2012
12.14

消えたら補充

Category: ★本のお話
 精神科医にとって今や薬剤は手放せない。でも薬は毒にもなりますから、適切な薬剤を適切な量使うことが求められます。当然といえば当然ですが。

 どんな疾患にどんな薬剤を選択するか、そして腎機能や肝機能の落ちている患者さんにはどういった薬剤を使えば良いかなど、正しい知識は欠かせません。

 エビデンスを振りかざすわけではありませんが、お作法的な薬剤治療を網羅しているのが『モーズレイ処方ガイドライン』。2009年の第10版が和訳されていまして、非常によろしゅうございます。以前にこのブログでも紹介させていただきました。エビデンスレベルの高いものから低いものまで、様々な治療法が豊富なReferenceとともに掲載されています。精神科薬剤は経験によるところも大きいですが、若手にとってはまずお作法を身につけてから広げていくもの。その薬剤治療の基盤を作ってくれるのがモーズレイです。”処方”ガイドラインなので詳しい薬理学的な部分は載っていませんが、極めて実践的。

 和訳版では日本の実情に合わせて訳者が注を付けてくれています。


 しかし、なくしちゃいましてね。。。


 特に若手の精神科医にとって、正しい薬剤治療には欠かせないとも言えるモーズレイ。買い直そうと決心しました。しかし、同じものだとなんか損した感じが否めません。

 ある程度この本の章立てや日本の事情も分かってきたので、ここはまだ和訳の出ていない第11版を。

 第11版は2011年に出版されています。モーズレイはだいたい3年に1度の改訂なので、次回の第12版は2013年でしょうか?多分10月か11月になると思います、傾向を見ると。

 ということで、12版までには期間があると踏んで11版を買いました。



 全てにおいて10版より詳しくなっていました。。。買って良かった。

 現段階での世界標準的な治療、そして行き詰まった時の次の一手にはモーズレイ。これに全てを委ねるのは思考を放棄することになるのでオススメできませんが、どういった治療がどんな優先順位で行われているかを知るにはとてつもなく良い本だと思います。これから精神科医になるという方々や若手精神科医の皆さん、持っておいて損はないガイドラインだと思います。


☆原著は2012年末時点で第11版

The Maudsley Prescribing Guidelines in PsychiatryThe Maudsley Prescribing Guidelines in Psychiatry
(2011/11/25)
David Taylor、 他

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☆和訳は2012年末時点で1つ遅れの第10版

モーズレイ処方ガイドラインモーズレイ処方ガイドライン
(2011/01)
David Taylor、Shitij Kapur 他

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