2012
07.15

せん妄はイヤなもんです

Category: ★精神科生活
 せん妄の対処は、精神科医が他科のドクターや患者さんと接する最も多い機会かもしれません。やっぱり高齢者が多く、お見舞いに来ていたり付き添いに来ていたりするご家族も相当なショックを受けます。

「うちのじーちゃん、入院してボケちゃった」
「いきなり大声出して怖い」

などは良く聞かれます。精神科医はご家族にせん妄というのを説明して、また可逆的なものであることをお話します。ただ、最近は長期化したせん妄がその後の認知機能低下のリスクファクターになるという意見が多く出てきており、何かしらの爪痕を残してしまうのではとも言われています。

 他科の先生にも是非せん妄の対処法は知っておいてもらいたいところ。コンサルトを受けて我々精神科医が注意するのは服用薬。これをまずチェックします。そうすると、平然とガスター®やデパス®が使われています。。。H2ブロッカーやベンゾジアゼピンはせん妄の発症増悪因子になるので、ばっさり切らねばいけません(離脱症状を考えるとすぐゼロに出来ないこともありますが)。それなのに「せん妄で夜寝られてないから、しっかり寝てもらおう」とレンドルミン®とかユーロジン®を出しちゃう先生がいます。。。せん妄をあおってどうする!!!ま、振戦せん妄ならベンゾジアゼピンが治療的ですが。他にはオピオイドやステロイドがせん妄の原因薬剤として有名ですが、なかなか減量したり中止にしたりするのは難しいですね。。。

 せん妄の対処法は全科必須の知識と考えてもらいたいところがあります。もちろん一番大事なのが基礎疾患の改善!これがダメだと精神科医もちょっと困ります。後は日中の覚醒維持ですよね。良く分かってる病棟だと、日中は患者さんにナースステーションで過ごしてもらったりして刺激を与えてくれます。コレは本当にありがたい。看護師さんの意識が高いと実に助かります。

 いずれにしろ、予防・早期の抑え込みというのが大事。

 まず予防としては、以下が挙げられましょう。

低酸素:適切な酸素投与。
感染:早期治療、いらないルート類は外す。
認知機能低下:部屋の明るさ、具体的な事柄(日時や場所など)を入れる、家族関係の面会。
脱水:適切な血管内容量を保つ。
便秘:しっかり出してやる(漢方は役立ちますね!)。
不動化:早期の離床。
疼痛:適切なマネジメント。非言語的な部分での評価が重要。
感覚障害:眼鏡、補聴器など。
睡眠障害:物音を必要最低限に、睡眠中の処置は避ける。ベンゾや抗ヒスタミン薬以外での睡眠。
多剤併用:思わぬ相互作用あり。シンプルに。
低栄養:適切な栄養療法を。

 薬物での予防と言うのはなかなか難しいようです。まずは上記の事柄をしっかりと実践するのが大事。

 でもせん妄になってしまう人ももちろんいます。精神科医はある程度の武器(薬剤)を持っており、自分が使うものには以下のものがあります。

★抑肝散
 3包分3で使ったり、夕食後に1包と就寝前に2包にしてもらったり。これで治まれば儲けもの。臨床的には良く使われていますね。欠点と言えば、漢方は経鼻胃管を詰まらせるので、それが入ってる患者さんだと看護師さんからちょっと言われることも。胃腸が弱ければ抑肝散加陳皮半夏にしましょう。

 これはもともと子ども用の漢方でした。母子同服という、素晴らしい方法で感心したものです。精神科的に、この母子同服というのは漢方の深遠さを垣間見る一つの風景です。そんな抑肝散はアルツハイマー型認知症BPSDへの効果が認められてから、一気に高齢者に使用され売上もニョキニョキ。何か認知症といえばとりあえずビール的な雰囲気で出されていますね。。。脳血管性の認知症であれば、進行を和らげる手段として釣藤散も良い選択肢ですよ。他にも、八味地黄丸や牛車腎気丸も高齢者の腰・膝・尿・神経の問題などに有用ですし、真武湯と人参湯の合方(茯苓四逆湯に近づきます)も最期まで元気に過ごしたい高齢者に良く飲んでもらってます。何でもかんでも抑肝散というのでは芸がない。しかも、高齢者に3包分3で処方すると、中長期使用では低カリウム血症(偽性アルドステロン血症)を起こすことがあります。芍薬甘草湯や甘麦大棗湯が有名ですが、それ以外でも甘草が含まれていれば起こるので注意しましょう。漢方も副作用があるということをしっかりと認識することが大切です。低カリウム血症は言うに及ばず、肝機能障害と間質性肺炎も抑えるべし。あと、黄芩の入っている漢方も肝機能障害を来たすことがあるのでご注意を。なぜか女性に多いです。

★ラメルテオン(ロゼレム®)
 4-8mgを就寝前に使います。おまじない的な存在で、自分は抑肝散と併せて使ってます。ロゼレムでせん妄治療をしたという症例報告がちらほらありますが、コンサルトを受けるようなせん妄をこれだけで凌ぐ自信はありません。予防に向きますね。

 普通の不眠にこれを出すと、8mg(これが1錠)で意外に持ち越すことがあります。「効かん効かんと思っとったけど、何や仕事してたんやなぁ」と感心。ちなみに自分はコレを飲んでも全く変化なしでした。4mgで出すことがままあるので、タケダ薬品には是非このロゼレムに割線を付けてもらいたいです。副作用に頭痛があることは意外に知られていません(添付文書に書いてますけどね)。

★バルプロ酸のシロップ(デパケン®シロップ)
 2-8mLを就寝前に。あの赤い色が何とも不評ですね。。。後発品のシロップには色が付いてないのに。ですが結構効果はあります。肝機能が悪いとさすがに使えませんが、そうでなければちょっと候補に挙がります。抗精神病薬は血栓のリスクになったり死亡率が上がったりという報告がなされているので、デパケンで上手く行けばそれに越したことはありません。

 このデパケンは頭部外傷後にちょっと荒っぽくなった患者さんにも用いることが多いです。脳内の嵐(こう書くと全く科学的でないですね…)を鎮めてくれるイメージを持つと、デパケンは使用するタイミングが分かるかもしれません。催奇形性と体重増加が欠点で、女性には嫌われます。また、この徐放製剤のデパケンR(100mg錠、200mg錠)は結構大きくて飲むのが大変。おなじバルプロ酸の徐放製剤であるセレニカRには400mg錠というのがあり、これまた大きい!

★ミアンセリン(テトラミド®)
 20-60mgを就寝前に。がっつり寝かせるお薬。副作用が高齢者に出やすいので自分は第一選択とはしていません。あんまり使わないですが、おとなしいタイプのせん妄にはまだ現役。QTの延長している患者さんには使いたくない。

 抗うつ薬としては残念ながら力不足な薬剤です。

★トラゾドン(レスリン®/デジレル®)
 12.5-50mgを就寝前に。テトラミドと同じ使い方。テトラミドより半減期が短い(6時間くらい)ので、持ち越しが少ないです。

 この薬剤は抗うつ薬ながら抗うつ作用をカケラほどしか持たないという残念な薬剤。ですが、鎮静作用は強く、睡眠薬として頻用されます。

★ペロスピロン(ルーラン®)
 2-4mgを就寝前に。効く時は効きますが、全く反応しないことも。。。ちょっと不思議なお薬ですね。暴れ過ぎないせん妄なら使ってみても良いかもしれません。4mgを超えて使う気にはなれず、この量で制御が効かなければ他の薬剤に切り替えます。高齢者に4mgをずっと出していると忘れた頃に錐体外路症状が出ることも。

 代謝物(ID-15036)に抗不安作用があるので、就寝前に少量使うと日中の不安が和らぐこともあります。この利点を生かしてコンサルテーション・リエゾンで自分は1mgとかを使うことがあります。そんなに成功例は多くないですが。。。

★リスペリドン(リスパダール®)
 0.25-1mgを就寝前に。多くは液剤を使いますが、たまにOD錠。このリスパダールは大活躍してくれますし、糖尿病でもO.K.なところが嬉しい。ただし、後述するクエチアピンよりも有意にEPSを生じやすいのと、高齢者には少量でも重い薬剤であることは認識しておくべきと思います。肝機能が悪いとなかなか分解されず、腎機能が悪いと排泄が上手くいかないので、用量に注意をしましょう。

 リスパダールは使い勝手がいいのですが、非定型の中では定型寄りのもの。EPSが出やすいのは先述のとおりで、高プロラクチン血症も意外に来たします。1mgしか使ってないのにPRLが90以上になったことも経験します。リスパダールが良く効いていて変更したくないけどPRLが高くて、、、という患者さんには、アリピプラゾール(エビリファイ®)を1.5mgくらい使ってみましょう。下垂体のD2受容体にリスパダールよりもがっちりくっついてくれて、しかも完全なアンタゴニストではないという利点から、PRLを下げてくれますよ。

★クエチアピン(セロクエル®)
 12.5-50mgを就寝前に。これはライトな抗精神病薬でして、少量を睡眠薬として使用することもあります。自分はリスパダールよりもセロクエルを使うことが多いのですが、残念ながら糖尿病には禁忌でして、これが大きな縛り。起立性低血圧に注意しましょう。トイレに患者さんが起きてフラフラっとして転んで骨折したら目も当てられません。有意にQTを延長させるので、注意!

 α2受容体遮断作用を持つことと、代謝物(ノルクエチアピン)がNETの阻害をすることからも分かるように、ちょびっと抗うつ効果を持ちます。なので、コンサルテーション・リエゾンでは不眠を訴えるちょっと元気の無い患者さんに使うことがあります。そういう患者さんで糖尿病を持っていたらセロクエルが使えません。その時はミルタザピン(リフレックス®)を7.5mgくらい使うと奏功することも(特に高齢者)。元気出てくれます。

★オランザピン(ジプレキサ®)
 1.25-5mgを就寝前に。極めて優れた抗精神病薬。糖尿病には禁忌というのが残念ですが。。。せん妄への対処ならジプレキサを使うことはあまりなく、セロクエルの方が半減期も短くて良いかと思っています(ジプレキサの半減期は20時間くらい、セロクエルは6時間くらい)。ただし、セロクエルと異なりQT延長のリスクがやや低いかも? というのがポイント(ただし、抗精神病薬は全てQTを延長させると考えましょう)。

 コンサルテーション・リエゾンでは、このお薬は食欲増進と制吐作用をも持つので、良い方向に働くことも。リエゾンで診ていてずっと抗うつ薬を使っていた患者さんが、がっくり落ち込んで食べられないし吐いてしまうという状況で、このジプレキサを1mgというごく少量を使ったら3日目くらいから改善を示して、主科の先生に「ジプレキサ効きますねー」と感心されたことがあります。その患者さんにはaugmentationとしての役割もあったんでしょうね。

★ハロペリドール(セレネース®/リントン®)
 2.5-5mgを頓用で(定期で使うなら0.75-5mg)。最もせん妄対処の歴史の長い薬剤。暴れて経口摂取が不可能という時に注射薬を用います。ただしEPSが出ますし、QT延長のリスクになります。自分の勤めている病院では、どうしようもないせん妄には”リントン1A(5mg)とロヒプノール®1A(2mg)を生食100mLに混ぜて100mL/hrで落として寝たら即止める!呼吸状態のモニター忘れずに”という方法を用います。ベンゾジアゼピンは単体で使用するのはまずいのですが、抗精神病薬との併用であればせん妄を増悪させることはおそらく無いのではないかと言われており、こうやって併用することで1+1が2ではなく2.7くらいになってくれる印象です。ロヒプノールは呼吸抑制を起こすので、これはきちんとモニターしてもらいましょう。また、全量入れるのではなく、寝たら滴下をストップさせることも必要。必要以上に入れるとリントンはEPSがどうしても起きてしまいます。

 緩和ケア領域では麻薬導入の際に制吐剤(CTZのD2遮断)として0.75-1.5mgくらい処方する先生もいるようです。自分はジプレキサの方が使い慣れているので、そっちを出すことが多いです。



 こんな感じ。用量は年齢や肝腎機能などに注意して適宜増減しましょう。せん妄には他にもゾテピン(ロドピン®)やチアプリド(グラマリール®)を使うこともあるようですが、自分は使用経験ありません。同じくクロルプロマジン(コントミン®)やレボメプロマジン(ヒルナミン®)も使わないです。大体は抑肝散、デパケンシロップ、セロクエル、リスパダールあたりで何とかなっています。ある程度バランスよく複数の受容体を攻めるのがいいかと思います。基本的にこれらの薬剤は頓用ではなく定期で毎日使ってもらっています。その上でせん妄が生じた際の頓用では抗精神病薬を用い、経口摂取不可能になればリントンの出番。他には、コリンエステラーゼ阻害薬が病態上期待されていましたが、リバスチグミン(リバスタッチ®/イクセロンパッチ®)はかえって死亡率を高めてしまって沈没。ドネペジル(アリセプト®)もあまり効果なし。NMDA受容体阻害薬のメマンチン(メマリー®)は症例報告で効果があると言われていますね。アリピプラゾールも使われることがあるようでおとなしいタイプのせん妄に特に効きが良いようですが、結構な量が必要みたいです(18mg前後とか)。シチコリン(ニコリン®)の1000mg注射なんてのはまさに現場の知恵と言えましょう。漢方では、自分は抑肝散しかせん妄に対して使ったことはないのですが、恐らくは黄連解毒湯や桃核承気湯といったものも効果はあるでしょうね。ただ抑肝散の方が患者さんを比較的選ばずに使用できるというメリットはあるかと思います。

 自分は使ってない薬剤の中で、コントミンはハロペリドールと同等の効果を示すと言われます。使うなら5-25mgを就寝前に。コントミンは1952年に発見された、世界で最初の抗精神病薬。こんなに古い薬ですが、精神科ではまだまだ現役で働いています。

 さて、このせん妄は先程も述べたように、その後の認知機能低下につながると言われています。最近のNEJMでもそのような論文がありました。

Cognitive Trajectories after Postoperative Delirium; N Engl J Med 2012;367:30-9.

 これは冠動脈バイパス術や弁置換術予定の60歳以上の患者さんを対象としています。術後にMMSEを評価して、せん妄を発症した患者さんは非発症の患者さんに比べ、術後1カ月および1年時点の認知機能が有意に低かったとしています(Fig.2 A,B,C)。

delirium 1
delirium 2
delirium 3

 他、アルツハイマー病の患者さんを対象に、入院とせん妄に関連する転帰を前向きコホートで調査した論文もあります。

Adverse Outcomes After Hospitalization and Delirium in Persons With Alzheimer Disease; Ann Intern Med. 2012;156:848-856.

 これにおいては、入院患者さんにおける認知機能低下の21%、施設入所の15%、死亡の6%がせん妄に関連したという結果(Table3)。

delirium 4

 さらにさらに、脳萎縮との関連性を調べた論文も。

The association between brain volumes, delirium duration, and cognitive outcomes in intensive care unit survivors: The VISIONS cohort magnetic resonance imaging study
Crit Care Med 2012;40:2022–2032

 この論文は、せん妄期間、脳容積、長期認知障害の関連性を前向きコホートで調べたもの。せん妄が長期におよんだ場合、退院時のMRIで脳萎縮が強く、3ヶ月目のフォローアップにおいても同じ結果だったとしています。また、長期のせん妄は退院時の前頭葉の容積、海馬の容積と関連していたようです。更に、3ヶ月時の強い脳萎縮は、12ヶ月時の認知パフォーマンスの悪化に関連しており、3ヶ月時の前頭葉、視床、小脳容積が小さいものでは、12ヶ月時の実行機能および視覚的注意の悪化に関連していたとしています。結論として、長期のせん妄は脳容積の小ささに関連しており、この脳容積の小ささはさらに12ヶ月時の認知機能障害と関連していたとしています。しかし、もともと小さい脳容積がこれらを説明できるものかどうかは除外できなかったとも記載されていました。

delirium 5

 こういったことを考えると、せん妄は予防、そして早期の抑え込みというのが最も大事になってきますね。認知機能や生命予後にも関わってくる病態なので、精神科医の介入が重要視される分野だと思います。

 ですが、繰り返しですがまずは基礎疾患のコントロールが一番大事。これは主科の先生に頑張ってもらうところ。更に原因or増悪要因となっている薬剤を弾く。そして、病棟にもご家族にも協力してもらって生活リズムと適度な刺激。これなくてはせん妄のコントロールは難しいです。精神科が薬剤で押さえても、対症的。根っこの部分でのサポートが必要です。
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コメント
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。
レンドルミンとリスパダールの併用がせん妄を助長するかどうかというご質問ですが、これは「ベンゾジアゼピンと抗精神病薬の併用はどうなのか」ということに換言できるかと思います。
実は、せん妄治療においてこれらの併用が優れているのか、もしくは有害なのかの質の高い研究は行われていません!
経験的に”ベンゾは単剤だとせん妄を助長するが、抗精神病薬との併用であればより鎮静的(=治療的)に働く”とされており、現場で使用されます。
ただ、多いのは経口での治療が困難な患者さんにハロペリドールの静注用とフルニトラゼパムの静注用を混ぜて投与するというものです。経口薬であれば、あえてベンゾを使用する必要はないとは思っています。
個人的なフィーリングで申し訳ないのですが、併用する場合はあくまでも抗精神病薬がメインであり、ベンゾはオマケと考えておくことが重要です。仮に”レンドルミン0.5mg+リスパダール0.1mg”であれば、ベンゾが前面に出てしまっているので好ましくないでしょう。”レンドルミン0.25mg+リスパダール0.5mg”は抗精神病薬がメインでありベンゾがカバー役になっているため、恐らく治療的と思われます。
繰り返しですが、経口でベンゾを抗精神病薬と併用するということは一般的に行いません。他の選択肢であるバルプロ酸や抑肝散、ラメルテオンなどを用いた方が恐らくは治療的と思われます。
ちなみに、ベンゾ単剤はせん妄を惹起/助長させることが確実です。種々の論文があり、最近のものですと以下があります。

Rothberg MB, et al. Association between sedating medications and delirium in older inpatients. J Am Geriatr Soc. 2013 Jun;61(6):923-30.

ご参照ください。
m03a076ddot 2013.10.21 20:11 | 編集
初めまして。母の症状をネットで探しいるときにこちらのブログにたどり着きました。かかりつけ医にも相談しているのですが、原因がわからず何処に相談してよいものかという状況で、今処方されている薬がよいものかどうか教えていただけたらと思い、コメントさせていただきました。
現在母は78歳になりますが、1年前から幻覚を見るようになり認知症の検査をしていましたが、長期に渡って1日4錠服用していたデパスが原因との診断をうけました。9月にデパスを止めてロゼレムを服用したところだんだん落ち込むようになり、日中も寝ていることが多くなりました。デパスを急に止めると離脱症状が起きることはわかりましたが、現在も幻覚やせん妄があり、歩き回ることが増えてきてしまいました。
夢を見ているようで、窓を開けようとしたり、避難しなきゃいけないからと、夜中に着替えて外に出る準備をしていました。

現在、夜寝る前にロゼレム8mgとグラマリール錠25mgを1錠ずつ服用しています。
その他朝は、バイアスピリン100mg、ベジケア錠2.5mg、ドグマチール錠50mgを1錠ずつ。
夜は、ドグマチール錠50mgを1錠です。

レビー症体型も疑いはあると思いますが、今服用している薬から、幻覚やせん妄が起こっている可能性はあるのでしょうか。また、デパスの離脱症状がいまだに続いていることは考えられますか?
日中も寝ていることが多いので睡眠障害が起こっているのでしょうか。
病院に行っても、はっきりとした原因がわからず困っております。

長々とすみません。いきなりの質問で大変申し訳ございませんが、すがる思いでコメントさせていただきました。ご回答いただけたら嬉しく思います。
佐藤美幸dot 2016.03.02 20:15 | 編集
>佐藤美幸さん

ありがとうございます。
コメントを見逃しており、遅れてしまい失礼しました。
記載されている症状のみで考えると、確かにレビー小体型認知症の可能性も高いように思われます。
離脱症状では決してない、とは言えないのが難しいところですが、認知症の症状として考えた方が自然でしょうか。
心筋シンチやDATスキャンなどの検査をしっかりと行なう必要性があると感じました。
検査で絶対に分かるとは言えませんが、レビーとして治療をいったん組んで反応性を見てみるのが現実的かもしれません。
ただ、認知症の薬剤治療はとても繊細であり、用量を間違えると薬剤が悪い方に影響することもあります。
治療経験が豊かで、細やかに用量調節などをしてくださる先生がいれば、一番良いのでしょうね。
m03a076ddot 2016.03.06 13:59 | 編集
ご回答いただきましてありがとうございました。
やはりもう一度認知症検査をしなくてはいけないですよね。デパスが原因でレビーではないと去年の8月に診断結果を聞いたときには、ほんと良かったと思っただけに、現在の状況をいまだ受け入れることができない状態です。
デパスに関して私もネットで調べてみましたが、かかりつけ医の先生も薬剤師さんも怖さをあまり認識されていませんでした。
つくづく薬の怖さを思い知りました。ほんとうならあまり飲ませたくないんですけどね…。

このたびは本当にありがとうございました。
相談できる人がいなくて…こうしてご回答いただけたこと、大変嬉しかったです。
これからもブログ拝見させていただきます。
佐藤美幸dot 2016.03.06 15:13 | 編集
>佐藤美幸さん

ありがとうございます。
デパスのせいではないとは断言出来ないのが難しいところです…。
ただ、レビーの可能性がやはりあるので、そこはしっかりと検査しておくべきでしょう。
もちろん、他にも幻視を来たす身体の疾患はあるので、そこを除外することが最も重要です。
m03a076ddot 2016.03.08 09:17 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

今の状態がせん妄かどうかというのも含めて診ていただくのが良いかと思います。
せん妄そのものの知識は医療従事者であれば持っているはずのものです。
そして、せん妄の治療は記事にもあるように原因の治療です。
精神科医のすることは当座の”対処”になります。
せん妄を悪化させないような薬剤でしっかりとお昼と夜のリズムをつくって寝る時は寝てもらう、というのが大原則になります。
精神科医が対処している間に、他の科が原因を突き止め治療するのが重要です。
かかりつけの先生や、もし難しいようなら精神科もあるような総合病院が良いかと思います。
m03a076ddot 2016.07.12 02:52 | 編集
わかりやすいご返信をありがとうございます。
まず本当に「せん妄」なのかを診て頂くのが大事ですね。
そのうえで、精神科での対処はあくまで「対処」であること理解しました。
幸い現在の通院先が精神科もある総合病院です。
どこまで対応してくれるのか正直・・・な面もありますが、まずは次回の診察時に、かかりつけの科の先生にご相談してみたいと思います。
かよdot 2016.07.12 12:01 | 編集
>かよさん

ありがとうございます。
様々な科での対応が必要なこともあるので慌ただしいかもしれませんが、目の前の事態を1つ1つ確かめながら進むのが良いかと思います。
担当の先生に相談することがまずは重要ですね。
m03a076ddot 2016.07.15 12:20 | 編集
 家族が86歳で手術してすぐに87歳になりました。術後せん妄は3週間近くたっているのに治らないです。このまま治らないか不安です。
 
dot 2017.07.05 16:13 | 編集
名無しコメントのかた、ありがとうございます。

せん妄は身体の状態と睡眠覚醒リズムの失調が基盤なので、そこの調節が大事です。
手術をした科と精神科とで連携をとって治療していくのが必要なのだと思います。
m03a076ddot 2017.07.07 16:37 | 編集
 3週間過ぎているのにいまだに治らないです。症状が改善するどころかむしろ症状は悪化しています。手術した科と精神科・神経科とは連携をとっています。
 
dot 2017.07.08 14:50 | 編集
名無しコメントのかた、ありがとうございます。

せん妄は、身体状態が整うことが治療において最も大事な面になります。
連携を取っているのであれば、お持ちの不安や疑問点をしっかりと主科と精神科に聞くことが大事になってくるかと思います。
m03a076ddot 2017.07.14 16:43 | 編集
 1か月過ぎているのにいまだに治らないです。認知機能は低下するばかりです。脳波と脳のCTを取りましたが、認知症ではないと言われました。だけど、認知機能は低下するばかりで、認知症になったのかと思われます。
dot 2017.07.15 14:13 | 編集
名無しコメントをくださったかた、ありがとうございます。

この先どうなるのか、治るのか、などの不安があるのだと思います。
そういう気持ちを主治医の先生やそして看護師さんなどに話してみることがこれからもっと大事になってくるでしょう。
1回の時間は短いかもしれませんが、複数回重ねて少しずつ説明を受けていくようにしてみてはいかがでしょうか。
m03a076ddot 2017.07.18 16:17 | 編集
 手術から1か月近く半経っているのに術後せん妄は全然治っていないどころか悪化しています。来週МRIをとります。脳波と脳のCTでは認知症ではないと出ていましたが、認知症の画像検査ではМRIが最も確実だそうです。脳波や脳のCTと違い、МRIは時間がかかるので、睡眠導入剤で眠らせてからの検査になります。
 
dot 2017.07.21 17:20 | 編集
 手術から1か月半、この間は自分で起き上がる事すらできないです。つまり、ベットの上げる下るを利用(看護婦さんか家族かが行う)しています。これも、術後せん妄なのでしょうか?
 家族としては重度の認知症を疑っています。
 
dot 2017.07.23 10:06 | 編集
 5月24日に入院して、26日に人工関節の手術を受けました。この段階では術後せん妄は出ていなかった。リハビリに頑張っていたのですが、手術から8日後の6月3日に膝蓋骨を骨折しました。この骨折を手術で治すか保存的療法でするかを検討中だったのですが、6月6日に腸閉塞が発覚。イレウス菅を鼻から小腸まで伸ばし様子を見たのですがガスも便も出なくて、6月16日に腸閉塞の手術をしました。腸閉塞の手術2日前から少しボーとしましたが、何とか会話は成り立っていました。腸閉塞の手術の翌日の午前中までは何とか会話ができていたのですが、手術翌日の午後から意味不明を言ったり尿便の失禁が合ったりです。認知機能は低下するばかりで、腸閉塞の手術から1か月半近くたっているのに認知機能はいまだに良くなっていないどころかむしろどんどん悪化しています。食事の固形物は呑み込めないです。呑み込めるのは水・お茶・薬・プリン・ゼリーくらいです。
 
dot 2017.07.23 10:34 | 編集
名無しコメントのかた、ありがとうございます。

色んなお気持ちがあるかと思います。
そういうのを、やはり看護師さんや主治医の先生などに、しっかりとお話ししてみましょう。
その繰り返しがやはり大事なのだと思います。
少しずつ、時間のある時に対話することが欠かせないのでしょう。
m03a076ddot 2017.07.25 11:34 | 編集
 МRIでは認知症とは出ていないとの事でした。でも、認知機能は低下するばかりです。МRIで出ない認知症はあるのでしょうか?
 
dot 2017.07.28 14:03 | 編集
名無しコメントのかた、ありがとうございます。

MRIは万能ではありませんが、臨床所見や他の検査所見では分からない部分をMRIで補完してそのようなお話になったのだと思います。
繰り返しになりますが、そのような疑問を実際に診ていらっしゃる先生や看護師さんなどにきちんと持っていくことが大事です。
部外者の意見よりも、診ている人の意見の方が重要ですので。
m03a076ddot 2017.07.30 11:46 | 編集
 看護婦さんに聞いても、看護婦からは結果・症状・病状は説明できないですの一本やりです。医師はせん妄なのか認知症なのかはわからないとの事です。
 
dot 2017.07.30 13:15 | 編集
 家族の名前が出たり出なかったり。一人で食べられない。固形物は呑み込めない。一人で起き上がったり寝返りしたりをできない。尿失禁・便失禁。(眠ってるとき以外は)叫んだり泣いたり喚いたり。自分の年齢が言えない。家族の年齢や家族の誕生日が言えない。これが腸閉塞の手術後に起きた症状・病状です。腸閉塞の手術まではこれらの症状・病状は全くなかったです。
dot 2017.07.30 15:28 | 編集
名無しコメントのかた、ありがとうございます。

ここにお書きになっていることを、主治医の先生と繰り返し繰り返しの対話を時間をかけて行なっていく、そういうことが大事なのだと思います。
疑問はすぐに解決しないでしょうが、対話を続けることが重要なのでしょう。
m03a076ddot 2017.08.11 22:56 | 編集
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