2013
12.02

植物のシーラカンス?

 住んでいるところにはイチョウが並木がございます。季節柄、少し前から独特の匂いが立ち込めております。

RIMG0467.jpg

 交通量の多いところにあるもんですから、路に落ちた実が車や自転車や歩行者に潰されて、そりゃもう凄いことに。。。

 でも青空に映える黄色は、寒さの中に凛とした姿を表現してますよね。実に綺麗です。

イチョウ1

 ホントに良い色ですねー。スキっとしてます。

イチョウ2

 匂いも本数が少なくてほのかに香るなら季節を感じさせますが、いかんせんこの辺りは…。

 そんなイチョウは、今から2-3億年前に栄華を極めていたとのこと。”かなり前”っていう言葉も足りないくらいの前ですね! 裸子植物で雌雄異株。雄花から飛んだ花粉が雌花に付くとそこで鞭毛を持った精子が出来て、精子は自力で卵まで泳いでいきます。これは古い古い受精法でして、現生する種子植物としては最古の部類。種子植物の中で精子を使って生殖するのは、イチョウとソテツ類のみ。どっちの精子も日本人が発見(イチョウは平瀬作五郎先生、ソテツは池野成一郎先生)。大したもんです。

 氷河期など環境の変化で追い詰められ、約170万年前には、現在のイチョウ一種のみを残して他は絶滅。そんなこんなで”生きた化石”と呼ばれます。

 野生種はなく、今あるイチョウさんはすべて人の手によっております。日本のイチョウも中国から仏教伝来とともに伝わってきたとするのが有力。その中国には野生種があるかも…?と言われることも。奥深くにはあってもおかしくないですね、あの国は何があるか分からない。ヨーロッパのイチョウも死滅してしまって、日本から持ち込まれたものを植えて増やしていったそうですよ。

 いたるところにあって珍しくないイチョウ。私たちとの距離が近くて、何か親しみを持ちます。江戸時代には防火樹として、人々を火事から防いでくれました。原爆とも無縁ではなく、広島のお寺にあるイチョウは原爆により幹を残して焼けてしまいました。でも翌年、しっかりと芽吹いたんです。原爆と敗戦で傷ついた広島の人たちにとって、それは大きな暖かみだったことでしょう。生活に根付き、そして心にも根付くイチョウ。やっぱり日本のシンボルだな、と思います。
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