2017
02.06

便利は不便で成り立っている

 世の中、とても便利です。宅配もきちんと来るし、電車も来る。どこかに行こうと思えば、価格競争の高速バスなんてかなり安くチケットが買えてしまいます。お年始もスーパーは営業するようになったし、コンビニや一部のレストランは24時間営業。色んなモノだって安く買えてしまいます。

 見渡せば、本当に便利です。ただ、その便利さは全員が享受しているわけではありません。便利になった人がいるということは、その便利を産み出すために不便を強いられている人がおり、それを忘れてはならないでしょう。しかし今の社会は忘れたがために、この便利が日常と化してしまっているように思えます。その便利が自明になってしまったら、それはおごり・傲慢になってしまうのです。電車が遅れれば駅員さんに悪態をつく。宅配が遅れれば配達員さんに文句を言う。そして、不便を強いられている人たちは、当然のことながら休む時間を削らざるを得ません。そうなると、こころのゆとりもなくなっていきます。残業につぐ残業、バスやトラックの運転手も絶えず車を動かし続け、それは事故にもつながりかねません。お年始から働く人たちは、家族とゆっくり過ごす時間すら与えられないでしょう。

 日本は、サービスが過剰になってしまったように感じます。お客”様”という間違った流れが企業全体を占めてしまい、世の中全体に波及しています。そして、残念ながらそのサービスに慣れてしまい、それを当然と思っている。今一度、みんながこの便利さに気づき、そこから降りることにも寛容にならなければならないところにまで来ているとも感じます。最近のニュースを観るにつけ、不便を被る人のことを考えたらもうサービスの限界に来ているように思えてなりません。人口がどんどん増えてそういった職業に就く人が爆発的に増えたら話は別かもしれませんが、残念ながらそうではない。人や物の運送のありかた、お店のありかた、こういったところを見直す時期に来ているのかもしれません。
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コメント
宅配さんがほぼ毎日いらっしゃる我が家の場合、できることは予想配達時間はなるべく在宅することくらいです。現代に住んでいる中で、現代の流れに一人で立ち向かうことは難しいのですが、一つ一つのことを当たり前と思わず意識し感謝することが、まず大事なのでしょうね。難しいことですが。
さくらdot 2017.02.07 14:38 | 編集
私も宅配でものを書くことに慣れてしまっています。運送会社もドライバーの方も大変でしょう。せめてもの罪滅ぼしに、荷物を受け取る際に最大限の感謝をドライバーさんに言ったり、再配達をお願いする場合は、本当に申し訳ないと伝えるようにしています。
私は食品会社に勤めていますので、食品ロス(食べられるのに賞味期限が近いから売り物にしてもらえないから廃棄になる)の問題、とんでもないクレームの問題。これらも便利な世の中が常識になってしまった害ですね。不思議なのはクレームを言ってくるお客さんのほとんどが不便な時代を送ってきたはずの高齢者であること。そこには矛盾も感じますが、やはり社会をリタイヤすると、誰かに何か言って自分のプライドを保ちたいという潜在的目的があるように思います。
ぶらばdot 2017.02.11 18:54 | 編集
>さくらさん

ありがとうございます。
おっしゃるようにとても難しいですね。
サービスに慣れると、本当に知らず知らずのうちにそれが当たり前と思われてしまいます。
m03a076ddot 2017.02.12 22:25 | 編集
>ぶらばさん

ありがとうございます。
人の力が削られてできているのが今のサービスなのだという認識は大事なのだと思います。
確かに若者よりもご高齢の方々が無理難題というか妙なクレームを多く言いますね。
特に団塊の世代やその前後は、若き時代を色んなものごとを壊して過ごしてきた人たちなので、それが抜けていないのかもしれません。
m03a076ddot 2017.02.12 22:32 | 編集
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