2015
08.28

変わるのは顔だけよ

 ツムラさんの漢方薬ですが、いつの間にか袋のカラーが変わっておりました。帰脾湯を諸事情で処方してもらったんですが、本当にいつの間にか。

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 なんでも、1つ1つにバーコードを付けなければいけなくなったそうで、それを機にデザインも変更したそうです。

 あまり使われない漢方薬は在庫があるため旧来の袋がまだ出回っているようですが、六君子湯や大建中湯など、多くの先生が使うものは既に在庫が捌けて、ニューバージョン。現時点でほぼ7~8割は完全に新しいデザインになっているとのこと。

 ちょっと六君子湯で比較してみましょう(向かって左が新、向かって右が旧)。

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 より分かりやすいものを目指したそうで、数字がくっきりと。白抜きになっているのでパッと判別できますし、フォントも変更されています。後は、漢字が少し大きくなってフリガナが上に付いたのもメジャーな変更点でしょうか。確かに何となく前よりもオシャレ感は出ている感じがじわじわしてきました。

 ただ、色は昔のほうが良かったなぁと思います。六君子湯はご覧のように黄緑色ですが、新しいのは絵の具を塗った様な感じ。昔のはちょっとアルミが透けているようなメタリック感が出ていますでしょ。他の方剤も一部にそういうのがあって好きでした。きらりん、としていて。

 ちなみに、下一桁によってこの色は変わります。例えば下一桁が3番の

・乙字湯(3)
・当帰芍薬散(23)
・大黄牡丹皮湯(33)
・六君子湯(43)
・疎経活血湯(53)
・五積散(63)
・柴陥湯(73)
・抑肝散加陳皮半夏(83)
・滋陰降火湯(93)
・酸棗仁湯(103)
・三黄瀉心湯(113)

 上記は黄緑色(13番は欠番です)。栄えある1番は葛根湯でして、これは水色。だから11番の柴胡桂枝乾姜湯も、21番の小半夏加茯苓湯も水色なのです。でも葛根湯って水色な感じがしません。黄色か、もしくは橙とか赤系が似合いそう。それを言うなら113番の三黄瀉心湯もねぇ。”三黄”って付いているんだから、黄色か黄土色っぽくしてもらうと良かったなぁと思っています。
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2015
08.25

雅なるもの

 名古屋の安価な銘菓に”なごやん”というお菓子があります。黄味あんを皮で包んだお饅頭でして、素朴な味がロングセラーの秘密。お値段も1個が70円前後で販売されており、手に取りやすい。

 その”なごやん”には、グレードアップ版の”なごやん雅”が存在します。何と


お値段2倍!


 1個が140円くらいでして、こうなるともう高級和菓子の仲間入り。おいそれと買い物カゴの中に入れることが出来ません…。しかし、今回意を決して買ってみました(バラ売りになっていたというのもあり)。

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 向かって左が”なごやん雅”で、向かって右がノーマル”なごやん”。包装がやはり豪華でございましょう。金鯱もより大きくなっていますし、自己アピールも強い。

 高級になっている要因はこれらのようです。

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・名古屋コーチンの卵
・愛知県産小麦
・国産和栗

 出ましたコーチン。名古屋のものでとりあえず高級感を出そうと思ったらコーチンを使うことが推奨されています。そして、気になる原材料を見てみましょう。まずはノーマル”なごやん”がコチラ。

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 何の変哲もない原材料。見ただけで何となく味が想像できそう? では、次に”なごやん雅”を。

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・栗入り黄味あん
・洋酒

 が眼を引きます。事前情報を付加すると、卵は名古屋コーチンの卵で、小麦粉は愛知県産の小麦を使用なのでしょう。ただ、これらは100%それを使用していなくても名乗れるので、そこは不明。例えば普通の卵を9割使用して、残りの1割に名古屋コーチンの卵を使っても「名古屋コーチンの卵を使用」と表示できるのです。解釈には注意が必要ですね。

 ちなみにカロリーはどちらも139kcal/個です。”なごやん雅”の方が炭水化物とたんぱく質がやや少なめで脂質が多め。

 では、開封してみましょう!

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 非常に地味な画像になっていますが、ノーマル”なごやん”の方がやや皮の色が強いかしら?

 割ってみましょう。まずはノーマル”なごやん”から。

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 いつもながらの”なごやん”です。”なごやん雅”先生はいかがでしょうか。

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 しっとり感がちょっと上のような感じを受けますね。確かに幾許かの栗の破片がチラッと顔を覗かせています。

 では実際に食してみることにしましょう! ノーマル”なごやん”から。

ぱくっ

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 うむ。いつもながらの甘さと食感。油断するとちょっと食道に詰まるかもしれないという感覚を残して胃に収まるのも、”なごやん”の醍醐味でしょう。

 次に、”なごやん雅”先生をば。

ぱくっ

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ん?


 うーむ…。むむむ。も、もう一回食べ比べてみようかな。。。ノーマル”なごやん”をば。

ぱくっ

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 うむうむ。よし、ではこの感じを忘れずに”なごやん雅”先生を。

ぱくっ

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うーん…?


 ちょっと甘さがさっぱりしていて食道の通過も良い、かな?? これは


P=0.068


 で有意差が付かないような惜しさを感じます。

 意識せずに

子ども「あ、なごやんある」
お母さん「そうよ。食べりん」
子ども「うん」

 的な流れで食べたら気づかないんじゃないだろうか。

 うむむ、お値段は2倍なんですよねぇ。もう少しハッキリと分かるような味の変化があれば良かったかしらね。ちょっとお塩を足すとか(深みが出ますよね)、バターを贅沢に使っちゃうとか(博多通りもんみたいな?)、三河のみりんを足すとか(甘さのカドが取れますよ)、皮に赤味噌を練り込むとか(名古屋っぽい!)、手羽先入れちゃうとか(おい)…。

 あ、でもホラ、有意差が付かないって言っても差がないってことではないので、決して買わなくて良いと言ってるわけではありませんよ(汗)。自分はアレルギー性鼻炎と慢性副鼻腔炎がありまして、調子が悪いと香りや味が持つ肌理を感じることに不便さが出て来てしまうのです。実際に食べ比べてみてはいかがでしょうか。
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2015
08.21

ちょろっと使ってみよう

Category: ★精神科生活
 今度、何の因果か漢方薬の入門的な講演をすることになりました。クラシエさん主催のものとツムラさん主催のものの2つですが、講演するのは久しぶりでございます。引きこもりが公の前に出るとは…。

 とは言ってもものすごく小規模で、募集がどちらも10人くらい。ニッチな感じの講演内容ですし、講師も誰だか分からないような人間ですし、募集人員が少ないのでしょう(どうかな?)。

 内容はヒミツなのですが、結論を言ってしまうと「ちょっとした精神症状には漢方薬を使ってみませんか?」という、何とも単純なことになります。例えばちょっとした抑うつ、ちょっとした不安、ちょっとした身体化。いわゆる”軽症”とされている状態に対して、漢方薬で下支えをしてあげて、そこからコテコテの症状に落ちていくのを防ぐような、そんなイメージです。

 最近の精神医学は、患者さんが随分と気軽(?)に受診することも増え、疾患ありきで鑑別をするというよりも、健常との連続性を考慮する視点に移行していると思っています。特にプライマリケアではその傾向が強いのではないでしょうか。なので”向精神薬を使うか使わないか””向精神薬を使わずに何とかならないか”と熟考する段階に来ています、たぶん。当然のことながら、健常に近ければ近いほど、お薬の効果は乏しくなっていきます。例えば軽症のうつ病に抗うつ薬はあまり効果がありません。それを漫然と投与して、中止する時に中断症状が出てさも症状の悪化ととらえられるとどんどんこじれてくることもあります。不安や身体化についても、ベンゾジアゼピン系抗不安薬を簡単に連日服用で出すのもいかがなものかと思います。周知のように、依存を形成するとやめるのにとても苦労しますね…。抗不安薬は、問題を先送りにする力しか持ちません。先送りにしている間に解決を図るのが適切であり、それをせずにずっと服用していては、気づいた時には問題が詰まってしまうことも多々。

 本当のところ、ちょっとした精神症状は


日常生活の養生


 こそが最も有効な治療だと思います。それなくしてお薬も何もないでしょう。患者さん側も、養生の重要性を改めて認識するべき時代。患者さん自身でしっかりと向き合って取り組むということをすべきであり、医者の出す薬におんぶにだっこ状態ではいけないのだ、と思います。貝原益軒に学ぶ気持ちが大事かもしれません。

 かといって「何も薬を出さないで様子を見るのもなぁ…」という治療者もいます、現実的に。また、患者さんの中には、薬が出ないことを不安に思う人もいます。日本は保険診療なので、患者さん側も病院に行くとお薬がもらえるものと思っているフシがあります。本当は、適切に「お薬は必要ないよ。まずはあなたの生活習慣をしっかり見直してみよう」と言ってくれること、そしてそれに納得して治療者の助言を参考に生活を整えることこそが重要なのではありますが。

 ただ、最近は生活を見直してみても様々なストレスを抱えて大変な人もままいます。そんな時は、しっかりとした養生を説くことを前提にして、患者さんに合った漢方薬を出すことは悪くないと思います。これまで依存や耐性や離脱症状といったものは個人的に経験しておらず、そういった点ではベンゾジアゼピン系よりも良いのでは。また表現はチープですが、ストレスがあっても以前のような症状が出にくくなるような、しなやかさ(レジリエンス)を補強してくれる印象もあります。もし漢方薬治療でも残念ながら症状が改善せずに悪化していくようであれば、その時に抗うつ薬などの出番を。こういう2ステップを踏んでみるのも悪くはないかと感じています。漢方薬での治療に慣れていたら、中等症でもまずは使ってみて良いかもしれません。そこは治療者の経験によるところでしょうか。


☆まずは…

超軽症:[養生]

軽症:[養生] それでも改善しなければ [養生+漢方薬]

中等症:[養生+漢方薬]or[養生+(西洋医学的な)薬剤治療]*

重度:[養生+(西洋医学的な)薬剤治療]*

*:(西洋医学的な)薬剤治療のサポートに漢方薬を使用するのも選択肢の1つ



 お薬を出すということは患者さんに安心を処方するとも言え、また漢方薬は養生とセットにしやすい雰囲気を持っているので、処方に精神療法を込めることも実は結構出来てしまいます。それらをフル活用しましょう。もちろん、実際に診察しないと適切な方剤を考えられませんし、下手なものを使うと副作用だって出ます。漢方薬とはいえ、絶対に安全なわけではないのです。また、処方が治療者自身の安心のためだけになされるのであれば、それは考えなおすべきでしょう。

 そんなこんなで、少しでも正しく使ってもらえるように、と言うと偉そうですが、適切な漢方薬を選んでもらえるように、ちょろっとお話をしてきます。やや抽象的な講演になるでしょうけれども…。

 ただ、自分は日本漢方とも中医学ともつかないような立場であり、日本漢方の実証や虚証による処方選択を一切しませんが、中医学のコテコテな五臓にもあまり立ち入らないというちょっと宙ぶらりんな治療態度。多くの治療者は日本漢方的な実証虚証をもとに処方を組んでいるので、自分の処方例を出してお話しするのはちょろりと不安ではあります。まぁ、そういう考え方も出来るんですよ的な流れにしたいと企んでおります。
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2015
08.18

お盆の成果

 お盆が終わり、また日常の勤務となっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

 お盆はどこか行きましたか?

 自分は旅行することもなく、自宅辺りでじっとしておりました。8/14金曜日は仕事が休みだったのですが、8/15土曜日は普通に勤務という、ちょっと変わった形態。長期で出かけるような感じではなかったのでございます。ま、仮に8/15が休みだったとしてもどこにも行かなかったかしら。混んでますからね…。

 ただ、休みの日は近辺をうろうろとしました。うろうろとなると、やることは決まっておりまして…。

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 はい、クレーンゲーム(UFOキャッチャー)で捕獲してまいりました。大きさの比較対象に、午後の紅茶の500mLペットボトルを用意しております。ラインナップは以下。

・ぐでたま(卵の殻パンツ)
・ぐでたま(座り)
・ラスカル
・ポムポムプリン
・ミニオンズ(フェイスクッション)

 家族からは「これで脱・汚部屋の夢がまた遠のいた…」と言われていますが、これには返す言葉もございません。

 今回はですね、”ぐでたま”というサンリオのキャラクターに眼が行ってしまいました。彼の様子が休日の自分の過ごし方と妙に重なってしまい、他人とは思えなくなりまして。。。

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 「あ~つかれた、どっこいしょ」的な。右手が後ろに回っているのは腰を痛めているのかもしれません。うーん、体格といい表情といい、ぐでっとしておる。

 この大きいぬいぐるみたちですが、今回は殆どがこのようなDの形をしたリングが頭のてっぺんについておりました。

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 この平べったいところが棒に引っかかっているタイプで設置されていましてですね(ぬいぐるみを取った時に一緒に付いてきたので、持って帰ってしまった)。

 …。口で言うより実演してみた方が早いですね。こんな感じにぶら下がっていたのであります。

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 このタイプってすごく多いですよね。大きなぬいぐるみはこんなぶら下がりタイプがメジャーなのではないかと思うくらい。大体はアームでよいしょよいしょとリングを左右にずらしながら獲得していきます。距離感がうまくつかめれば取りやすいものもありますが、台によってはなかなか想定通りには行かないこともあります…。基本的に、最近の台は1回でぬいぐるみを取ろうというのが不可能になっています。誰かがトライして諦めたをハイエナ的に狙って4-5回とか? うまい人なら初期設定からでも数回で取れるんでしょうね。

 クレーンゲームでぬいぐるみを取る際に最も大事なのは、取れそうな台を選ぶこと。これは点滴のルート確保と軌を一にするでしょう。良い血管を探し出すことでほぼ勝負の8割は決まりますが、クレーンゲームでぬいぐるみをGETするのも良い台を選ぶことが何よりも重要。「こりゃ取れんわ…」という台に投資するのは勿体ないのでございます。

 というか、最近はクレーンゲームで遊ぶようになりましたね。。。ゴールデンウィークで久々に集中して取り組んだことが、昔取った杵柄を引っ張りだすことになり、このお盆につながっています。

 それまでは旅行した時くらいだったんですけどね、クレーンゲームで遊ぶのって。特に大学が終わって研修医になってからはそのような傾向だったんですが、ちょっと最近遊びが過ぎているかもしれません。節制しないと。ちょっとした息抜き程度にしておくのが、趣味として長く続ける秘訣なのでしょう。

 ちなみに家族からは「最近ストレスたまってるから、ゲーセンで発散してるんじゃない?」と指摘されています。何となくそんな気もしなくはないような…?
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2015
08.15

夏はやっぱり

スイカですね!



 結構お値段も高いですけど、小玉スイカを1つ買いました。”松本ハイランド”という富士急ハイランド的な種類(?)のもので小玉1つで1300円くらい。うーん、高いなぁ。こんなもんなんでしょうか。

 よーし、では切りましょうかね。でも実はまるまる1つのスイカを切ったことがないのでした。ドキドキ。






???「オラに任せるズラ!」






自分「ん? 誰だ!? はっ…あなたは!」

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コマさーん!   by 妖怪ウォッチ



自分「コ、コマさん先生ではありませんか!」
コマさん「よろヅラ!」
自分「あ、こちらこそよろしくお願いいたします」
コマさん「オラがスイカを真っ二つにするズラ!」
自分「ありがとうございます! で、ではコマさん先生、ちょっとちゃぶ台の上がいつものように散らかっていますけれども、ズバッとお願いします」
コマさん「ちゃぶ台、ホントに汚いズラねぇ…。でも任せるズラ!」

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コマさん「ん~、、、ズラ!」 ぶん!

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パカッ



自分「おぉっ! ありがとうございます! コマさん先生。もんげーカッコいいです!」
コマさん「お役に立てて嬉しいズラ! ばいズラ~! ちゃぶ台も綺麗にするズラよ~!」



 はい、スイカも綺麗に切れ、コマさん先生もお帰りになりました。ちゃぶ台には変更ございません。

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 ちょっと冷蔵庫に入れて、夕ご飯を食べた後のデザートに。

 時間が異なり自然光と室内光との違いで画像の色合いが異なってしまいましたが、とても美味しそう。

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 きらりん。 

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 よしっ、がぶっと行くぜ。がぶっ

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 最後はナイフを使って。久々のスイカなのでおいしくって、結構最後の方まで食べてしまいました。

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 やはりスイカは良いですね。一玉買うと何故かウキウキワクワク、テンションが上がってしまいました。
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2015
08.12

改変版があったとは

Category: ★精神科生活
 DSM-IV-TRではGAF(Global Assessment of Functioning)という、”機能の全体的評定”を100点満点で付けていました。”全体的”というのは、重症度と社会機能障害の2つを指します。ずっと前にちょろっとGAFの付け方の記事を出したことがありました、そういえば(コチラ)。しかし、このGAFはDSM-5で用いられず、代わりに WHODAS 2.0(WHO Disability Assessment Schedule 2.0)というのを採用しています。このWHODASは色んなバージョンがあるようですが、広く紹介されているのは自記式の36項目のもの。同じWHOのICF (International Classification of Functioning, Disability and Health)とつながりを持たせるためにつくられたようです。GAFからWHODASに移行したことで、日常生活や社会生活をより重視するようになったと言えましょう。

 ただ、全国規模の実臨床でこれが使われるのはまだ先みたいでして、また実はGAFでの評価が診療報酬制度において重症度判定に用いられていることもあり、当分GAFで行くのかなと思っています。

 とはいえこのGAF、評価者間であまり一致した数字が出てこないのが悩みの種でした。結構大雑把な評価項目でして、それを少しでも解決に向かわせるために改変版が出されています(Hall RC. Global assessment of functioning. A modified scale. Psychosomatics. 1995 May-Jun;36(3):267-75.)。

 アンカーポイントを増やすことで客観性を高めようとしたもの。この改変版であるmGAF(modified GAF scale)について、恥ずかしながら自分は医局の教授から送られてきたメールでその存在を知るに至ったのであります(先日…)。不勉強で怒られそうです、むむむ。。。

 注目すべき項目がきちんと記載されていて、オリジナルのGAFよりも正確に再現性をもって評価できます。例えば、改変版のGAF-S(症状基準)における31-50点の範囲を見てみると、以下の6項目があります。

判断能力に重度の障害がある(なかなか決められない、困惑、見当識障害、を含む)
思考に重度の障害がある(持続的に考えに没入する、歪んだボディイメージ、パラノイア)
気分に重度の障害がある(持続的な抑うつ気分に加え無力感や絶望感を持つ、焦燥感、爽快気分があること、を含む)
不安のために重度の機能障害がある(パニック発作、重篤な不安)
ほかの精神症状:幻覚、妄想、重度の強迫的儀式
尋ねると希死念慮を認める 

 そして31-50点の分類は、以下。

31-35:上記基準の4項目を満たす
36-40:上記基準の3項目を満たす
41-45:上記基準の2項目を満たす
46-50:上記基準の1項目を満たす

 となっています。迷い少なく点数を付けることが出来そうですね。

 これは個人的に思ったことですが、「項目が細かくなったということはたくさん症状を聞かなきゃ!」と焦って患者さんを質問攻めにしないように注意を。ゆとりを失って苦しい思いをしている患者さんに根掘り葉掘り症状を聞くのは侵襲的になることがあるのです。観察の仕方、聞き方、時間の置き方、まとめて”関わり方”としちゃいますが、それを常に配慮しながら評価するようにしましょう。この関わり方は、言ってみれば”診察室の空気の響きを感じることでもある”と思うのです。その響きで患者さんが今どのような”あわい”にいるのか、”ゆとり”があるのか、その肌理を知るためにこちらの心身を研ぎ澄ませておくことが大切。

 ということで、このmGAFについて研究で使用してみたいというかたは、東大精神科にご連絡を(コチラ)。日本語版はここでつくられています。
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2015
08.09

ムガルパレスでランチ

 鶴舞にあるムガルパレス2号店。たまにお夕飯を食べに行きます。

 今回はランチ! 800円コースを注文しました。豆カレー、野菜カレー、チキンカレーという鑑別カレーの中から選ぶのでございます。自分はチキンカレー(甘口)を選択。自分は辛いのが苦手なので…。

 どん。

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 ナンが巨大! しかもこのナン、食べ放題です。そんな複数枚もお腹に入りませんですよ…。

 いちおう比較対象として自分の手を。うーん、大きいな。

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 アップ。

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 ちなみにこのナンはプレーンです。290円プラスにチーズナンに変更可能とのこと(チーズナンが超お勧め!)。

 ではカレーに。左手で食べるのはダメなんでしょうけど、カメラを右手で持ってしまっていてですね…。

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 ぱくり。

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 んまい。ナンがもっちりとしていて、噛みごたえもしっかり。そしてほんわりと甘みもあり。カレーにとても合うナンだと思います。

 チキンカレーなだけあって、鶏肉さんも。今度は右手でスプーン持ってます。

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 飲み物はマンゴージュース。他にもコーヒーとかチャイとかもあります。このマンゴージュースが結構甘くてですね、カレーが辛ければ良いんでしょうけど自分が頼んだのが甘口だったので、ちょっとジュースの甘みを強く感じました。

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 おー、食べた食べた。お腹がもういっぱいですよ。ナンのおかわりなんて出来ませんです。

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 このお皿がまた大きいですよね。ナンはこれから溢れていたので、そのことからもナンさんの大きさがお分かりになるかと。

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 ということで、ムガルパレスのランチでございました。美味しいので、カレーが嫌いでなければぜひ。ランチがやはりお得ではありますが、ナンも種類が豊富で夜であればデザートナンもありますよ。個人的にはチーズナン、チョコレートチーズナン、チーズハニーナンを頻回にリピートしております(特にチーズナン)。

 夜だと食前にパパド(豆せんべい)が、食後に小さなデザート(マンゴープリンやココナッツプリン)が付いてきます。そして、カレーでなくても、例えばチーズナン(490円)やバターナン(450円)にチキンティカ(チキンのグリル的な料理:690円)を注文して、それを2人で分けると、1200円弱でまずまずお腹もいっぱい(1人あたり600円弱)。良いお店だと思います。

 せっかくなので夜に行った時の画像もちょっと。注文したのはチョコレートチーズナン(550円)とマライカバブ(690円)の2つ。

 まずはパリっとして軽く塩味の付いているパパドさんが出てきます。これだけでも意外とお腹が…?

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 そして、注文したマライカバブの登場。

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 鶏肉も硬くなく、旨味がしっかりと出ています。

 そして、チョコレートチーズナン。

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 美味しいんですよねぇ、これが。

 で、最後にデザート。今回はマンゴープリンでした。

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 2人で食べましたが、1人だともうお腹がいっぱいになりすぎるくらいの量。ごちそうさまでございました。

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2015
08.06

帰せるのか入門

Category: ★本のお話
 学生から研修医になってガラッと変わるのは、実際に何らかの症状でやってくる患者さんに実際に診断をつける、もしくはつけられないまでも帰しても良い症状なのかどうかを実際に考える、ということだと思います。特に後者が多く、自分は研修医になりたての頃、診断がつけられないことがこんなにも多いのかとびっくりし、診断が分からないまま患者さんを帰すことにとても不安になったものです。

 よって、これから研修医になる、もしくは研修医になったばかりという人の勉強では、症候学、それも現実的なレベルでの勉強がポイントになってくるでしょう。すなわち


診断ははっきりしないけど、この患者さんは”待てる”だろうか?


 ということ。そこを教えてくれる本は極めて実践的だと個人的に感じています。

 学部6年生や研修医になったばかりという人には、前野哲博先生の新刊『症状対応 ベスト・プラクティス』が導入の導入として読みやすいと思います。

症状対応

 医者以外の医療従事者向けに書かれた本ですが、だからこそ総論部も難しいことを優しく噛み砕いて伝えてくれており、すっと入ってきます。「医者はこうやって考えているのか」という感覚、それも上質なものを得られる、まさに6年生やピカピカの研修医に向いていると言えましょう。もちろんこの本だけですべてをやりくりできるわけではありませんので、あくまでも基礎固めとして。

 診断学の本は野口善令先生の名著『誰も教えてくれなかった診断学』を皮切りに様々な本が出てきており、どれも読むのが楽しいです。ただ、研修医になったばかりとか、まだ診断学そのものを掴みきれていない医者が難しい本をいきなり読むのはちょっと大変。

 例えば志水太郎先生の『診断戦略』は良書であるものの、診断学を学び始めた研修医に向かないように感じています。この本は嫌な言い方をすると「難しいことを難しく言っている」雰囲気が強く、1年次研修医がちょっと無理をして読んで”分かったつもり”になると弊害を産んでしまいそうです。ひと通り勉強して日常臨床も十分行なっている医者が、更なるブレイクスルーを期待して読むのであれば、それに応えてくれる可能性はあるでしょう。研修医や学生のレベルまで降りてきて解説を丁寧にしてくれるタイプではなく、一定のレベルにまで来た医者に対して新しい視点を提供する、そういう本なのだと思います(志水先生の思考実験的な印象も受けました)。

 実際の診療はとても泥臭いもので、決して美しくありません。診断も綺麗につきませんし、シマウマをピタリと当てることなんてまず出来ません。「この症状は帰せるかな? どうかな?」というレベルで医者は悩みます。研修医であれば尚更でしょうし、帰せる自信もなくて当然でございます。自信があったら逆にこっちが不安になりますし。そこにスポットライトを当てた今回の『症状対応 ベスト・プラクティス』は実に良いなぁと思います。”症状対応”というタイトルが素敵ですよね。どこにも診断という文字がない。まさに”症状への対応”を中心に考える本。

 同様の本には、タイトルがとてもうまいなぁと感心してしまった『帰してはいけない外来患者』があります。

帰してはいけない

 「医療はサービス業」と書かれてあるのはどうなのかなぁと思うところはありますが、”帰してはいけない”ところに重点を置いたところがとってもGoodです。姉妹書には、2015年に新しく出た『帰してはいけない小児外来患者』も。

帰してはいけない小児

 何と『小児外来患者』の方はカラーです。内容でも名著の予感ありで、小児のこういう本は本当にありがたい。

 タイトルで買わせてしまう、不思議な2冊。もちろん内容も「どんな患者さんは帰すと危険か?」を説いてくれて、読むと何となく安心させてくれます。「あぁ、そうやって考えると良いんだな」と、モヤモヤを少し晴らしてくれる好著。『症状対応~』を読み終えた人や、救急外来を少し経験したような研修医の先生に自信を持ってお勧めできます。

 症候学では、鑑別診断を行なう道筋をしっかりたどることも重要です。しかし、「出来る範囲で調べたけれども診断がつかない…。さてこの患者さんどうしよう?」という悩みは実に大きいことも事実であり、その対応を学ぶ必要性もあります。換言するならば


”診断”と”対応”


 の2つのバランスの良さが実臨床、特に救急外来では求められます。前者に関連した本がこれまでは多く、後者を特に重視したものはあまりなかったのではないかなと記憶しています。それにきちんと焦点を当てて一歩解決に近づけてくれるのが、今回紹介した『症状対応~』『帰してはいけない外来患者』『帰してはいけない小児外来患者』などの本かもしれないな、と考えています。この3冊は研修医のうちに読んでみると、不確実性に耐える力が少しついてくる、かもしれません。
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2015
08.03

きたぞ きたぞ!

 ようちゅうのすがたが かわった?

セミ2

 本日の帰宅途中に、羽化したセミさんについに遭遇! 嬉しくて2日連続の記事のアップになってしまいました。。。

 この透き通るような羽根や躯体。本当に素敵な色。肉眼で見たら、これまでの記事で記載しているように翡翠色という表現がぴったりで、青磁の器をも思わせるような、そんな完成形。画像だとちょっとその感じが出ないですね…。

 街灯の光を入れたのは、暗い夜にひっそりと行なわれる羽化という神聖な儀式を照らし出し、そして羽化したセミさんの弱々しさを対比させようと思い、またそうでありながらもこれから力強く羽ばたいていく少し先の未来を示しております。どうでしょう。

 いやはや、今夏はセミさん(ほぼ抜け殻)を謳歌しましたねー。満足しました。ということで、もう秋になって良いですよ。暑いし、バテてるし、涼しくなってほしいし…。こんな蒸し暑い夏は苦手ですわ…。
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2015
08.02

ヌッケ・ガラ-でサティスファクション

 揺らめいて、焼けつくように、こだまする、公園の木々、葉より幹より。

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 いやはや、暑すぎるとこのセミさんの声すらつらく感じてしまう夏の残酷さ。 セミさんは幼虫が地中から這い出して羽化したお姿でありますが、この時期に見られる地面の穴は、幼虫さんがもぞもぞと地表に進出した時に出来たものでございます。頑張って掘って出てきたんだなぁと感心してしまいます。

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 とは言っても自分はセミさん自身に興味はあまりなく、むしろ”抜け殻”が大好きです。公園に行くとたやすく見つけることが出来ますね。ということで、1年ぶりの抜け殻の記事。何体か撮ってみました。

 幹にがっしりと喰らいついている様子、これぞ抜け殻。

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 抜け殻の勇壮さや精緻なメカっぽさは、男心をくすぐるものであります。羽化という神秘的な行為が行われた痕跡。大いなる生命の存在を感じさせます。

 すこしつるんとしているところもなんのその。

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 人工物の壁だって気合でつかまる。

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 細い葉っぱにだって巻き付いちゃいますよ。

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 ある程度の幅があっても問題なし。

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 真ん中の脚をよいしょっと伸ばしてくっついているのがキュートに感じませんか?

 葉っぱの裏側でも構いません。

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 この裏側は何となく涼しそうですね、日陰になって。暑がりの幼虫?

 となると、こちらは陰と陽を表しているのでしょうか。

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 仲の良い幼虫だったのかしら。

 もちろん逆さまだって良いんです、つかまることが出来れば。

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 というか、姿勢直すの面倒臭かったのかしらね…。

 こんなに様々なものにがちっとひっかかることができるなら、転がる石にも離されずにつかまれそうですね。でもやっぱり、ゴツゴツとした幹にしっかりとツメをかけているのが最も抜け殻らしいでしょうか。

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 公園内をキョロキョロしていたら、まだ抜けていない幼虫さんを発見。

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 眼のところが黒くて、羽根が収まっているところも翡翠色が透けて見えますね。この幼虫さんはがしっとひっかかるというか、細い枝にぶら下がっている感じ。ナマケモノみたいな。

 無事に羽化したかな? と思って翌朝に確認(通勤途中の公園なので)。

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 お、羽化は出来たようです。

 小さい頃には家の庭で羽化の一部始終を見たことがありましたが、本当に畏怖すら覚えるほどの美しさ。ただ、羽化した直後はまさに無防備。生きていくというのは本当に大変なことの連続ですね。

 しかし、そんな経験をした割には抜け殻の方に興味があるという。。。やはり大いなる生命を宿していた、そしてまたその生命が形を変えて離れていったという、それを示してくれる存在だからですかね。しかも羽化した時の当時の姿をとどめているわけですし。究極の動の瞬間を宿した静でもあると思うのです、抜け殻って。

 ま、そんなこと言いながらも、抜け殻さんはすり潰されて漢方薬の生薬になってしまうのでした。。。
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