2012
03.11

ベンゾジアゼピンについて

 抗不安薬や睡眠薬として頻用されているベンゾジアゼピン。効果発現が速く使い勝手が非常に良いのですが、依存を形成してしまうことは覚えておきましょう。安易な処方と濫用は問題だと思います。研修医の先生向けに少しまとめたので、ご覧ください。

c.f. ベンゾを減量中止したい、という患者さんはこちらの記事の方が良いかと思います(→コチラ



 ベンゾジアゼピンはそれ用の受容体にくっ付いて、お隣のGABA-A受容体を活性化します。そしてCl-イオンの細胞内流入をすばやく増やし、抑制性の効果を産みます。それにより主に以下の4つの作用を示します。

・抗けいれん作用
・催眠鎮静作用
・抗不安作用
・筋弛緩作用

 あまたあるベンゾはそれぞれ4つの作用のどれが強いかが微妙に異なりますが、臨床的に期待する作用は抗不安作用催眠鎮静作用の2つではないでしょうか。そして使用する際に覚えておくべきものは半減期と筋弛緩作用。半減期が短いものはやめづらいと言われ、筋弛緩作用が強いと“転倒”が非常に怖いところ。また、奇異反応というものもあります。これは大脳皮質により抑制されている情動機構の抑制が解除され、不安や興奮を産んでしまうことがあるというもの。これに関してはお酒と同じだと思ってみると良いかもしれません。パーソナリティが未熟でコンテイナーとしてのこころが悲哀を能動的に排出してしまうような水準の患者さんでは、特にこの奇異反応が起きやすいと言われます。

 抗不安として用いるのはエチゾラム(デパス®)、ロラゼパム(ワイパックス®)、アルプラゾラム(ソラナックス®/コンスタン®)、ブロマゼパム(レキソタン®)、ジアゼパム(セルシン®/ホリゾン®)、クロナゼパム(リボトリール®/ランドセン®)、ロフラゼパム(メイラックス®)、クロキサゾラム(セパゾン®)などなど。図で見てみましょう。

スライド1

 催眠鎮静として用いるのはゾルピデム(マイスリー®)、ゾピクロン(アモバン®)、トリアゾラム(ハルシオン®)、ブロチゾラム(レンドルミン®)、リルマザホン(リスミー®)、ロルメタゼパム(エバミール®/ロラメット®)、ニトラゼパム(ベンザリン®/ネルボン®)、エスタゾラム(ユーロジン®)、フルニトラゼパム(ロヒプノール®/サイレース®)、クアゼパム(ドラール®)などなど、これもたくさん種類がありますね。半減期でこのように分けられます。

スライド2

 マイスリーとアモバンは正確に言うと非ベンゾジアゼピン(Z系)で催眠鎮静作用以外をほとんど持たないのですが(注意参照!)、メカニズムは似たようなものなので一緒にしました。ドラールも主な作用は催眠鎮静のみ。催眠鎮静系のベンゾの中ではロヒプノールが海外では麻薬扱いになっているところもあり、日本からの持ち込み禁止、もしくは英文での処方箋が必要となることもあるのでご注意を。ちなみにセルシンやリボトリールは催眠鎮静として使用されることもあります。

 また、ベンゾは多くが肝代謝ですが、ワイパックスエバミールは珍しく主な代謝が肝臓ではないので、肝障害の患者さんに使うのならこの2つが安全。

 さて、これらのベンゾジアゼピン系薬剤は精神科の専売特許ではありません。精神科以外で処方されるベンゾも非常に多く、何故かデパスやソラナックスは人気が高く、特にデパスは本当に多いですね。レキソタンやセパゾン、ベンザリンなんかは精神科っぽいイメージ。これらを他の科で出されているのを見ると「おっ」と少し意外に思います。

 ベンゾで言うとやっぱり処方の問題が挙がります。この図を見ると分かるように、ベンゾの処方は日本がダントツの1位!ゆゆしき問題です。多いのは内科での処方でして、ぽんぽん出し過ぎではないかと思います。精神科も他人のこと言えませんが。。。

ベンゾ処方

 自分のいる病院に紹介されてくる患者さんの中にもベンゾがてんこ盛りの、いわゆる“ベンゾ漬け”の方々が結構います。デパス、レキソタン、ユーロジン、ロヒプノール、レンドルミンなどなど。1人の患者さんに4-5種類(それ以上も!)のベンゾが入っているのを見ることもあります。こういう患者さんはたいてい抗精神病薬や抗うつ薬も複数入っていて、、、。なので入院したらまずすることは薬剤の減量でして、これだけで症状が良くなっちゃう患者さんもいるんですから、幸か不幸か。。。依存性があるので患者さんがベンゾを強く求めることもあり、医者だけを責められないところはあるかもしれませんが…。離脱は難しいので、長期的に焦らず行うのが大事。自分の上司(教授)はtrazodone置換といって、ベンゾをトラゾドン(レスリン®/デジレル®)に置き換えて退いていくという方法を推奨しています。結構なレスリンの量使いますけどね。他にはclonazepam置換といって、クロナゼパム(リボトリール)に他のベンゾを置換して、そこから退いていく方法も。

 神田橋先生は、患者さんが「不安だ」と言った時の頓用として使うのは抗精神病薬のレボメプロマジン(ヒルナミン®)の5mg錠の1/4-1/2かクエチアピン(セロクエル®)の25mg錠の1/2が良いとおっしゃってますね。

 上司は睡眠を期待して薬剤を使うなら、様々な受容体を考慮に入れるように宣います。睡眠に関与する受容体は、主にベンゾジアゼピン受容体、メラトニン受容体、H1受容体、5-HT2A受容体。ベンゾだけで押しても芸がないので、これらに作用する薬剤をバランス良く。合理的に考えましょう。

 ベンゾ系であれば、マイスリーやドラール(とアモバン)は催眠鎮静以外の作用がほとんどないので、優先的に使用(注意参照!)。寝つけないのであればマイスリーかアモバン(ただしアモバンは起きた時に口の中が苦い)。途中に何度も起きたり早く目が覚めてしまったりするならドラール。ドラールの半減期は長いのですが、ひどい持ち越しはあまり経験しません。何にせよ最悪なのが筋弛緩作用。これと鎮静催眠を併せ持つベンゾならふらふら→転倒となりかねません。しかも高齢者であればそれで骨折→臥床生活というシナリオは避けたい。なので、筋弛緩作用には注意です。

スライド3

 メラトニンを攻めるものはラメルテオン(ロゼレム®)というお薬。ベンゾのような即効性はあんまり期待できませんが、飲んでると何となく眠れてきます。しかも安全なお薬。

 結構キーとなるのはヒスタミン(H1)とセロトニン(5-HT2A)です。それを狙ってトラゾドン(レスリン)、ミルタザピン(リフレックス®/レメロン®)、クエチアピン(セロクエル®)などを使用すると幅が出てきますね。しかもこれらは睡眠の質を良くしてくれます。ちなみに市販薬でドリエル®という睡眠薬がありますが、それはヒスタミン受容体狙いです。

 図にするとこのような感じ。

スライド4
 薬剤治療の方向性をまとめるとこう。

スライド5

 ただ、リフレックスは半減期が20-30時間で、眠前に使った場合でも翌日への持ち越しが生じる欠点があります。セロクエルやレスリンは半減期が6時間ほどなので持ち越しにくいという利点があります。セロクエルを25mgから始めると結構持ち越す患者さんがいるので、図の処方量はちょっと多めかなと思います。自分は最近安全志向で5mgとか6mgとかから始めるようになりました。。。

 睡眠の質の向上で言うと、ベンゾですがリボトリールもその効果があります。筋弛緩作用があるので、少しだけ使用。

 ベンゾは必要最小限にとどめることが必要です。使うときも、患者さんにしっかり説明。悪い薬では決してありませんから、使い方次第では非常に助かるお薬です。しかし、方法を誤ると患者さんのためになりません。奇異反応のところでお酒と同じという例えをしましたが、まさにベンゾは“慢性酔っ払い”状態を作ってしまいます。お薬で症状を悪くしてはならないのです。そして双極性障害では、ベンゾを使うことで再発率が上がるかもしれないということが言われています(Benzodiazepine Use and Risk of Recurrence in Bipolar Disorder: A STEP-BD Report. J Clin Psychiatry 71,2 p194-200,2010)。無駄に出さないようにしましょう。

 不眠(二次的ではないもの)に関して言えば、安易に薬剤というよりは、少し時間がかかりますが生活の改善が何より第一。今は認知行動療法が勧められており、本も何冊か出版されています。医療従事者も一度は目を通しておくべきでしょう。「自分でできる不眠克服ワークブック」というのがお勧めです。


自分でできる「不眠」克服ワークブック :短期睡眠行動療法自習帳自分でできる「不眠」克服ワークブック :短期睡眠行動療法自習帳
(2011/08/10)
渡辺 範雄

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★☆注意☆★
2012年11月22日追加記載

 下記の論文で、マイスリーが何と独立した転倒リスクになるという報告がなされていました!方方で話題になっています。

Zolpidem is independently associated with increased risk of inpatient falls
J Hosp Med Publihed Online 19 Nov 2012

 後向きコホートですが、”マイスリーの処方が発行されてかつ薬剤を受け取った患者さんの転倒発生 率”が”処方が発行されたものの受け取っていない患者さん”に比べて高率ということでした(n = 4962 vs. n = 11358 転倒発生率~3.04% vs 0.71%; P < 0.001)。

 マイスリーと言えば安全安心と思っていのに、あらびっくり。。。でございます。
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コメント
お疲れ様です。メラトニン(ラメルテオンでない方)ですが最近の情報は何かありますか?書籍は昔ので役に立たずで。
佐藤dot 2014.02.19 15:10 | 編集
>佐藤さん

不眠症に限らせてもらいますが、メラトニンの効果はさほど大きいものではないようです。ヨーロッパでは薬剤として販売されていますが、ハッキリと睡眠が改善される患者さんは多くないとされます。栄養食品として販売されているメラトニンは品質に問題があることが示唆されているため、服用するなら認可されている薬剤が望ましいと言われます。
不眠症以外では精神科関連はもちろん、放射線治療の副事象軽減効果や肥満に対する効果、ALSへの治療効果などが示唆されています。ただし、明確なエビデンスをもっているわけではありません。これらはメラトニンの持つ抗酸化作用による改善が関与している可能性が言われてはいます。
治療薬として明確なポジションを得るには、もう少しエビデンスが必要ではないかと思っています。
m03a076ddot 2014.02.19 18:42 | 編集
回答ありがとうございます。どうりで新しく書籍がないのですね。結局抗酸化による物という話しが多いなと言う印象です。

不眠症の治療も十何年前から進歩なく、逆に薬物依存しかなく対処療法と言うには、、。
花粉症もそうですし需要が多くてもなかなか医学は進歩しないのでしょうか。電化製品パソコンなどは一気に値段も安く性能も上がり良い時代だなと感じますが。

所で先生が院に行かれたら受持患者さんはみな他の先生が診るのですか?精神科は特殊だからどうなるのかなとふと思いました。


SATOUdot 2014.02.20 21:20 | 編集
>SATOUさん

ありがとうございます。
不眠症については、認知行動療法がなされることもあります。自分は患者さんに『自分でできる「不眠」克服ワークブック:短期睡眠行動療法自習帳』を勧めることも。
花粉症についても、スギ花粉に対してはシダトレン®という減感作療法のお薬が新しく出るようですし、少しずつですが進んでいるようですよ。
自分が本格的に大学院に行く際には、患者さんは引き継ぎになるかと思います。非常勤で外来だけやるかもしれませんが、全員をそのまま診るのは難しいかと。引き継ぎ前後はちょっと患者さんの状態が揺らぐこともありますが、濃密な精神療法を行なっているわけでもないため、時間によって改善されてくるかと思っています。
m03a076ddot 2014.02.21 08:37 | 編集
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dot 2014.03.11 19:24 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

不安について以前はベンゾで完治したとのことで、無難に考えるならば完治した前の方法を踏襲するのが良いでしょうか。ベンゾの内服を1週間に1-2度くらいに留められるのであれば、つまり頓服としてのベンゾという態度を崩さないのであれば、ベンゾは悪いお薬ではありません。
薬物療法では、不安障害に対してはSSRIを用いることが多いです。セロクエルなどの頓用は神田橋先生という先生が行なっていることであり、主流ではありません(いい方法だと思っていますが、このコメントでは一般的な原則を述べるにとどめておりますので)。
漢方薬も選択肢ですが、実際に患者さんを診て決めるので、具体的にどの方剤がいいかは述べられません。外来で主治医の先生に相談してみてください。

m03a076ddot 2014.03.12 12:13 | 編集
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dot 2014.03.12 14:22 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

漢方がプラセボかという疑問はごもっともと思います。恐らくはプラセボ部分と薬効の部分と2つが混ざっているのではと自分は考えており、そのプラセボ部分は医者の説明の仕方や診察の雰囲気などで上手く作り出せるのかもしれません。ただ、漢方に限らず精神科のお薬はプラセボ的な効果が結構あります。臨床試験でも実際のお薬を使ったグループと偽のお薬を使ったグループとでは、あんまり大きな差がつかないというのも往々にしてあることでして…。不思議ですね。
m03a076ddot 2014.03.13 08:28 | 編集
メイラックスを減量中です。時々辛い時にデパス、ワイパックスを頓用しています。手元にセルシンもあるのですが、デパス、ワイパックスよりこちらの方がより良いですか?

また、妻が腰の痛みでデパスを飲んでいますが、ベンゾジアゼピン以外の薬でデパスくらい筋弛緩作用のある薬はありますか?あるようでしたら、依存する前に薬を変えさせたいです。
326dot 2014.04.21 13:38 | 編集
>326さん

ありがとうございます。
筋弛緩で一般的に服用できるものであれば、デパスが多いかと思います。他にもありますが、患者さんによって合う合わないがあるので主治医の先生にご相談ください。
ベンゾの中でもそれぞれのお薬で個性があります。他の患者さんにとって良いお薬が326さんにフィットするとは限りません。これも現在かかっている先生に聞いてみるのが一番だと思います。
m03a076ddot 2014.04.24 08:44 | 編集
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dot 2014.05.01 18:33 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

答えはご質問の中にあるように、個人差です。
こればかりは画一的な回答ができませんので、ご了承ください。
臨床をしていると、これは効くけどあれは効かない、この患者さんにはあれが効くのにこれが効かない、というのがありすぎて、お答えできないというのが実情です。
m03a076ddot 2014.05.02 18:22 | 編集
お薬についてお聞きします。

トラベルミンという薬は一般的に酔い止めやめまい止めにつかわれる
と思っていたのですが、向精神薬扱いなのですか?

また加味逍遥散は精神科領域で使われることはありますか?
一般的に女性に使われるようですが、男性に使っても効果は現れますか?

よろしくお願い致します。
笹倉dot 2014.05.21 22:14 | 編集
>笹倉さん

ありがとうございます。
トラベルミンは抗ヒスタミン作用と抗コリン作用を持つため、少しボーっとすることがあります。そのため寝つきを良くするためや落ち着かない感じを楽にするために使われることがなきにしもあらずですが、精神科医は精神症状をターゲットにこのお薬を使うことはほとんどありません。
加味逍遥散は精神科領域で頻用され、男性にも使うことはあります。
m03a076ddot 2014.05.23 08:20 | 編集
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dot 2014.07.10 17:56 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

効いている時間と半減期は同じではなく、患者さんの実感する効果というのはソラナックスだと数時間くらいだと思います。自分が服用しても3-4時間くらいと記憶しています。
また、半減期とは言え患者さんそれぞれの腎臓や肝臓の機能など、そして薬の飲み合わせなどがあるので、一概にどれくらいで完全になくなるかは言いづらいかと思います。いちおうは、半減期の4-5倍が目安とされています。
ただ自分もお薬の動き(PK/PD理論)はなかなか明るくなく、スキッとは説明できません。。。
m03a076ddot 2014.07.12 19:51 | 編集
近所の心療内科でアタラックスという薬を出され説明書を見ましたが
アレルギーに使うお薬みたいでした。
これも抗不安薬として使えるのですか?
EVAdot 2014.07.23 12:13 | 編集
>EVAさん

ありがとうございます。
アタラックスは睡眠薬としても使われ、軽い抗不安薬としても処方されることがあります。
人によっては結構ボーっとすることもあります。
m03a076ddot 2014.07.24 07:25 | 編集
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dot 2014.09.02 12:33 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

リボトリールはとても良いお薬だと思います。
他のベンゾとはひと味違うような感じで、てんかんにもある程度効果がありますし身体の痛みにも効くことがあります。気分を安定させる作用もなかなかなものです。
依存もデパスよりは生じにくいですが、やはり連日の服用だと慣れがどうしても出てきてしまう点は共通でしょうか。
他のベンゾにも言えますが、使い方というのがとても大事で、良いお薬にも悪いお薬にもなると思います。
m03a076ddot 2014.09.03 07:25 | 編集
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dot 2014.09.05 22:19 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

てんかんが出る(てんかん発作がでるということでしょう)ということはそのかたはてんかんを持っていることになります。言葉の定義でしょうか。
m03a076ddot 2014.09.06 08:49 | 編集
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dot 2014.09.09 12:08 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

”てんかん”と”けいれん”は同一のものではないということは知っておくべきことと思います。
また、メイラックスやレスタスも頓服で用いることはあります。飲んでみてどれくらいで効き始めを実感するかはかなり個人差がありますので。
リボトリールも良いお薬だと思いますが、要はやはり使い方次第になります。
m03a076ddot 2014.09.12 19:14 | 編集
セディールは一般的に効果が弱いと聞きますが、セディール単体である程度の
抗不安作用を期待するのは難しいでしょうか?

例えば予期不安を抑えるために使えるといいなと思っています。
タイガーdot 2014.09.30 20:12 | 編集
>タイガーさん

ありがとうございます。
セディールはなかなか効きづらい印象を持っています。
ただ、中には気持ちが軽くなったという患者さんもいないわけではありません。
価格もそれほど高いわけでなくジェネリックも出ていますし、トライしてみることにマイナスはないと思っています。
m03a076ddot 2014.10.01 07:04 | 編集
長い作用時間のレスタスという薬を飲んでいます。
この薬は半減期が5日程とのことですが、実際に体感できる
効き目もそれくらいありますか?
アライブdot 2014.11.06 09:30 | 編集
>アライブさん

ありがとうございます。
半減期と体感できる効果は一致しないのが現状でしょうか。
レスタスやメイラックスは半減期が長いのですが、いずれも1日くらいで効果は落ちると感じる患者さんがほとんどです。中には半日くらいで切れるという患者さんもいます。
「半減期=効果が切れるまでの時間」とはならないようで、個人差が結構見られます。
m03a076ddot 2014.11.08 07:18 | 編集
いつも興味深く読ませて頂いております。
ひとつお伺いしたいことがあります。

胃内視鏡の際にドルミカムやセルシンなどのベンゾジアゼピン系
の鎮静剤を使うことがあると思いますが、日頃からベンゾの薬を
服用してる場合、効きにくいといったことはありますか?

もし効きにくいようなことがあっても、薬をやめればまた鎮静剤
が効くようになるのでしょうか?
中川dot 2015.01.06 18:30 | 編集
>中川さん

ありがとうございます。
日頃ベンゾを飲まれている場合は、そういった鎮静系の薬剤が効きにくくなる傾向にあると思います。もちろん個人差はありますが…。
また、普段飲んでいるお薬を中止すれば、徐々に効きが戻ってくると考えていいでしょう。
m03a076ddot 2015.01.08 08:50 | 編集
こんばんは。寒い日が続いていますが、先生お元気でお過ごしでしょうか?


フルニトラゼパム1.5mg/日とアタラックス20mg/日をのんでいます。

フルニトラゼパムを減薬中です。

今日病院へ行ったら、アタラックスを止めて、クレチアピン25mg/日追加されました。

クレチアピンを増やして、フルニトラゼパムを減らしていきましょう、と言われました。

クレチアピンについて、眠りの質が良くなる、と説明されましたが、
この薬に対して耐性・依存が生じる恐れはありませんか?

今困っているのは、やる気が出ない、頭が重い、ことです。不安になることはありません。
すばるdot 2015.01.09 21:12 | 編集
>すばるさん

ありがとうございます。
クエチアピンは最大750mgまで使用できるお薬で、ライトな印象を持っています。睡眠の改善作用も併せ持ちます。
依存はないのですが、長期かつ多く使用していると、やめる際は少しずつになります。
25mgであればよっぽど問題は無いと思いますが、自分は多くの場合は12.5mgをいったん噛ませてから中止にしています。
m03a076ddot 2015.01.10 09:04 | 編集
ご返事ありがとうございます。

やはりクレチアピンを長期間服用量が増えてゆくとなると、フルニトラゼパムを

弾薬できても、その後クレチアピンを減薬しなくてはならない可能性がでてく

る、ということでしょうか?(フルニトラゼパムを減薬するのには、

年単位の時間が掛かりそうです)

またクレチアピンをのんだら、翌日頭が痛くなり、できればのみたくないです。


ということで、今までのんでいた、アタラックスの方が楽な感じですが、

アタラックスとクレチアピンでは、どちらが依存性が生じる可能性が高いでしょ

うか?


また先生はフルニトラゼパムを、ベンザリンに置換されるのは効果があると

思われますか。フルニトラゼパムもベンザリンも、半減期が似ていますよね。


先生のお考えを教えてください。








すばるdot 2015.01.12 01:12 | 編集
はじめまして。

題からちょっとそれますが。

不安神経症との診断で、母がうつ病で死ぬまで服薬していたこともあり、不安もないのに飲んでいないといけないと思い、20数年ベンゾジアゼピンを飲みました。離脱症状はあったものの、無事薬をやめることができました。(離脱症状という言葉は、今回メイラックスをやめたらひどい症状が出て、検索して初めて知りました。)

問題は9年も飲んだパキシルです。必要のない薬を飲まされていたことに憤りを感じますが、私はアダルトチルドレンで、「NOと言えない」んです。2年前に20ミリから10ミリにした時には腹痛・嘔吐という、今にして思えば離脱症状が出ました。その時はタイムラグがあったため、減薬とその体調不良を結びつけることもせず、胃や大腸カメラをとり、異常なしでした。昨年11月半ばに2.5ミリずつ減らしたところ途中からだんだん歩きづらくなってきました。現在、薬を完全にやめて2か月経ちますが、からだがグラグラする感じ・浮遊感・心臓の鼓動に合わせて震える感じが抜けません。
後遺症として残ってしまうこともあるという話をネットで見つけました。

先生は以前「パキシルは好きではないので使わない」と書いていらしたように思いますが、パキシル断薬の後遺症について何かご存知ないでしょうか。

薬をやめた直後は、ほかの原因でこんなふうになっているのかとも思いましたが、どうやらパキシルの離脱症状のようです。とても不安で質問させていただきました。長くなってすみません。
匿名希望。dot 2015.01.12 22:03 | 編集
追伸です。

主治医には薬をやめたい旨伝えたところ、『やめるのやめない?』と言われました。(やめるのを)やめないと言うと『あっそう』とのことで、離脱症状のことなどおしえてもらえませんでした。
次の診察で、メイラックス0,25ミリ(1ミリを切って飲んでいました)をやめてすごい症状が出たことを伝えたところ『離脱症状はない。あっても2週間』とのことでした。
まだパキシル10ミリとユーロジン0,5ミリを飲んでいましたが、『あとは好きにやめていい』とのことでした。昨年8月を最後にクリニックには行っていませんし、行くつもりもありません。

世の中、もなかの先生のように誠実な先生ばかりではありません。
来た患者に、不要な薬まで出す医師のほうが多いのではないかと思います。
なので元主治医に聞くことはできませんし、知っていたとしても本当のことはおしえてくれないと思います。
匿名希望。dot 2015.01.12 22:20 | 編集
>すばるさん

ありがとうございます。
クエチアピンも少しずつ減らしていくのが無難だと思います。
アタラックスの方が作用機序がシンプルなので、やめやすいかなと感じています。
ベンザリン(ニトラゼパム)がフルニトラゼパムよりも優れている点は、用量調節のしやすさだと思います。
ただし、置換は一回で出来るものではなく、一方を徐々に少なくして、一方を徐々に多くするという作戦を取ることが多いです。なので、フルニトラゼパムをベンザリンに変えるだけでも時間がかかると思います。
そこをどう考えるかは、患者さん次第ということになるでしょうか。
m03a076ddot 2015.01.14 22:07 | 編集
>匿名希望。さん

ありがとうございます。
離脱症状かどうかははっきりとは分かりませんが、仮に離脱症状だとした場合、半年ほどは尾を引くかたがいらっしゃるようです。パキシル特有のものではないと思いますが。
自分は、離脱症状に対しては漢方薬を当ててしのぐことが多いです。ただ、漢方薬はしっかりと診て決める必要があるため、お近くで専門とされているところがあればそこを利用してみるのも方法の1つかも知れません。
m03a076ddot 2015.01.14 22:20 | 編集
先生、早速お返事をいただきありがとうございます。

漢方医か漢方薬局を探してみます。

この症状が半年ほどでなくなることを祈るばかりです。

先生の今後のご活躍をお祈りいたします。
匿名希望。dot 2015.01.14 22:51 | 編集
先生 ご返事ありがとうございます。すばるです。


クレチアピンよりアタラックスの方が依存性が少ない、と考え

てよいのでしょうか?

また、アタラックスよりクレチアピンの方が睡眠の質を良く

する働きは良いのでしょうか?

(フルニトラゼパムを減薬中で中途覚醒があり、睡眠の質を良

くする目的でクレチアピンを処方されました。でもクレチアピ

ンを呑むと、副作用なのか頭が痛くなります。アタラックス

は、せいぜい頭がぼーっとするだけなのですが。)

我慢してクレチアピンを呑んだ方が良いのでしょうか?
 


置換については、その為にに時間が多く掛かるのですね。置換

をせずにフルニトラゼパムをごく少量ずつ減らしていく方法で

しばらくやってみようと思います。
すばるdot 2015.01.17 23:12 | 編集
>匿名希望。さん

ありがとうございます。
もちろん漢方薬も万能ではありません。
柔軟に対応することが大事だと思います。
よろしくお願いいたします。
m03a076ddot 2015.01.20 00:31 | 編集
>すばるさん

ありがとうございます。
クエチアピンとアタラックスに関しては、投与量も関わってくるので一概には言えない部分もあります。
睡眠の質の改善で言えばクエチアピンに軍配が上がると思っています。
ただ、合う合わないもありますので、身体に負担の少ないお薬を選んでもらうのが一番だとは思います。
m03a076ddot 2015.01.20 00:46 | 編集
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dot 2015.01.20 12:08 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

基本的に、お薬はどれもゆっくり少しずつというのが安全だと考えています。
デパケンについても同様だと思います。長年飲まれているものがいきなりガクッと少なくなったりなくなったりすると、やはり身体はびっくりしてしまうでしょう。
ご自身の感覚と相談しながら減らしていく(量についても)のが適切と思います。
デパケンとセレニカの成分は同一ですが、患者さんによって効く感じが違うと話します。
なかなか医者は「この患者さんにはどっちが良いかなぁ」というのが分からないので、患者さん自身の感じ方がベストだと思います。
いずれにしてもRのつく除放製剤の方が良いでしょう。
本屋さんの件もありがとうございました。
m03a076ddot 2015.01.24 07:50 | 編集
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dot 2015.01.25 15:57 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

老婆心ながら、お薬を減らす際は1種類ずつの方が良いかもしれません。
複数種類を同時に減らすと、仮に離脱症状が出た際にどれが原因か掴みづらくなることがあります。患者さんの中には感覚で「この症状はこの薬だ」と分かるかたもいらっしゃるため、その時はその限りではありませんが。
なんにせよゆっくりじっくりという長期戦を前提に構えていくことが重要です。
m03a076ddot 2015.01.28 08:04 | 編集
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dot 2015.01.28 16:02 | 編集
管理人用閲覧コメントを下さったかた、ありがとうございます。

デパケンに限らず、お薬を減らすということについては決まった方法や答えが乏しいのが現状です。
状態が安定しているというのが前提ですが、ご自身の身体と相談して少しずつゆっくりやっていくというのが一番だと思います。
m03a076ddot 2015.01.31 18:05 | 編集
突然の質問申し訳ありません。
先生はベンゾジアゼピンは頓服で服用するのが望ましいとおっしゃっていますが、例えばメイラックスやレスタスのような超長期作用の薬を週に1回飲むと
その週はほぼ血液中にベンゾジアゼピンの成分が残ってますよね?
それを毎週やると月に4錠しか飲んでいないのに、常にベンゾの成分が
残ってると思うのですが、これは頓服と呼べるのでしょうか?
MCATdot 2015.06.08 20:26 | 編集
>MCATさん

ありがとうございます。
身体に残る”濃さ”も大事だと思っています。
ただ、確かに仰るとおりの面もあるため、頓服で使うなら中時間型や短時間型も選択肢だと思います(自分は中時間型/短時間型を出します)。
また、頓服でしのげているという前向きな実感を患者さんに持ってもらうことも、治療者として重視しています。
「週に1回の頓服で少し楽に過ごせている」という成功体験をきっかけに、患者さんの生活環境をゆとりあるものに少しずつ変容していきます。
そうすると、週に1回が2週に1回、果てはゼロに。
ベンゾは問題を先送りにすることしかできないと思っているので、送っている間に精神科は精神療法を行ない、こころの凝りをほぐそうと考えます。
m03a076ddot 2015.06.10 10:36 | 編集
クロナゼパム置換についてお聞きしたいのですが、クロナゼパムは
半減期は比較的長いものの高力価ですよね?
ジアゼパム置換ならわかるのですが、なぜわざわざ高力価なクロナゼパム
に置き換えるという発想に至ったと考えられますか?
先生のご意見をお聞かせ願えませんでしょうか?
三ツ沢dot 2015.06.28 18:04 | 編集
>三ツ沢さん

ありがとうございます。
クロナゼパムは、治療者によって意見は異なりますが、抜きやすい方だと考えています。
高力価なものはすべて抜きにくいというわけではなく、例外も存在します。
また、純粋なベンゾとはちょっと毛色が異なる薬剤でもあり、気分安定作用も若干あります。
このことも加味して使うことがあります。
もちろん、ジアゼパムやクロルジアゼポキシドやトフィソパムなどに置き換えることも多いですよ。
m03a076ddot 2015.06.30 09:03 | 編集
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dot 2015.11.22 21:52 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

こちらの記事(http://m03a076d.blog.fc2.com/blog-entry-1671.html#comment3714)のコメントをご覧になっていただきたいのですが、私の知っている病院はそこに挙げられているところのみであり、三重では存じ上げません。
飲まなくても良い状態なのかどうかは私に判断できませんが、他の医者の意見を聞いてみるのは悪くないかと思います(申し訳ありませんが、三重であればご自身で探していただくことになりますが)。
いずれにしても急にやめるのはご法度です。ゆっくりじっくり落ち着いて、が基本姿勢です。
m03a076ddot 2015.11.30 01:57 | 編集
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dot 2015.12.03 21:56 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

セカンドオピニオンは異なる視点を提供してくれるので、参考になるかもしれません。
意外に思うかもしれませんが、多くの患者さんは、離脱症状がないかあっても一過性のもので強烈でもありません。よって、医者は長引いたり激烈な症状を呈する離脱症状に気づきにくいと思います。医者は悪意があって患者さんに言っているわけではありませんので…。
ただし、一部の患者さんは現実問題として離脱症状が強く出ます。今後はそこを周知させていくことが大事なのだと思います。
m03a076ddot 2015.12.04 01:25 | 編集
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dot 2015.12.04 07:15 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

冷静に情報を見つめることも大事ですね。
セカンドオピニオンについては受けてみると良いかと思います。
m03a076ddot 2015.12.07 07:19 | 編集
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dot 2015.12.13 17:03 | 編集
追伸です。
病気は不安神経症ですが、出かける際の戸締りなども、不安感のある時は強いので、また、人と話すときに以前すごく緊張していた時があり、今は緊張はしませんがすごく疲れる時があります。ですので、持病も出ていると思っています。
あるがままdot 2015.12.13 17:13 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

申し訳ありませんが、何回飲むべきかは個別的なことになるのでここではお答えできません。
主治医の先生に少し時間をかけて相談してみて、お2人で結論を出していくのが良いと思っています。
ただ、決めたことが絶対に正しいということはないので、柔軟さを持ち続けましょう(ベンゾの離脱対策に”絶対に正しい”は無いのだと思います)。
m03a076ddot 2015.12.15 17:17 | 編集
>あるがままさん

ありがとうございます。
もし持病も出ているのであれば、それなりの対策が必要になるでしょう。
そこに薬剤を組み入れていくかを相談されるのが良いかと思います。
また、甲状腺機能の異常など身体疾患の検索は常になされるべきだとは思っています。
m03a076ddot 2015.12.15 17:19 | 編集
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dot 2015.12.15 22:08 | 編集
管理人用閲覧コメントをくださったかた、ありがとうございます。

気分の落ち込みが離脱症状かは残念ながら分かりません(離脱症状の多くは現疾患の悪化と区別が付かないので)。
抑うつをもたらす身体の疾患はたくさんあるため、担当の先生とよく相談をして検査の必要があるかどうかを決めると良いでしょう。
m03a076ddot 2015.12.17 22:35 | 編集
はじめまして。
とある薬学部のしがない学生です。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬など、ベンゾジアゼピン系の薬物の使用は結構多いみたいですね。
授業の復習のためにちょっと伺いました。
で、ちょっと質問です。
実は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用の発現時間がいつぐらいに出てくるのかを知りたいのですが、ご存じでしょうか。いろんな副作用は、授業でならっているので知っていますが、発現時間は探してみてものっていないみたいなので。
お願いします。
しがない学生dot 2016.06.15 17:30 | 編集
>しがない学生さん

ありがとうございます。
副作用とは何を意味するのか、というところが重要なのでしょう。
例えば鎮静というものを1つとっても、それが作用として働く時もあれば副作用として見られる時もあります。
ミルタザピンであれば、その”鎮静”を不眠のうつ病患者さんに用いると立派な”作用”ですが、そうでない人に使うと”副作用”で過鎮静として扱われます。
シロスタゾールによる頻脈は副作用ではありますが、もともと徐脈の人に用いたりコリンエステラーゼ阻害剤の副作用である徐脈に用いると、それは”作用”になります。
そう考えると、主だった副作用がいつ出てくるのかというのは明らかになってくるのではないでしょうか。
m03a076ddot 2016.06.16 22:37 | 編集
質問させて下さい。
胃カメラを楽に実施するためセルシン?やドルミカム?などを
注射で使うクリニックがありますが、これは口から薬を飲むより
効果があるのでしょうか?それらの注射がきちんと効き、楽に検査
できるのかナーバスになっています。
まな板鯉dot 2016.06.18 13:32 | 編集
>まな板鯉さん

ありがとうございます。
注射だと即効性が高いです。
口から飲むお薬だといったん肝臓に入って云々となるのですが、注射だとそういったのがなくストレートに効きます。
また、患者さんの様子を見ながら鎮静が浅くなったと思ったらすぐに投与できるというメリットもあるでしょう。
m03a076ddot 2016.06.19 14:09 | 編集
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