2015
05.14

キャラクターシリーズ:にくとさかな

Category: ★精神科生活
 かなり久々のキャラクターシリーズ。まずは一般的なお話。

 この前(と言っても病院辞める前の3月ですが)、大塚製薬さんのお薬説明会がありました。

 レボカルニチン製剤の”エルカルチン®”というお薬。先天性の代謝異常であったり透析患者さんであったりすると、カルニチンが欠乏してしまいます。それのためのお薬。カルニチン自体は牛肉(特にランプ肉)や羊肉(マトン>ラム)に多く含まれています。自分は北海道出身なので、羊さんのお肉は大好きです。名古屋のスーパーでもラム肉は売っているので、たまにジンギスカンのたれで味付けをして食べております。

 さて精神科では、よく使う気分安定薬/抗てんかん薬のバルプロ酸(デパケン®/セレニカ®/バレリン®)の副作用で高アンモニア血症というのがあるんですが、それの治療選択肢になります(Vázquez M, et al. Hyperammonemia associated with valproic acid concentrations. Biomed Res Int. 2014;2014:217269.)。もちろんアンモニアが高い場合はバルプロ酸減量がまずもって大事ですが。

 このエルカルチン®は、ちょっとお値段が張るというのが難点のど飴。100mg錠がだいたい100円でして、高アンモニア血症の治療なら1000mg/day前後をまず使うことが多いようなので、ちょっと経済的に厳しい。ただ、服用は短期間で済みます。

 そんな勉強会で、とある先生から質問。

先生「カルニチン欠乏は分かったんですけど、このエルカルチン®を過剰摂取した場合は何か中毒症状とかあるんですか?」

 おー確かに。どうなんでしょう。それに対するMRさんのご回答。

MRさん「あ、それについてはほとんど大丈夫なんですが、ただ…」

 ただ?


MRさん「身体からですね






魚臭がします」






工エエェェ( ´д`)ェェエエ工






 こ、これは重大な副作用だわ…。医局全体が揺れました。

 カルニチンは代謝されトリメチルアミンになるそうで、これが魚臭のモトとのこと。ほー、知らなかったです。ちなみに自分はそれを受けて

自分「活きの良い新鮮な臭いですか? それとも活きが下がった臭いですか?」

 もはやどうでもいいことを聞いてみました。

MRさん「あ、活きが下がった方です…」

 な ん と…。こりゃブルーレターに匹敵するインパクト。

 というか、牛さんや羊さんも報われませんよね。食べられて巡り巡って魚の臭いに変わってしまうなんて。。

 そんなエルカルチン®のキャラクターはこの子(正式名称不明)。

エルカルチン2
エルカルチン1

 羊肉に多く含まれるためという割合単純な理由だそうです。この笑みは「このエルカルチンがあれば、僕は食べられなくて良いんだ!」というやや切羽詰まっていた状況からかも知れません。しかし、過量摂取で魚臭ですよ…。ラムやマトンの独特の臭いになるんならもう出来すぎでしたけど、残念ながら医局会では陸から海に主役は移ってしまいました。
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コメント
すごく…飲みたくないです!!
 せめてマトンにしてくれ!!
うたdot 2015.05.15 00:28 | 編集
先生 おはようございます。

魚臭それも“活きが下がった”のなんて残念すぎます。

夏休みの京都行きが決定しました。もう夢見心地でございます!! あ,コメダにも行かなきゃ。
annedot 2015.05.15 07:10 | 編集
>うたさん

ありがとうございます。
ヤバイですよねぇ。活きの下がった魚臭は罰ゲームよりも厳しい感じ。
世の中には不思議な副作用があるものだなと実感いたしました。
m03a076ddot 2015.05.17 13:05 | 編集
>anneさん

ありがとうございます。
何ともいえずブルーになる副作用ですね。。。
京都でございますか。見るところがたくさんあり過ぎて、嬉しい悩みになるかもしれませんね。
晴れていると良いですが、雨のしっとりとした京都もまた一興。
つまりは、いつなんどき行っても素晴らしいのでしょうね。
m03a076ddot 2015.05.17 13:07 | 編集
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