2017
10.12

人生三度目の四国

 現在、今月下旬に行なう予定の看護師さん向け講義の準備に情熱?を注いでいます。前にも記事にしましたが、四国に出張してですね、一般病棟における精神症状への対応みたいなお題で5時間くらい話すこととなっています。しかし,自分に講義依頼をするなんてずいぶんと奇特な人がいるものだなぁと…。講演会はもっぱら漢方のお話で依頼をいただくことが多いのですが、どこがどうなると看護師さん向けの精神科講義に結びつくのか。でも何かの縁と思って、ありがたくお話をさせてもらおうと思います。

 ただ、残念ながら自分の声はお話向きではなくてですね。声が低いのと慢性副鼻腔炎+アレルギー性鼻炎でよく声が通らないのとで、極めて雑音に近い音声なんです。電車の中で人と話をしていても、その他の音に紛れてしまって聞き直されることがしばしば。自分でも何を言っているのか聞こえない時があるくらい(やばい)。でも何とか頑張ろう…。

 さてそんな講義ですが、医者が相手であれば病態メカニズムや治療薬のエビデンスなどを中心にするものの、5時間という限られた中である程度の広さのお話を看護師さんにするとなると、そういうところは少なめにします。どうすれば”無難”な看護ができるか、少なくともマイナスにはなりづらいような看護ができるか、をお伝えできればなぁと。

 患者さんをケアする、とひとことで言っても、ケアは人と人とのあいだで成り立つものです。いくらこちらが「ケアしたぞ!」と思っても、相手が「ケアされた」と思わなければ、そのケアはケアでないのです。空を切るならまだしも、それが患者さんに対して暴力的になることすらあります。もちろん、共感なんてのもそうですね。”善い行ない”というのは、相手にとって良いだろうとこちらがすでに思ってしまっているところがクセモノなのです。関係性というのをしっかりと意識することが看護には欠かせません。そんなお話をしつつ、各精神疾患を患者さんの必死の適応行動としてとらえて呈示してみようと考えております。教科書的な説明は一般的な教科書に任せておけば良いので、それを繰り返すようなら講義の価値は半減でしょう。せっかく聞いてもらうからには少し異なる視点も大事だよということで。

 その講義で看護師さんへの推薦図書もスライドに挙げています。5時間の講義だけではなかなか伝わりきれないので、そこはお勉強してもらおうと。中井久夫先生の『看護のための精神医学』『こんなとき私はどうしてきたか』、春日武彦先生の『援助者必携 はじめての精神科』、小澤勲先生の『認知症とは何か』『ケアってなんだろう』などは本当に役立つので、講義の中で推薦する予定。

 そのスライドは最終調整の段階で、約680枚になりました。大体1時間に100枚ちょっとのスライドをいつも使っているので、ちょうどいい感じ。自分のスライドは字が大きいので、たくさん枚数を使うんですよね…。細かい字を見ていると頭が痛くなるし、講義を聴く人も寝てしまうでしょう。

 そして、最後に危惧しているのが咽頭炎。もともと大きなイベントの後は咽頭炎になることが多く、今回は喋りどおしということもあり、リスク大。いちおう龍角散ダイレクトを持って行きますが…。11月初旬には京都でてんかん学会があるので、できれば体調をこれ以上悪化させたくないのでございます。
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