2016
08.27

良かれと思って

 精神疾患はすっかり寛解し、なぜか糖尿病の治療を行っている患者さん。HbA1cの目標を7.0辺りに設定して、良好に経過していました。

 しかし、ある時のHbA1cが7.8になっており、「あれ?」と思って聞いてみることに。

自分「何か食生活って変わりました?」
患者さん「いえ、特にそんな暴飲暴食なんてしてないはずですけど…」
自分「身体にいいことを始めたりとか」
患者さん「あ、はいはい。腸内環境を整えようと思って、飲むヨーグルトを始めました!」



それや…



 飲むヨーグルトとか食べるタイプのヨーグルトでも、結構お砂糖を使っていることが多くて。ヨーグルトを摂取するのなら無糖で甘くないのがやっぱりオススメなのです。最近は甘味料でも糖尿病発症に繋がるなんて言われていますね、そういえば。

 ヨーグルト以外だと、多いのは「サラダを食べるようにしました!」という患者さんで、その内容が

ポテトサラダ
マカロニサラダ

 だったりします…。これ落とし穴やで。。。

 自分は糖尿病治療を”プチ糖質制限”+”メトホルミン”で組むことが多く、特に前者の効果はなかなか大きいと思います。ただ、タイトな糖質制限は継続が難しい点、そしてメタアナリシスで一応は死亡リスク上昇になるかも? と言われているので、大々的な推奨は今のところしていません(ひっくり返すような試験結果がたくさん出れば態度は変えますが)。ストレスをためず継続できるレベル、極端ではないプチ糖質制限をしてもらって、減らした分をお魚や鶏肉やお豆腐、好きならナッツなどで補ってもらいます。

 食生活については初診時にお話をして、時折振り返るようにはしていますが、たまにスルリとそれをかいくぐるような”飲むヨーグルト”とか最近だと”ライスミルク”や”アーモンド飲料(砂糖添加のもの)”なんてのが出てきます。「健康に良い!」と聞くとみなさんついね…。栄養成分表を必ずチェックしましょう。

 特に、上の会話例でも出てきましたが、医者から「食生活変わった?」と聞かれた場合、患者さんは典型的な悪い方の食生活をイメージしてしまいます。しかもHbA1cが上昇していればイヤでもそう考えてしまうでしょう。なので”暴飲暴食”や”甘いモノをたくさん食べる”や”ご飯や麺類とたくさん食べる”などを考えがち。よって、例では「身体にいいこと」という表現で追撃をしています。

 生活習慣病はやっぱり日常生活の養生がもっとも大事でございますね。薬剤を使うにしても、基盤は養生。そこを堅牢にしておく必要があるのです。精神疾患もそうなんですけど。
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コメント
先生、こんばんは。

私も、カスピ海ヨーグルトを作って毎日食べております。(糖分は入れずに)
私の場合は、アトピーの悪化により、改善をはかるためでございますが。


あと、最近は朝食が入らなくて、場内内職で午前中の10時45分から、休憩なしで17時まで作業しておりますので、食べたくなくてもヨーグルトか牛乳くらいはとらないとっていうかんじですね。

他の内職さんとの会話のなかで、食事の話になり聞かれたものですから、現在の状態をお話したら心配されました。(夕食はたべてます)

著名人でも、タモリさんとかGacktとか、1日1食の方は多いみたいなのですが、実際1日1食の生活というのは身体に良いのか悪いのか?どちらなのでしょうか?


自分の場合、ただ食べれなくてそうなってしまってるだけなのですが、最近、精神的なことの不調で、疲労感、気分の落ち込み、イライラ、人と会いたくない、死にたいという気持ちなどで、5ヶ月ぶりくらいに当日欠勤をしてしまいました。

休み明けから、また気持ちを切り換えるようにして頑張らなければと思います。

こんひゅすぱいdot 2016.08.28 01:47 | 編集
加工食品の組成って落とし穴ですよね!
私はヨーグルトはドライフルーツやバナナを入れて食べます。最近は乾燥白いちじくをカットして夜つけて置いて朝食べます。
やっぱり自分で調理等々しないと気付かないこと多いし、医療従事者はもっと料理すべきだと思います(笑)

今回の投稿は関西弁だったり大河のナレーション風だったり思わず笑っちゃいました。
またよろしくお願いします。
NKdot 2016.08.28 20:09 | 編集
こんばんは。

自分は午後の紅茶や缶コーヒーが大好きで、1日500CCから、多い日で1L程度飲みます。
炭酸飲料は殆ど飲みません。

しかし、ヤバイですね...そろそろ年齢も三十路に突入するというのに甘い飲み物が止められません(^_^;)
あ、でも緑茶が身体と脳に良いと聞いて、結構飲んでいます。

食べ物の方は身体の事を考えて、さすがに野菜等を摂るようになってきましたが、その量は1日で摂取すべき量には達していないと思います。

でも、あまり無理に食べようとするのも苦痛なので、自分に出来る範囲でバランスの良い食生活を心掛けていきたいと思います。
匿名dot 2016.08.29 20:37 | 編集
もなかの先生はじめまして。

私は1型糖尿病でインスリンを投与しています。
でも摂食障害も患っていて、過食が始まると血糖値は600を超え、HbA1cは常に2桁です。

内科の先生には心療内科へ行けと言われ、心療内科ではHbA1cを下げてから来いと言われます。

今は拒食気味なので少し落ち着いてますが、もうあきらめてます。

A1cが7なんて私には届かない数値ですが、先生のブログを見て、引きこもりながらほのぼのしています。
小春dot 2016.08.29 23:14 | 編集
>こんひゅすぱいさん

ありがとうございます。
1日何食にするかは、結構バラつきがあるように思っています。
自分は興味本位で1日1食をトライしてみたことがあるのですが、まったくもって合わずヘロヘロになって3食に戻しました。
長生きしている日野原重明先生は朝と昼をかなり少量にして、夜にステーキを食べるという不思議な食事ですね。
人によって合う合わないがあるかと思います。
糖質制限もフィットする人しない人がいるように、食事の回数もそれぞれ合う方法で良いのかと感じています。
からだの面もこころの面も、人はそれぞれ異なる部分を持っています。その違いをお互いが大事にしていければなぁと日々考えています。
m03a076ddot 2016.08.31 09:20 | 編集
>NKさん

ありがとうございます。
ドライフルーツも食べ過ぎると結構な糖分になるので、糖尿病患者さんの陥穽になることがチラホラ。
ほどほどっていうのが大事ですね。
m03a076ddot 2016.08.31 09:27 | 編集
>匿名さん

ありがとうございます。
午後の紅茶や缶コーヒーも無糖があるので、ぜひそれを…。
ペットボトル飲料や缶飲料のお砂糖は恐ろしいほどに含まれております。
野菜はよく1日350g以上!と言われますが、日本人の多くが達成していないにもかかわらず世界一の長寿を保っているということは、あまりこの数字にこだわらなくても良いんじゃなかろうか、、、と思ってしまいます。
でも糖質過剰はやっぱり好ましくないので、ちょっと少ないくらいにしていただくと良いかと。
m03a076ddot 2016.08.31 09:49 | 編集
>小春さん

ありがとうございます。
内科と心療内科の間で苦しいかもしれませんね。
そういう時は、内科と心療内科(精神科)の両方がある総合病院・大学病院に受診するのが良いかと思います。
セルフヘルプ本で、摂食障害を克服したかたが記した『摂食障害から回復するための8つの秘訣』『私はこうして摂食障害(拒食・過食)から回復した』などがあり、極めて実践的だと感じます。
回復には何らかの”きっかけ”を感じる方々が少なくありません。
こういった本もそのきっかけの足がかりになるかもしれませんので、挙げてみました。
m03a076ddot 2016.08.31 09:54 | 編集
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