2017
05.31

本業なのか副業なのか

 先日、東京方面で講演会をしてきました(日帰り)。少し前に記事にしてお知らせしていましたが、なんと漢方薬以外での依頼なのです。自分は本業が精神科医で、副業で漢方屋さんという立場です。でも最近は副業の方での依頼ばかりで、特に去年や一昨年は漢方だけでして、どっちが本業なのやら自分でも分からなくなっていました。ちなみに8月も漢方の講演会をするのであります。ホントに漢方尽くしになってきました…。

 だから漢方ではないお話の依頼をもらった時は「これは何かの間違いではないか…」と不安にもなり。依頼をしてくださった先生の意図を汲んで、お話の内容は、精神科と他科・患者さん・ご家族との ”つながり” に重点を置いたものにしました。私たちの ”あわい(あいだ)” を意識してみると普段の臨床はどう見えるかという、ちょっと観念的なもの。自分は木村敏先生の ”あいだ” に強く影響を受けており、特に垂直の”あいだ”は最近実感することが多くなりました。だから講演の内容も西田幾多郎(『私と汝』)を入れてみたり、でも木村敏先生をそのまま紹介するだけでは意味が無いので最近の精神分析の流れ(ミッチェルやストロロウ)とかウィニコットの ”抱っこ” の意味とか、そこから家族面接の下坂先生の紹介をしてみたり、もちろん薬剤の精神療法的な面をどう活かしていくかとか…。とにかく、自分たちの日常臨床を ”あわい” という視点でとらえ直してみましょう、という話題にしました。

 当日はかなりバタバタしていて、ゆっくりご飯を食べることが出来ず。翌日も仕事なので、宿泊なんて出来なかったのです。残念。最近は抑うつ状態になっているのが自分でも分かっていて倦怠感が著しいので、移動そのものが精神的・肉体的にきついものでした…。

 当日の流れは、行きの新幹線の中でリハーサル。

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 このスライドは薬剤の持つプラセボ効果を臨床で最大限発揮させようというもの。臨床試験ではプラセボ効果は嫌なものですが、リアルワールドでは大いなるサポーターであり、それを存分に引き出すために患者さんとの ”あわい” を大切にしていこうというものです。服薬に対する思いはとても複雑で、いくら医者が ”正しい意見” を言っても虚しく空を切る、むしろ ”あわい” が硬直化してしまう恐れがあります。実際に飲んでくれるのは患者さんなので、その人がどう感じているかを丹念に追うことが ”あわい” をゆとりあるものとし、優しさというプラセボ効果を発揮させるのです。

 そして、東京駅に着いたらちゃちゃっとお昼ごはんを食べたのであります。たぶん食事に使った時間は5分もない。おむすびは ”鯛めし” なんです。美味しかった。

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 東京駅で迷いながらも急いで電車に乗って会場に。講演の30分前に何とか到着。そして講演を済ませてまたすぐ東京駅に。帰りの新幹線まで少し時間があったので、キャラクターストリートのTBSストアにて ”ぐでたま” 先生のコーナーを覗いてみる。

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 他にはリラックマストアも眺めてみたり、お土産を見てみたり。そうしていたら時間がなくなってお夕飯を食べられず、帰りの新幹線では別の講演会のスライドを直していたら酔ってしまって具合が悪くなり、ヘロヘロになって名古屋に戻ったという何だか大変な日でした。そして今日も身体が本調子でない。

 いちおうお土産として、神楽坂の五十番というお店の ”五目まん” を駅で買ったのであります。とっても大きい。

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 手のひらいっぱいのサイズで、これ1つでお腹いっぱい。600円ちょっとの値段なので、結構なもんですよね。パカっと割ると

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 タケノコの食感が良かったです。一緒に肉まんも買ったのですが、味自体は肉まんのほうが良いかな?

 今回の旅の癒やしとしては、TBSストアで買った ”ぐでたま” 先生のトミカ。かわいい。

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 ”ぐでたま” 先生、サンリオキャラクター大賞のほうも応援しています(1日1票 投票中)。

 ということで、とても大変な日でしたが本業での講演会は久しぶりだったので新鮮でした。
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コメント
同じく抗うつ気味です。
ゆっくりお休みくださいと言いたい所ですが
そうもいかないようですね。講演ご苦労様でした。
ぐで先生のトミカで癒されてください。
「私と汝」の汝とは、私とおなじ分類の人なのか、全ての他人を指すのか未だにわかっていません。文字と感覚で読むしかないので仕方ないのでしょうが。
治療者の考えるあいだと、患者側のもとめるあいだも、また時々によって変わるもので、その辺の微妙な感じも治療には大切なのでしょうね。
と、患者は感じております(笑)
さくらdot 2017.05.31 10:06 | 編集
いつも楽しみに見ています。
抑うつ状態とのことですが、先生はそのようなとき服薬されるのですか。精神薬ではなく漢方でしょうか。
よもぎdot 2017.06.02 20:44 | 編集
先生もぐでたまお好きなのですね。
ぐで玉はサンリオキャラクターの中で№1ですね。

私は、ぐでたまのようにぐでっと一度は、してみたいものです。のんびり、ゆっくり、マイペースに。
ぐでたまのようになれたらとても素敵な生活だと思います。
シャキッとしなさいとか○○しなさいとか、現代の社会は、なぜかせかせかとしていますが、人間には、せかせかばかりだとキツイものですね。

先生は、漢方薬の方もお詳しいようで。
いいですね。薬は、サポートでしかないから、
そこのところ、漢方薬に関して、私の考えるところでは、依存しにくいと思います。
漢方薬は、きつすぎないので私自身も重宝しております。

先生もあまり無理をなさらずに。
しゃちーめんdot 2017.06.03 18:25 | 編集
>さくらさん

ありがとうございます。
ちょっとこのところは抜けてこない感じで、身体も重くてイヤな気分です。
ぐでたま先生にすがっております。
西田幾多郎は独特の言い回しで理解が追いつかないところが多いですね。
非・自己としての他者とは絶対無でつながっている、その絶対無こそ木村敏先生のノエシス・メタノエシス的な”あいだ”なのかなと思っています。ゾーエー的とも言えるでしょうか。
”あいだ” の動的なゆらぎに思いを馳せることが診察室では求められているような気がします。
m03a076ddot 2017.06.06 11:40 | 編集
>よもぎさん

ありがとうございます。
抑うつが生活に支障を来たすレベルであれば、抗うつ薬が適切と思います。
そうでない時は漢方薬で濁すことも多く、自分で服用する時は香蘇散を頻用してます。
m03a076ddot 2017.06.06 11:49 | 編集
>しゃちーめんさん

ありがとうございます。
ぐでたま先生のように生きることが出来たら、とってもありがたいですね。
みんなそんな生活ならGDPは下がってしまうでしょうが、こころのどこかにぐでたま先生が住んでもらえたらと思います。
漢方薬は確かに自分でも明らかな依存を経験していません。
そこまで薬理作用が強くないから、と勝手に思っています。
m03a076ddot 2017.06.06 11:52 | 編集
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