2013
11.17

研修医用の腎臓内科テキスト

Category: ★本のお話
 腎臓は身体の臓器の中でも非常に大事。ICUにおいても、腎臓を生かす/保護することが重要な戦略でございますね。なので、研修医のうちは腎臓についてしっかりと勉強しておくことが、この先の医者人生をグレードアップさせます(たぶん)。自分も今は内科にも外科にも程遠い科にいますが、研修医の時は腎臓内科を4ヶ月くらい廻りました。その経験が論理的に考えることや救急外来にも活きたんじゃないかな、と今思っています。

 ということで、今回は腎臓内科のテキストで研修医が無理なく学べるものを少しご紹介。以前に”総論・各論・マニュアル本”という記事で少し出しましたが、それとはちょろっと変えています。

 まずは、腎臓についてしっかりと総論的に学ぶことが求められます。どの科にも言えますが、マニュアルで対処してると知識が全然つながりません。

 ということで、こちらを。

腎臓病診療に自信がつく本 Basic and Update (「ジェネラリスト・マスターズ」シリーズ 2)腎臓病診療に自信がつく本 Basic and Update (「ジェネラリスト・マスターズ」シリーズ 2)
(2010/09/01)
小松 康宏

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 少し誤植はありますが、「これ誤植だ!」と気付ける範囲。内容は実に素晴らしいです。カイ書林の出してる本は表紙が少し素っ気ないので、羊土社の読みやすい感じと比べると地味で人目を引きませんが、中身はしっかりしてますよ。同じシリーズの胸部レントゲンも秀逸。

 んで、お次はこちら。

考える腎臓病学考える腎臓病学
(2011/03/24)
谷口茂夫

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 この本も実に良いんですよねー。こういうのが欲しかった、読みたかったと思わせてくれます。この2冊で、マニュアルで動くタイプから”なぜそうなるかを考える””なぜこう動くかを考える”という立派な研修医になること間違いなし、かもしれません。自分が今研修医なら、この2冊を間違いなく買って読むでしょう、うん。決して網羅的ではないですが、”考える”ことを重視してくれてます。

 そして、その後にコチラを。

レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版
(2012/01/13)
深川 雅史

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 「表紙にマニュアルって書いてあるじゃねぇか!」と思うかもしれませんが、いえいえアナタ。中途半端な教科書を完全に凌ぐ出来でございます。単なるマニュアルじゃないんですよ。これは読み込む価値あり。

 基礎知識をこれらでがちっと固めておく。そして、電解質は別個にお勉強。この2冊でしょうか。

酸塩基平衡、水・電解質が好きになる―簡単なルールと演習問題で輸液をマスター酸塩基平衡、水・電解質が好きになる―簡単なルールと演習問題で輸液をマスター
(2007/03/01)
今井 裕一

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より理解を深める!体液電解質異常と輸液より理解を深める!体液電解質異常と輸液
(2007/04)
柴垣 有吾

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 電解質では黒川清先生の『step by stepで考える~』が有名ですが、読みやすくて実践的なのは今井先生の本。そして、和書の中で電解質をじっくりと考えて”張度(有効浸透圧)”を上手に解説しているのが柴垣先生の本。この2冊を繰り返し勉強すれば電解質や輸液も怖くない。後者は重厚な本ですが、頑張って繰り返し読みましょう。輸液の基礎知識を学びたければ、柴垣先生の『輸液のキホン』という本もあります。超薄くて文体も軽い。

 とは言うものの、やっぱりマニュアルは欠かせない。上記の本で体系を学んだ上でのマニュアル使用であれば、それは正当性が保証されます。腎臓内科ではやはりこれでしょうか。

 
腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第6版腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第6版
(2012/06/01)
今井 圓裕

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 ポケットに入れる腎臓内科マニュアルはこの1冊で十分。”レジデント”と銘打ってはいますが、外科内科に携わるすべての医師に欠かせないマニュアルだと思います。

 こう言った本を読み込むことが大事。一回読んでオシマイじゃなくて、読み終わったら少し置いて、再び読む。そうするとその間に勉強した他の知識とピタッとくっつくこともあり、新しい発見が生まれることうけ合いでございます。
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