2013
04.25

レントゲン戦記

Category: ★精神科生活
 ある高齢の入院患者さん。

 当直で夜の回診をしていたら、看護師さんから


Ns「○○さん、痰が最近多いんですよ」


 内服薬の中には免疫抑制剤が入っていました。痰以外に症状はなし、呼吸数や心拍数も正常範囲内、一応聴診を(久々に)してみるも特に異常な音は聞こえず。


うーん。。。


 免疫抑制剤ってのがなぁ。しかもお年寄りだから症状は非典型でもおかしくないし…。肺炎だったらイヤだよね。どうしようかな。。。



よし!レントゲン撮りましょう!(夜だけど)



 レントゲンで分からない肺炎もあるけど撮るに越したことはないし、ここで撮っておけば後日撮った時の比較にも使えますし。

 看護当直さんにその旨を伝えると


Ns当「あ、先生。技師さん水曜日しか来ないですよ。しかも夜間はいつもいないです」


は?


 あれ、じゃあ撮れないじゃないか。ちなみに4月から自分が勤務している病院にはCTもMRIもありません。検査といえば心電図と脳波とレントゲンのみ。血液検査も病院の中では解析できず、全部外の機関にやってもらってます。

 撮れないなら仕方ないかなと思っていたら…


Ns当「先生、そういう時は自分でちょちょいと」



なんと!?



 まさかそんな時が来ようとは。。。大学病院で研修していたもんですから、自分でレントゲンの機械をいじって撮るということをしたことがなくてですね。


自分「え、私がやるんですか?他の先生ってやってます?」

Ns当「いや、してないですね。でも確か今日の事務当直のHさんがやり方を知ってるらしいですよ」

自分「なんと、それは奇遇ですな。て、なんで知ってるんですかね」

Ns当「技師さんがやってるのをじーっと見てたみたいです」

自分「ほー・・・」


 ということで、自分と看護当直さんと事務当直さんの3人で、胸のレントゲンを撮ろうという作戦を決行することに。

 レントゲンのお部屋に患者さんを案内して、そこからは3人とも説明書とにらめっこ。そして主電源を探し当てるのに5分かかりました。。。でもさすがに事務当直さんは頭1つ出ていました。

 何だかんだで準備が出来て、映す機械(素人的発言)を患者さんの良い具合の位置に決めて。。。


自分「こんな感じですかね」

事当「あ、良いんじゃないですか」

Ns当「それらしくなってきましたね」


 そして遂に…。


Ns当・事当「では、先生」

自分「うむ」


 スイッチを手渡される自分。何となく技師さんっぽく


自分「○○さーん、大きく息吸ってー。はい止めて!」



 そしてスイッチをやや長押しすると


ピッ


 お!撮れたんじゃない?音がしましたよ。

 カセッテというらしい板を現像機みたいなのにかけると、パソコンの画面上に…。



キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!



3人「おー!」



事当「出来ましたね先生!」

自分「これで技師さんになれますよ!」

Ns当「もうじゃあ先生24時間常駐しちゃいましょうよ!」

自分「外来やめてレントゲン室にこもりましょうかね!」





 もう夜です…。




 大の大人が3人揃って歓声をあげてしまいました。。。

 ま、でも無事に撮れて写真に変な影もなかったし、ひと安心。

 すごく新鮮な体験をして、また1つ新しいスキルを身に付けたのでした。もーレントゲンばんばん撮っちゃうよ。
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