2011
04.21

COPD:抗コリン薬とβ2刺激薬

Tiotropium versus Salmeterol for the Prevention of Exacerbations of COPD
Claus Vogelmeier, M.D., Bettina Hederer, M.D., Thomas Glaab, M.D., Hendrik Schmidt, Ph.D., Maureen P.M.H. Rutten-van Mölken, Ph.D., Kai M. Beeh, M.D., Klaus F. Rabe, M.D., and Leonardo M. Fabbri, M.D. for the POET-COPD Investigators

N Engl J Med 2011; 364:1093-1103March 24, 2011


 COPDは、精神科も決して無縁な疾患ではありません。「うつ病」を併存しうるとして、GOLDガイドラインにも記載されています(頻度などはECLIPSE研究に詳しいです)。他にも心血管系や消化器の疾患も多い。COPDは呼吸器単独の疾患ではなく、全身病の様相を呈しています。特に心血管系疾患で亡くなる患者さんが多いのです。肺だけ注目していては患者さんを失ってしまう疾患、それがCOPDなのです。

 そんな病気の治療薬について、POET-COPDトライアル。

 チオトロピウムとサルメテロールのどっちが増悪予防に良いのか?というガチンコ対決。大体の予想はつきますが。。。

 対象患者さんは、中等症から最重症COPD患者・前年急性増悪既往のある方々で、中等度から重症の急性増悪の頻度を比較しました。

 結果は、チオトロピウムを投与した方が、増悪リスクと増悪の年間発生率が低いとのこと。たぶん、大方の予想通りですね。最近の比較試験でも抗コリンの連勝だった記憶があり、今回のでダメ押し。白黒はっきりついた感があります。




 ちなみに最近は非喫煙者のCOPDも取り沙汰されていて、世の中変わったなと実感。

 予測因子は、年齢、喘息既往、女性、低教育水準、だそうです。

COPD in Never Smokers
Results From the Population-Based Burden of Obstructive Lung Disease Study
BOLD Collaborative Research Group
CHEST April 2011 vol. 139 no. 4 752-763

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☆CAUTION!!!

6/16追加:ついこの前のBMJに、「チオトロピウム・ミスト(商品名はスピリーバ・レスピマット)」はCOPD患者さんの死亡率を52%も上げてしまうというショッキングな論文が出ました。ミストタイプの吸入器(ミストインヘラー)にだけ見られる事象で、一般的なパウダーインヘラーとは別物とお考えください。従来のパウダーインヘラーではそのような結果にはなっておりません。ミストインヘラーは不本意な高濃度になってしまうらしく、それが原因のようです。
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