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2019
05.18

さあどっち!?

 ドラゴンクエストのCG映画が公開されるようで、しかもドラクエVを題材にするとのこと。ドラクエVの主人公は作中で最も過酷な人生を歩んでおり、映画にしやすいのでしょうね(注1)。幼少期に父親のパパスを目の前で失い(しかも燃やされて)、そして10年くらいの奴隷生活、からの8年の石像生活。ラストはハッピーだったので報われたなぁという印象。というか、それ以前にパパスが王だった頃から召使いのサンチョがずっと生きていて主人公の子どもが10歳になってもピンピンしていたって、どんな化け物なんや…? ある意味ラスボスか。

 さて、そんなドラクエVですが、何と主人公の結婚相手を2人から選ぶという、今思えば範馬勇次郎が敗北するほどにあり得ないシチュエーションがあります。自分はSFC版しかプレイしていないので、選択肢は姉御肌のビアンカ、そしてお嬢様のフローラ。

 子どもだった当時は迷わずビアンカを選びました。フローラはちょっと登場の仕方が唐突で、主人公が一目惚れをした(はず)ところに感情移入できなかったのです。強制的に死の火山に行く羽目になるし…。「あれ?」という感じで物語が進んでいってしまったのを覚えています。でも今なら「フローラは富豪のルドマンの娘さん…。富豪の、富豪の、富豪の…」ということで、腸内フローラさん!(おい)



もう完全に夢もロマンもないやね…(注2)



 ビアンカは言葉の端々に重さを感じると言うか何と言うか、子どもの頃はその間接的なところが良かったのですが、まぁ、うむ、長年暮らすことを想像するとやっぱりね…。

 このビアンカ対フローラは永遠のアポリアと言っても良く、また”きのこたけのこ戦争”に類するほどに派閥の和解が生まれません。でも、擦れっ枯らしの大人目線ではなく、子どもの頃だったら多くのプレイヤーはビアンカを選んだのでは、と推察しています。

 そのビアンカを選ぶ”象徴”として記憶に残っているのは、結婚相手を選ぶ(つくづく羨ましい)前夜の出来事。

 主人公がビアンカが泊まっている部屋に行くと、ビアンカは起きており


ビアンカ「私はもう少しここで夜風にあたってるわ。なんだか眠れなくて…」


 というセリフ。そして、ルドマン邸に赴きフローラの部屋に行くと、フローラはベッドに横になっており、話しかけると


フローラはよく眠っているようだ


 と出るのです。

 この出来事で、在りし日の自分は意外に繊細だったビアンカの方にぐぐっと向いたわけなのです。しかも設定からして幼馴染で久々の再会であること、父親の介護をしていること、などがあり、エニックス側も「ほれほれ、再会したビアンカかわいそうやろ。選んであげぇや」と言っているようなもの。これは治療者の救済者願望をくすぐる治療関係…ッッ! しかもフローラと結婚した場合、フローラはAIで動くのでプレイヤーが戦闘中に操作できないというデメリットも存在します。覚える呪文はイオナズンがあるから優れているんですけどね。かつ、どちらかと結婚した場合の、もう一方の生活を見てみると…。ビアンカと結婚したらフローラはアンディと結婚してめでたしめでたしなのですが、フローラと結婚したらビアンカはさびしく父親の介護(現代社会の問題ですよね…)。幸いなことに介護の甲斐あって父親は徐々に復活してくれます。良かった良かった。

 これは結構アンフェアな条件ですね、今振り返ると。フローラと結婚した場合、ルドマンから贈り物として2000Gと水のはごろもをゲットできますが、臨床試験として比較するにはビアンカに有利にあらかじめ組まれていると考えて良いでしょう。これは粉飾の疑いあり…?(注3)

 でも、今になってちょっと思うことがあるんです。あのフローラのぐうぐう寝ている様子。あれは



寝たふり…?



 ビアンカのことを知って、自分の恵まれた境遇と比較する。そうすると、フローラは主人公にビアンカと結婚してもらいたいと考えるようになり、それを誰も傷つけないように、誰にも知られないように、寝たふりという振る舞いで主人公をビアンカに向かせたのでは…???



フローラ、できる子…ッッ!



 そういう頭で考えると、前夜にフローラへ話しかけた時の「フローラはよく眠っているようだ」という表記が気になります。



よく眠っている”よう”だ



 seem to なのです…ッッ! おいおい、こりゃあどうするよ。そこまで、そこまで考えていたのかエニックス!

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1) 個人的にはドラクエIVの勇者も、幼馴染のシンシアをデスピサロに殺されて(しかもモシャスで身代わりになって)、仲間が揃うまでのフィールド上のBGMが寂しげな感じも相まって、結構つらいランク上位(はねぼうしは売らない!)。エンディングでは生き返ったのでしょうかね、それともあれは勇者の想像だったのでしょうか。
2) いや、仕事しなくて良いという夢はあるのですが。
3) アブストラクトだけ読むと気づかないパターン。
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