2012
06.17

がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会

 2012年6月16-17日の2日間にかけて、名大病院にて緩和ケア研修会を受けてきました。

 1日目が13時から20時過ぎ、2日目が9時から17時過ぎまでという長い時間でして、終わってどっと疲れが出てしまいました。結構年配の先生方も多く、某科の教授のお姿まで!今回、自分が最年少でした。

 この会ではお互いを「~先生」ではなく「~さん」と呼ぶように言われまして、かなり気が引けますね…。教授を「○○さん」とか呼ぶなんて、忘年会で酔っ払っても言えませんわ。。。どんな罰ゲームなんでしょ。

 結構この会はロールプレイが多く、ものすごく苦痛でした。自分はこういうのが苦手で苦手で。避けられるものならば避けたい。基本的に人と話すのは好きではないです(精神科なのに)。特にロールプレイなんてのは相手は初対面ですし役になりきらなければいけませんし。完全に不適応を起こしました。汗をかくしドキドキするし頭は真っ白になるし。何回やっても慣れないものでございます。。。前もってインデラルでも飲むと良いのかもしれません。

 しかもそのロールプレイでは医者役で「難治性のがんであることを伝える」というのがあるんですが、普段精神科がそんな責任あることをするはずもなく、ロールプレイとはいえ伝えることの難しさを肌で感じました。内科や外科の先生はこういう大変な仕事をしているんだなと実感。精神科の出番は告知が終了してからになるので、今回で他の科の先生の気持ちをかいま見ました。

 それに、精神科は結構”黙る”ことに慣れてまして、自分は診察でも「ここは黙ることが大事だな」と思ったら数十分とか待ちますし、患者さんとの根競べになることも。でもやっぱり今回のような場ではあんまり長い沈黙は不安を煽りますし、セッティングそのものが違いますしね。純粋な身体疾患と、精神疾患や身体疾患の精神症状とではやっぱりこちらの勝手はかなり違ってきます。状況が状況ですし、相応の配慮が必要になりますね。。。

→今は長く黙ることがなくなりました。1-2分待って患者さんが口を開かなければこちらから問うようにしています。この頃はちょっと分析的なものの見方が好きだったというのが影響していたと思います。(2017年3月29日)

 自分もロールプレイで患者さん役をしましたが、やっぱり役とはいえ医者から知らされるのはドキッとします。実際の患者さんの心の暗さは計り知れないことでしょう。両方の役を経験することは大きな印象を残しました。

 2日間の日程を終えて、最後に患者さん向けの本を2冊もらいました。

『患者必携 がんになったら手にとるガイド』
『患者必携 もしも、がんが再発したら』

 専門用語もやさしく解説してくれてますし、患者さんにやさしい作りになっています。疾患について知るというのは必要不可欠なことですが、なかなか外来は忙しいので医者からすべての説明は時間的に難しいかも。そういう時は薬剤師さんや看護師さんからの説明も大事ですし、こういった本で患者さん自らが学ぶというのも必要になってきます。もちろん、告知されたすぐに読むというのは荷が重いと思います。患者さん1人1人が「立ち向かうためにも自分もきちんと知っておこう」と思ったその時に、読んでみると良いのではないでしょうか。

患者必携 がんになったら手にとるガイド患者必携 がんになったら手にとるガイド
(2011/03/02)
国立がん研究センター がん対策情報センター

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もしも、がんが再発したら――[患者必携]本人と家族に伝えたいこともしも、がんが再発したら――[患者必携]本人と家族に伝えたいこと
(2012/03/06)
国立がん研究センター がん対策情報センター

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コメント
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

黙っている時に漂う雰囲気から、医療者は自分自身にどんな感覚が浮かぶか、そして患者さんがどう感じているかというのをつかもうとしています。
と言っておきながら、もう自分はそういうことをしなくなりました。
外来が忙しいというのもありますが、あまりずっと黙っていても実りが少ないような気もしてしまって。
今は黙ってもせいぜい1-2分でしょうか。
5年前の記事なので、内容が今とは異なっていましたね。いちおう本文も訂正しておきます(自分がこういうことを書いていたのすら忘れてました)。
m03a076ddot 2017.03.29 11:00 | 編集
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