2012
12.02

2012年 学会の旅

Category: ★精神科生活
 学会は好きでないので極力顔を出さないようにしているのですが、11月30日は総合病院精神医学会総会にのこのこと行って来ました。場所は東京の太田区産業プラザ。

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 ポスター展示会場。皆さん真剣に見つめております。

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 やっぱり総合病院ということで、認知症やせん妄治療のポスターが多かったです。皆さん困ってるのね。そのせん妄関係で自分が面白いなーと思ったものは2つありまして、1つはコチラ。

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 せん妄治療で、純正品のリスパダール®とジェネリック(後発品、ゾロ)の効果比較をしましたよというもの。やはり純正品の勝ちでございました。自分もジェネリックはあんまり信用してなくてですね。。。特に血中濃度を測らなければいけないお薬(バルプロ酸など)はジェネリックではなくて純正品を好んで使います。抗精神病薬や抗うつ薬も純正品。ベンゾはどっちでも同じ印象ですが、とある患者さんは「グッドミンではそわそわしなかったけど、レンドルミンだとそわそわする」と言いました。レンドルミン®が純正品なのですが、その患者さんにとってはジェネリックの方が相性良かったんですね。こういう時もあります。

 もう1つがコチラです。

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 せん妄の病因論的治療について。シロスタゾール(プレタール®)とメマンチン(メマリー®)を使ってみましたよ、という内容。メマンチンは結構色んなところで報告があるので目新しさというのはないのですが、ここでプレタール!なんと。これはPDE阻害作用による抗血小板薬。このポスターでは脳血管障害をベースにしたせん妄患者さんに使用して良い結果を得たというものでした。血流改善のため、と結論づけていましたが、それならサルポグレラート(アンプラーグ®)でも同じかしら?アンプラーグの方が頻脈の副作用が少ないですし、心不全にも禁忌じゃないですし。使いやすさから言えばアンプラーグですよね。

 これが血流改善作用によるものではなく、PDE阻害によるものと仮定したらどうでしょう。PDEを阻害することで、ドパミンD1受容体シグナルの増強とD2受容体シグナルの拮抗につながるという基礎研究があります。現に、PDE阻害薬を投与することで統合失調症患者さんの認知機能が改善したとの報告もあり、それをターゲットにしたお薬も開発が進んでいます。その認知機能改善からせん妄も軽快した、とも考えられそうな…?これを演者の先生に聞こうと思ってたんですが、その人ポスター発表の時間ずっと来なかったのよね(なんと)。

 別の意味で眼を引いたのがコチラ。

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 びっしり。。。最初見た時は”お経か!?”と思ってしまいました。なんか縦読みか横読みかも判然としなかった。ここまで人を”おっ”と思わせるポスターも珍しい。決して悪い意味で言っているわけでなく、こういうのは異彩を放っていて意外にぐいぐいと引き込まれる。

 自分のポスターは”身体疾患に併存するうつ病の薬物療法例”みたいな題名(もはや覚えていない)のやつでしたが、幸か不幸か最もフォントが大きいポスターでもありました。みんなちっちぇーなと思っていたら、逆に自分のがバカでかかった。。。そういえば作っている時もなかなか情報が入りきらなくてですね、かなりばっさりと切ったんです、内容を。要はフォントが大きすぎたという。。。

 さて、そんな総会も18:00を過ぎた辺りから、ポスター会場にて懇親会が開催されました。

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 用意されるやいなや、ポスターの方から人がお料理に群がる。お酒も出ました。

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 同じ会場でお料理が出たら、まぁそうなりますわ。。。しばらく経つと、お酒を片手にポスターを眺める先生もちらほら。なんと自由な学会。

 更には、生演奏も。

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 ポスターを見ていると”フラ~イミィトゥザム~ン♪ エンレッミィプレ~イアマンザスタァ~ズ♪”なんてのが聞こえて来まして”自分、何しにココに来てんだ…?”とものすごく不思議な気分になりました。学会ってこんなんでしたっけ。

 翌日も引き続き講演などが催されたのですが、自分は仕事があったので最終の新幹線にて月ではなく名古屋に戻りました。
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