2013
03.08

まさか、そんなことって

Category: ★本のお話
 この本が和訳されようとは。。。


Sapira's Art and Science of Bedside Diagnosis

 
 本屋さんで見た時はびっくりしましたよ…。研修医の時に原著を買ってちょろちょろと読んでましたが、結構英語そのものが難しくてうんうん唸っていた記憶があります。

サパイラ 身体診察のアートとサイエンス 原書第4版サパイラ 身体診察のアートとサイエンス 原書第4版
(2013/02/25)
Jane M. Orient

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 以前、須藤博先生にお会いした時「Sapiraを和訳しようと頑張っている」とお話ししていましたが、まさか実現するとは。すげぇな。


てか、売れるの?


 訳した先生方の趣味、、、とか?
 
 でも、ものっすごく大変だったと思います。妙に哲学的ですしね、内容が。和訳されていても多少難しいですが、原著を読むよりも遥かに楽。もし読むなら和訳で十分、というか和訳にしてください。すごいとしか言いようがありません、訳しただなんて。値段も12600円ですから、原著の値段(100ドル前後)も考えると良心的。医者をやってる記念にどうぞ。
 
 学生にも、とか書かれてましたが、学生さんは手を出さない方が良いですよ。しっかりと診察の基礎を他の本で身に付けた方がずっと臨床の役に立ちます。基盤をしっかりと作った上で極上の応用を乗せるというのなら確かにこの本は良いですが、変に手を出すとヤケドしてしまいます。背伸びしたい人もいるでしょうが、まずはしっかりと盤石な基盤を作って行きましょう。それが一番大事。

 ちなみに、自分は診察の基礎を『診察と手技がみえる vol.1』で学んで、そして研修医になってDeGowin先生の本(DeGowin's Diagnostic Examination)に進みました。2つとも良い本です。メディックメディアは医学生に優しい作りをしています。嫌う人もいますけど、『診察と手技がみえる vol.1』は馬鹿に出来ません。イラストと写真がしっかりと載っていて、想像だけではなかなか実際の診察と結びつけにくい学生にとって、最初の一冊に是非。DeGowin先生の本も素晴らしいと思います。これのお陰で爪をしっかりと診るようになりました。

 その後に読みました、Sapira先生の本は。研修医2年の途中でしたね。DeGowinが頭に入っていても(実際入っていたかは何とも…)やたら難しくて、何か彫刻とか出てくるし…。大変でございました。方向性が違うんですよね、全然。そういえば、つまみ読みをした後、急性膵炎の人が来たらじーっとCupid's bow profileを探した記憶があります。そんなサインある人は1人もいませんでしたけど(おい)。あの頃は何かと貪欲だったなぁ、今はそんな情熱どこかに忘れてしまった。

 そんな昔の記憶を『サパイラ』を眺めながら思い返していました。

 ちなみにDeGowin先生の本はこんなのです↓

DeGowin's Diagnostic Examination, Ninth EditionDeGowin's Diagnostic Examination, Ninth Edition
(2008/11/24)
Richard LeBlond、Donald Brown 他

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 実際、『サパイラ』は出会った疾患に関連するところを見ると良いですよ。モチベーション上がります。最初から通読を狙うと、和訳でも途中でギブアップするかも。勉強したいところに絞ってスポット的に読む。これが一味違う診察のテクニックを学ぶには最適、かもしれません。
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