2012
06.09

ALIよさらば

 遅ればせながら、ARDS定義変更について。2011年には既に話題になっており、ようやっとonlineに載りました。

 なんて言うと「もう知ってたぜ」的な雰囲気を醸し出していますが




去年話題になってたなんて知りませんでした




 これが精神科の怖さですよ。。。専門外もきちんと勉強しようと思って、特に呼吸器系や敗血症関連は注意していたんですが、何か洩れちゃってましたね…。お恥ずかしい///

 先月にJAMAのサイト見てたら「あれっ」みたいな感じになって焦りました。こうやってどんどん取り残されていくんでしょうか(単なる勉強不足)。

Acute Respiratory Distress Syndrome The Berlin Definition. The ARDS Definition Task Force; JAMA. 2012 doi:10.1001/jama.2012.5669

 無料でfull text読めますので、是非。これまでのAECC definitionの問題点と、それを改善した今回のBerlin definitionの特徴が記載されています。AECCの問題点は結構前から指摘されていまして、”急性”の定義ですとか、P/F ratioとPEEPの合致性のなさは特に言われていました。

 大きなポイントとしては、ALIがなくなったこと!そしてARDSをmild(軽症)、moderate(中等症)、severe(重症)の3段階に分けています。こうしたことで死亡率の信頼性が高くなり、予後予測にも妥当性が出てきたようです。

定義

 3段階を見てみると、PEEPがきちんと考慮されていることが分かりますね。

Mild~200mmHg < PaO2/FIO2 ≤ 300mmHg with PEEP or CPAP ≥ 5cmH2O
Moderate~100mmHg < PaO2/FIO2 ≤ 200mmHg with PEEP ≥ 5cmH2O
Severe~PaO2/FIO2 ≤ 100mmHg with PEEP ≥ 5cmH2O

 これまでの定義はPEEPを考慮していませんでした。PEEPは高く設定するとP/F ratioとレントゲン所見が改善することがありまして、AECCの定義に則ると診断上はARDSからALIになったりALIにもはまらなくなったり。そのためPEEPの値を考慮して重症度を見ていくのが良いのだとの意見が多く、それを解決したいなという欲求がこのベルリンさんからは見て取れます。

 ということで、ALI/ARDSと記していたのが何となく寂しくなりますが、世の中変わっていくものだなと実感してしまいます。
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