2011
11.18

Starter and Booster

 研修医はローテートの中で何を学ぶべきなのでしょう??

・冠動脈造影で何番が閉塞しているか?
・統合失調症患者の慢性期治療をどうするか?
・肝臓ダイナミックCTでの病巣鑑別?
・神経変性疾患の拡散テンソルの読み方?

 これらは専門医には必要な知識です。しかし、研修医はどの科の専門医でもありません。換言すると、全ての科への可能性を秘めている、となりましょう。ということは、、、


全科の医師が基礎として知っておくべきこと


 これを研修医は学ぶことになります。医師としての基盤とも言えますね。では、それは何なのか?

 個人的に、全科必携の知識は

1.診断学
2.感染症
3.輸液(Na代謝)
4.栄養

と思います。

 診断学は言うに非ず。これが全ての土台。医者を医者たらしめる思考回路です。

 感染症もとても大事。どんな科でも感染しない患者さんはいません。診断学の考え方が感染症の考え方を固めてくれるので、診断学を学んだ後に感染症を勉強すれば、見通しも立ってくるでしょう。ただ、感染症特異的な知識もあるので、そこは重点的に勉強。

 輸液もそうですね。輸液を行わず研修を終了する人もいないでしょう。輸液はいい加減にやらず、きちんと最初の理論を入れていくのがポイントです。

 栄養も大切。身体の基礎を作ってくれるのは栄養・食事です。これをないがしろにせずに頑張って勉強するのが患者さんのためになります(TNT講習会を受けた割に自分はあんまり栄養スキじゃないんですけどね…)。


 各疾患の治療やマネジメントはそのローテ先でしっかり学ぶことです。それ以前に、きちっとした診断技術、そしてマネジメント概念を知っておかないと、その場しのぎのスポット的な暗記にしかなりません。それじゃあもったいない。一本のスジを通して、後はその応用、という考え方をきちんと会得しましょう。

 今回はこの4つについて、学部6年と研修医1年を対象にして、学生さんには研修医への準備、研修医には既知の点検にしてもらおうと思います。ただ、世にあまたある医学書を見ても分かるように、どの分野もそれ1つで1冊本が出ているくらいの分量があります。なので、どうしても細部までは説明できずに浅いところで切り上げざるを得ないというのはご了承を。。。

栄養や輸液は大体どの本も切り口は違えど似たような説明になってますので、自分のも何番煎じか分からないくらいに同じ様なお話になってしまうかもしれません。そこで、差別化というわけではありませんが、急性期という視点をこの2つに持ち込んでみようと思います。やっぱり維持期より急性期のマネジメントがハラハラするものですから、その全体的なイメージを持ってもらえればと思います。

 多くは後輩の研修医にレクチャーしたものに補足を加えたものです。少しずつ記事にしていきますので、お役立て下さい(これらがまとまった本が『こうすればうまくいく! 臨床研修はじめの一歩』というものです)。
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コメント
初めてコメントします!
いつも読んでてタメになってます。
研修医になってからのことを思うと焦ってしまうので、先生のレクチャー期待してます!前の診断学入門もすごく現場の雰囲気が伝わってきて面白かったです。
楽しみです!
僕は国試頑張りますね。
6年生です!dot 2011.11.18 21:42 | 編集
少しずつって、何回かに分けてブログに出てくるんですか?1回じゃ終わらない長編なんでしょうか!?
僕は感染症が苦手なままなので、嬉しいです。
先生の研修医思いなところ凄いと思います!O(≧▽≦)O
研修医2年dot 2011.11.19 17:13 | 編集
>6年生です!さん 
コメントありがとうございます。
まずは診断学と感染症について記事にしていく予定です。
研修医入門として読んでみて下さい。
国試も大変ですが、頑張ってくださいね。
m03a076ddot 2011.11.20 16:55 | 編集
>研修医2年さん 
コメントありがとうございます。
長編と言うと大げさな気もしますが、3つの項目それぞれ複数回の記事にしますので。
研修医思いと考えて下さるのは有難いことですが、単なるおせっかいなのかもしれません???
m03a076ddot 2011.11.20 16:56 | 編集
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