2017
03.23

おくすりごっくん

 患者さんから「カプセルは飲みにくい」というご意見をいただくことがあります。詳しく聞くと「喉に引っかかってしまう」とのこと。そういう時はちょっとアドバイスをするのですが、これが結構良いみたいでして、「すごく飲みやすくなった!」と喜ばれることも。

 ということで、今回は”ごっくん”の仕方について。

 カプセル剤はなぜ飲みにくいのかということですが、錠剤との大きな違いはこれかと思います。

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 カプセルは水に浮いてしまい、いっぽう錠剤は沈みます。これは患者さんの口の中をも再現します。お薬を口の中に入れて、水を含むという状態ですね。この事実を踏まえて、多くの方々が”ごっくん”をする際にとるポジションはこのような感じになっています(出演:ショーン君)。

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 ちょっと顔を上にして飲んでいませんか? これ、実は気道がしっかりひらく姿勢、いわゆるsniffing position(ニオイを嗅ぐような姿勢)に近くなります。本来のsniffing positionとは異なりますが、普通に前を見る姿勢よりも気道がノドとまっすぐにつながりやすいのは事実。

 となると、ノドから気道が真っ直ぐになりがちなので、誤嚥してむせてしまいます。かつですね、顔を上にするということは、カプセル剤は浮くので口の中でも口先に近い位置になります(ノドと距離ができる)。ごっくんと飲んでも水だけ飲んでしまってカプセルはあまり引き込まれずに宙ぶらりん。

 よって、自分はこのようにして飲んでみてねとお伝え。

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 ちょっと頭を下げます(画像は下げすぎか…?)。これはノドと気道との間に屈曲を作ることになり、より食道に入りやすくなります。かつ、姿勢的にカプセルは若干咽頭に近づきますね。この状態で”ごっくん”すると、スムーズに飲めるようになりますよ。

 錠剤に関してはですね、まずは口に含んでから顔を上にします。錠剤は沈むので、この段階でもうノドに近いところに行くはず。そして、飲み込む時に頭を下げて”ごっくん”します。そうすると飲みやすい。もしくは、頭を下げておいて舌で錠剤を喉の奥あたりに移動させても良いです。

 ちょっと練習が必要かもしれませんが、これは飲みやすくなること請け合い(たぶん)。おためしあれ。

 あ、粉薬は、ちょっとアレですね…。がんばってください。。。
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コメント
子どものころから薬を飲むことが多くて、薬を飲むのに苦労したことがありません。錠剤とカプセルも一緒に飲んでしまいます(そのせいなのか胃カメラのときに飲み込みが上手、と褒められます…複雑な気持ちですが)
でも祖父母が飲みづらそうにしてて、龍角散のゼリーを買ったら随分楽そうでした。結構なお値段なんで、せめて子どもと高齢者は保険適用にならないですかねぇ…。
ハーネスdot 2017.03.24 23:37 | 編集
>ハーネスさん

ありがとうございます。
ゼリーでごっくんするタイプのものは高齢のかたやお子さんに好評ですね。
色んな会社が出して競合すると値段がもっと下がってくるかもしれませんが、なかなかなお値段です。
自分も錠剤だろうがカプセルだろうが飲み方を気にせずぽいぽい飲めるのですが、中には「もうホントにダメなんです」ってかたがいますね。
m03a076ddot 2017.03.26 11:01 | 編集
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