2012
02.03

検査に強くなる!

 何だかんだ言って、検査というものは救急外来で外せません。「問診と診察」にこだわるのは結構なことですが、やはり検査抜きで物事を語るのは今の時代厳しいかと思います。だからこそ、検査の意味もきちんと知らなければなりません。

 今回は、救急外来で用いる検査(迅速検査、血液検査など)について、間違いのない使用法を知ってもらおうと企画しました。

 研修医が陥りがちな思考に

検査陰性=Rule out
検査陽性=Rule in

というものがありますが、この様に単純に考えることは絶対にしてはいけません。「問診と診察」によって適切な検査前確率を設定し、行わんとする検査の正しい尤度比を理解する。この2つが織り合わさって初めて、検査を行う意義があるものと思って下さい。

 尤度比の大雑把な使い方としては、検査前確率が10-90%の範囲内という前提で、大きく言うとある程度鑑別に挙がっているという状況では

LR10→+45%
LR5→+30%
LR2→+15%
LR0.5→-15%
LR0.2→-30%
LR0.1→-45%

という足し算方式のものがあります。

検査前確率+[LRから推定される確率]=検査後確率

 上記のようになるわけですね。こんな感じで尤度比を使ってみて下さい。ただしこれは検査前確率が低すぎたら全く使い物になりません。もうちょっと細かい数字を出したい先生は、ノモグラムというものを使って出す方法もあります。

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 こんなの。Pre-Test ProbabilityとLikelihood Ratioが分かれば、後はぐーっとそれをつないだ線の延長上にPost-Test Probabilityが見えてきます。

 さて、このレクチャーでは以下の項目を用意しています。多くは、月に一度なされる朝の救急外来勉強会で1年次研修医に紙媒体で配布しているものに、若干記載を加えたものとなっています。

・マイコプラズマIgM→コチラ
・肺炎球菌とレジオネラの尿中抗原→コチラ
・トロポニン-TとH-FABP→コチラ
・D-Dimer→コチラ
・プロカルシトニンとCRP→コチラ
・NT-pro BNP→コチラ
・脳梗塞に対するMRI→コチラ
・くも膜下出血に対するCT→コチラ
・インフルエンザ迅速診断キット→コチラ
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