2011
08.16

胸水の培養はどうする?

 胸水を血液培養ボトルに入れて培養すべき?というのは、よく話題になります。これについて、1つの回答を示した論文がこちら。

Blood culture bottle culture of pleural fluid in pleural infection
Thorax 2011;66:658-662

 胸腔内感染症はよくみられますが、特にグラム陰性菌、ブドウ球菌、嫌気性菌混合感染による場合は30%以上の疾病率死亡率とされています。

 通常の胸水培養は40%で陰性となってしまうので、その場合は広域で押し続けなければいけません。そのうち偽膜性腸炎になったり、広域でも逃している菌があったり、良くあるのは投与量や投与間隔が不適切で十分に効力が出なかったり。。。

 起因菌がつかめれば、こちらはホッとします。そこで、血液培養ボトルに胸水を入れて培養陽性率が上がるかどうか?を調べています。胸腔内感染者において、好気性/嫌気性の血液培養ボトルにベッドサイドで2ml、5ml、10mlの胸水を注入。

 結果は、通常培養に血液培養ボトルを加えることで、病原菌の同定率が37.7%から58.5%へ上昇しました(difference 20.8%, 95% CI difference8.9% to 20.8%, p<0.001)。

 血液培養の場合と異なり、注入量に関して差は見られませんでした。

 結論は、胸水を血液培養ボトルに注入することで、通常培養に加えて病原菌同定率が上昇する、というもの。

 皆さんも、血液培養ボトルを活用しましょう。

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