2014
04.17

何でここを選んだのかね

 釣藤散や抑肝散などに含まれる生薬に”釣藤鈎”があります。

 釣藤散は釣藤鈎の他にも色んな生薬が含まれ”高血圧+頭痛/めまい/耳鳴り”という組み合わせに良く処方されます。脳血管性の認知症にも使われることがありますね。名前は”釣藤”散ですが、釣藤鈎はそんなに多く入ってません、実は。また、エキス製剤の釣藤散はちょっと力が弱めです。

 抑肝散は有名すぎるほど有名でございます。これは柴胡剤(柴胡がメインの漢方)というグループに入れられることもありますが、実は釣藤鈎もしっかり入っており、釣藤鈎が主薬だとも考えられます。「イライラに抑肝散」とは言われますが、他の柴胡剤だってイライラに使いますよね。使い分けという点ではどうなのかしらとは思いますが、『山本巌の臨床漢方』には


怒る時に顔が青くなるのが抑肝散


 というような記載があったはず。青筋を立てて、というやつでしょうか。のぼせるような感じには山梔子や薄荷を用いるので、それが入ってないですね。だから真っ赤にのぼせるようなタイプには向かないと思います。生薬的に考えると、一般的には柴胡とか芍薬でイライラに対処します。抑肝散の場合は芍薬の代わりに釣藤鈎がその役割を担っているんでしょうね。イライラを越えて興奮とか怒鳴るとか、そこまで来ると黄連や黄芩で鎮めにかかります。

 さて、そんな釣藤鈎ですが、これは鎮静作用を持ちます。更には脳血管を拡張させて循環を良くするらしい(それもあって認知症にも効果的なんでしょうね)。でも、そもそも”釣藤鈎”とは何なのか? それを知ることも面白いものです。

 釣藤鈎は、カギカズラという植物の茎にあるカギヅメの部分。カギカズラはこのカギヅメを木とかに引っ掛けて伸びていくという、面白い植物なんですよ。

 画像はwikipwdia先生から。

釣藤鈎

 ていうか、何でこの部分に目をつけたのかしらね…? 普通ならもっと他のところを使いそうなもんですけど、カギヅメのところを使ってしかもそれが良い効果を持つわけですから、若かりし頃の自分はここに「漢方ってなんか凄いな」という思いを持ったわけでございます。

 そんな思い出の釣藤鈎でした。
トラックバックURL
http://m03a076d.blog.fc2.com/tb.php/1693-82920f73
トラックバック
コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2014.07.17 14:58 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

漢方はその患者さんに合うものを選んでくれる専門の先生や薬局などがあれば、効果は示すと思います。サプリメントは劣悪なものもありもろ手を挙げて賛成することは出来かねます。ナイアシンや亜鉛などは良いかもしれませんが。薬物以外の生活で勧められるのは糖質制限食でしょうか。糖質を控えることで抑うつや不安が改善することは経験します。
m03a076ddot 2014.07.18 22:39 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2015.01.17 21:38 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

自分は今年の3月いっぱいで一旦今の仕事を辞めるため、現在新規の外来患者さんを受け付けておりません。
お気持ちはありがたいのですが、ご了承ください。。。
m03a076ddot 2015.01.20 00:44 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2015.01.20 22:22 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

名古屋市内ではちょっと存じ上げませんが、安城市ですと”いしかわハーブクリニック”が有名です。向精神薬を用いないので、それが必要と判断されれば他院への紹介になるかと思いますが。
m03a076ddot 2015.01.24 08:00 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top