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2019
04.09

これは私の出番ではないか?

 週刊医学界新聞、というのがあります。webで公開されているので、医療者のみならず、誰だって閲覧可能。

 それには毎度毎度おもしろい記事があるのですが、2019年4月8日号がなんと



私の医学部浪人物語



 というものでした。内容は

・医学部入学までの経歴と,医学部にこだわった理由
・浪人時代の印象深いエピソード
・浪人して良かったかも?と思うこと
・浪人生へのメッセージ

 というもので、読んで「浪人の数だけドラマがあるなぁ」と思いましたが



浪人と言えばまさに自分が適役ではないか…?



 と思わなくもなく、なぜ自分がこれにお呼ばれされていないのか!?(いやいや…)

 しかしながら、ここに出ている先生方は立派すぎて、自分なんかが出る幕ではなかったのでした…。いやもうまぶしすぎて、予備校ウラのゲーセンに行ってたとか、勉強は1日3時間もすれば満足してたとか、ラジオを聞きながら勉強していたはずが、勉強しながらラジオを聞くようになって、結局は手を止めてしまっていたとか、そんなん書く人がいたら浮きまくりですよね…。いや、しかし一人くらいはこういうゆるゆる系がいても良かったのでは…?(罵倒されそう)

 みなさん「聖人君子かよ!」というような、そのお顔を見たら拝んてしまいたくなるような先生方なのです。今現在浪人で頑張っている人や浪人を経験してモヤモヤしている人にはとても励ましになる内容。しかし、もっとこう、地方病院の吹き溜まりで悪態をついているような、そんな輩の意見もあっても面白かったのでは、と。うーん、でも攻め過ぎかそれは。

 さて、この寄稿特集の中の”浪人して良かったかも?と思うこと”という項目は残念ながらまさに生存者バイアスがかかっています。浪人しても医学部に合格できなかった人たちの声はもちろんありませんし、この寄稿をしている先生方は、繰り返しですがとてもご活躍されている超人。さらに、こういう媒体に書くということで、ちょっとキレイゴトになっている可能性もあるでしょう。擦れっ枯らしの医者でかつ内輪の飲み会の席での発言を録音していたら、果たしてどんな言葉が出ていたか…。自分だったら「浪人かぁ、しちゃったもんはしょうがないよねぇ」と書いてしまいそう。

 浪人した自分としなかった自分とで比較試験ができないので、「浪人してどうだったか」というのは、その後の医療者人生の中で自らが意味付けをするものでしょう。だからこそ



「しちゃったもんはしょうがないから、後から振り返って、浪人してでも医療者になって良かったなと思えるような人生にしたい」



 と思うのです。それによって初めて浪人生は蜘蛛の糸をつかめて救われるのだ、たぶん…。
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