2015
10.24

お墨が付かない産業医

 自分は平成26年に産業医大の夏期集中講座を受けて産業医資格を取得しました。北九州の小倉まで行きまして、その時のおみやげや食事などの記事もいくつかアップしております(おみやげ食事小倉駅産業医大ホテルの朝食)。

 で、資格を取った後は放置していたんですが、とある先生が「あー産業医の更新しなきゃいかんなぁ」とこぼしていたのを聞きまして、また折しも産業医としての働き口が見つかったのもありまして



「ほぅ、更新とは何やろね」



 と疑問に。恐らく集中講座の時に説明があったんでしょうけどもはや覚えていなくて(汗)。

 で、調べてみました。産業医資格を得て5年以内に日本医師会に”日本医師会認定産業医”の申請登録をする必要がある、と。で、その認定産業医は5年毎の更新をすることになっている(5年の間に生涯研修20単位以上の取得すること)らしいです。
 
 へー。5年毎の更新をしないと認定産業医の資格が流れてしまうんですね。

 そしてさらに疑問に思ったことが


医師会認定産業医じゃないと産業医業務ができないの????


 あれ。せっかく働き口が見つかったのに、今から認定産業医の登録申請をしても時間がかかるぞ…。ちょっと調べてみようかと思い、医師会のページを見てみました。


産業医となるためには、事業場において労働者の健康管理等を行う産業医の専門性を確保するため、医師であることに加え、専門的医学知識について法律で定める一定の要件を備えなければなりません。
厚生労働省令で定める要件を備えた者としては、労働安全衛生規則第14条第2項に次のとおり定められています。
日本医師会認定産業医は、次の1に該当します。

1.労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修であって厚生労働大臣の指定する者(法人に限る。)が行うものを修了した者
2.産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であって厚生労働大臣が指定するものにおいて当該課程を修めて卒業した者であって、その大学が行う実習を履修したもの
3.労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生であるもの
4.学校教育法による大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授又は講師(常勤勤務する者に限る。)の職にあり、又はあった者
5.前各号に掲げる者のほか、厚生労働大臣が定める者



 うーん。よく分からない。産業医大を卒業した人は2番ですよね。産業医大の夏期集中講座を受けた人は1番? でも医師会の認定産業医でなければいけないのかは不明。 

 では、産業医大のページを見てみましょう。


産業医の資格を新規に取得することができる夏期集中講座を行っています。修了後は、日本医師会へ申請することにより日本医師会認定産業医の資格を取得することが出来ます


 ほうほう。産業医の資格そのものは集中講座で得られるんですね。ただ、修了後は申請をするようなことも書かれております。なんだろう、何がなんだかよく分からない。。。もう面倒くさいので、色々と電話をしてみることにしました。

 まずは地元の医師会に。

医師会「企業の多くは認定産業医を求めているので、その資格を得ることが大切です」

 というような内容。ちょっと直線的ではないような返答ですね。

 で、地元の労働基準監督署にお電話。

労基「医師会認定産業医でなければ産業医として働けないかどうかですか…。うーん、ちょっと調べて折り返し電話させていただいて良いですか?」

 と。どうぞどうぞ。

 その間に産業医大にも聞いてみちゃいます。

産業医大「ん!? 医師会認定産業医ですか…。ちょっと折り返しお電話ということでよろしいでしょうか?」

 あらここも。良いですよ。

 で、産業医大から先に電話が返って来たんですが、そこで明確なお返事が。

産業医大「産業医として働くのは、こちらで得ていただいた資格で問題ありません」

 お! そうなんですね。でもちょっと気になってさらに聞いてみる。

自分「じゃあ、医師会認定産業医では5年更新が必要ってなってますけど、別に認定産業医を取らなくても良いのであれば、更新そのものもいらないんですよね。産業医大の資格だけでやっていくということなら」
産業医大「はい、そうです」
自分「夏期集中講座でもらった資格だけで、原理上はずっとやっていけると」
産業医大「はい」
自分「更新は不要なんですね」
産業医「はい」
自分「わかりました。じゃあ、医師会認定産業医って何なんでしょうか…? 更新に結構お金もかかりますし」
産業医大「そうですねぇ。うーん、講習を受けることで知識が遅れていかないという点があるかと」
自分「要するに”箔がつく”ってやつでしょうか」
産業医「あ、そうですね」

 なるほどー。すっきりしました。医師会認定産業医という資格は、箔がつくってことなんですね。何だかその認定がないと産業医活動が出来ないような流れを感じていたので、安心しました。

 少し遅れて労働基準監督署からもお返事。

労基「認定産業医ですが、それがなければ産業医としての活動ができないということはありません。ただ、企業側がそのことを知らないこともあり得まして、また講習を受けていないと法律などが変わった際にすぐ対応できない可能性もあります」

 はい、承知いたしました。

 ということで、とても良く分かりました。認定産業医の意義としては、やはり更新することで知識をアップデートできるというのがあるようです。また、企業側からも”医師会認定”と付されているのは、印籠ではありませんが安心できるものなのでしょう。そして、「5年毎に更新するものだ!」と思い込んでいれば、認定産業医でない産業医のことを不審に思うかもしれません。「期限切れの産業医かよ…」と企業が訝しんでしまう可能性もありますね。

 自分はどうしようかな…? せっかくなので、医師会認定産業医の申請はしないで、すなわち産業医大の夏期集中講座でもらった産業医の資格だけでやってみようと思います。産業医大での資格を得て5年以内でなければ医師会認定産業医の申請はできませんが、それはそれで良いかしら。というか医師会のホームページも分かりにくいんじゃ。「認定産業医の資格がなくてもやっていけるよ。でもあった方が箔が付くよ」という説明をしっかりしないといかん。

 ただ、更新しないということは、きちんと自ら勉強をしないといけませんね(現在ストレスチェックの勉強をしています)。そこはしっかりと認識しておきます。
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コメント
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dot 2015.10.27 20:22 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

現在仕事はかなりセーブしていまして。
どこの常勤でもなく、大学院にはいますが大学病院で診療しているわけではないのです。
よって、精神療法も濃密で時間をかけるようなやり方はしていません。
去年ちょっと調子を崩しまして、それで今のようなリハビリ生活になっています。
精神科医が自分の心身の調子をモニタリングできなかったというのはちょっと笑い話にもなりませんが。。。
m03a076ddot 2015.10.28 00:40 | 編集
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dot 2015.10.28 20:31 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

長い時間の心理療法ですね。
長時間なので、治療者側も患者さん側も疲弊しないようにすることが大切ですね。
m03a076ddot 2015.11.01 10:52 | 編集
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