2014
05.25

年取れば…

 自分は北海道生まれなんですが、今の実家は色々あって京都にあります。母親が1人で暮らしているのでまぁ心配といえば心配。

 その母親が少し前に風邪をひいて、ちょろっと長引いて何とも調子が上がらないとのこと。ちょっと顔でも見に行くかと思い、金曜日の仕事終わりに新幹線で”名古屋⇒京都”に行くことにしました。「これから行くでー」とメールはしておく。

 名古屋から京都は時間的に近くて、”のぞみ”だと35分くらいで着いてしまいます。

 買った新幹線の切符。お、何と何と。

切符1

 1番E席。ということは…


一番良い席!


 何とも縁起の良い席になりました。

 新幹線がやって来て乗り込みます。結構混んでました。

新幹線

 京都駅から実家まではバスで少しかかります(平安神宮の近く)。さて具合はどうかな? と思って実家に帰ったら、母親が



カレイの煮付けをお夕飯につくって待っていました



 母親はいつになっても母親だなぁ、と実感。安定の味わいでした。

 風邪は結構治っていて大丈夫でございました。2泊して今日(25日)の夜に名古屋に戻りましたよ。ちょっと観光してきたので後日アップできれば。

 親も年を取ると、こちらの心配事は増えます。ずっと一人にしてるのも悪いなぁと思いつつ…。ちょっと時間があったら顔を見せに行くのと同時に見に行くのも大事だ、と感じました。

 ちなみに帰りの新幹線。切符は…

切符2

 3番A席。ということは


三番目にえぇ席や!


 まずまず。

 しかし名古屋に戻ると「また明日から仕事ですなぁ」と、ちょっとユーウツ。がんばっていきまっしょい。
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2014
05.23

ブリの卵を煮てみよう

 春はブリの卵のシーズン(らしい)です。

 スーパーで売られているのを見て「どうやって食べるんやろ」と思っていましたが、鮮魚売り場担当のおっちゃんいわく「煮付けが良いよ!」と。下処理も少し教えてもらったので、ちょっとつくってみることにしました。

 どん、と登場。683gもあります。100gあたり58円だから安いですよね。

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 手を添えると大きいのがよく分かるかも。

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 薄皮を剥いで大きな血管を何とか外します。ちょっと大変な作業だなぁ。血管も無理して取ろうとすると皮が破れてしまうので、中の血液を出すような状態にして、細い血管は諦めます。

 で、1-1.5cmの間隔で切る。

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 湯通しをすると良いようです。ざばぁ。

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 で、煮ていきます。他のお魚を煮るのと同じような味で良いそうで。生姜もお忘れなく。

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 熱変性で皮がひっくり返ると形が変わります。

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 10-15分煮たら完成。あとは放置して味を染み込ませます。

 出来上がり。

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 花が咲くような感じになるんですね。

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 おつゆが沁みてて美味しい。最後に大葉や三つ葉とかを散らしても良いと思います、視覚的に。
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2014
05.19

画像診断を考える 第2版

Category: ★本のお話
 画像診断は全科が避けて通れない大事なもの。特にこれを生業とするのが放射線診断医の先生方です。

 その画像診断については色んな本が出ておりますね。胸部レントゲンの読み方やCT/MRIや…。今回紹介するのは、そういうHow to的なものではなく、画像診断への姿勢というのを説いた異色のテキスト。

画像診断を考える 第2版: よりよい診断のために画像診断を考える 第2版: よりよい診断のために
(2014/04/17)
西村 一雅、下野 太郎 他

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 放射線診断のトップを走る先生方が、どの様にご自身が成長してきたかなどを語ってくれています。お勧めのWebサイトやテキストも紹介してくれており、ためになる1冊。

 放射線科医のみならず、広く”診断”に関わる医師、つまりは全員ですが、その人たちにお勧め出来ます。診断というのは科での違いはあれど根本は同じ。その診断にトコトンこだわり、かつ日本屈指の先生方が思いを述べています。

 良い本っていうのは書いた人の熱意が分かります。UpToDateなんかの二次文献が発達した今では、教科書に最新の情報を求めるのはなかなか難しい。だからといって教科書が不要という訳ではなく、その医者としての責任と矜持と熱意、これがひしひしと伝わるような、そんな本が重要なのかもしれません。この『画像診断を考える』はそれを地で行く感じで、診断ということを改めてじっくりと考えなおす良い機会を与えてくれます。忙しさに埋没しているとついつい診断も作業になりがちなんですが、1人の患者さんの一回性という新鮮さを味わおうではないか、という初心に戻れるような本。

 この本を読んで、精神科診断も同じなんだなと思いました。自分はどこか「精神科は特殊だからなぁ」と、自分の科を卑下しつつもその裏に「他とは違うんだよ」という、一種の閉鎖的な部分を良しとしていたことに気づかされました。そうではなく、どの分野であれ診断をする立場の医者はみんな、患者さんの来し方行く末に思いを馳せつつ現在の置かれている状況を”診断”するのだ、この本はその様に感じさせてくれました。

 また、放射線科においても症例報告が少なくなっているとのお話がありました。自分は症例報告を読むのが好きで、特に質の高いものは生々しさというか臨場感というか、「お~」と思わせるものがあります。いわゆる大規模臨床試験ではそういうのが全くなく、ちょっと無機的。ガイドライン的な治療のためには大規模臨床試験が必要なのは重々承知していますが、症例報告が少なくなって質も下がってきているのはなんとなくさびしいものでございます。

 そしてさらにこの本を読んで思うところは、テツガクするこころを医者はみんな持たねばならないということ。メルロ・ポンティを学べとか西田幾太郎を読めとか、そんな本気の哲学を勉強しろというわけではありません。そうではなく、患者さんの生の言葉を感じ取り、医者として患者さんの人生を思い描く、そんな個別性の”テツガク”を持って接するべきですね。精神科はその色合いが強いんですが、何もこの科に限ったことではない、画像というものを通してもそれはなされるのだと実感しました。

 ということで、診断の本質を教えてくれるとっても素敵な本だと思います。みんなコスモを燃やして聖闘士星矢になれそうな、そんな熱意を感じさせてくれます。興味があれば是非。
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2014
05.16

車好きにはたまらない…?

 とある日の医局。テーブルにこんなものが。

車体1

 ”車体せんべい”??? 何でしょうな、この不思議なネーミング。

 開けてみると

車体2

 お! なるほど、トヨタでございますね。おせんべいに車が焼き印でプリントされています。自分が食べる前に既に誰かが食しておる様子。

 こちらはNOAHとVOXYです。車体的にはどちらも同じということでしょうか。

車体3

 次は名車、ランドルクーザー70の登場。硬派。

車体4

 1袋に4枚入ってます。大きさはこんなもん(小型車のcoms)。

車体5

 味は素朴。察するに、小麦粉、お砂糖、ふくらし粉、ちょっとの卵といった材料でしょうか?

 とはいえ、自分は車の免許を学生時代に取って以来乗ったことがないという典型的なペーパードライバー。無駄なゴールド免許証です。もう怖くて乗れませんな。。。
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2014
05.13

藤の花を見に津島市へ

 4月下旬、鶴舞公園で藤棚を見て「綺麗だな~」と感心したので、5月のゴールデンウィークに”藤まつり”が開催されている津島市に行って来ました。

 電車に揺られること1時間ほどで到着(乗り換え含む)。駅は地方的でございますね。あんまり人がおりません。

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 歩いて行くと、天王川公園の丸池があります。遠くに藤棚が見えてきました。

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 近づくと…。ほほぅ、これは序の口なんですな。これ見て帰っちゃう人とかいたんでしょうか。

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 藤の花。綺麗綺麗。

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 橋を渡っていると、、、亀さん!鯉もたくさん泳いでました。

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 橋を渡って小さな島へ。そこで見上げて。

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 さて、本丸へ攻め込もう!と思いきや…?

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 買ってしまった。1つ100円。

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 チョコレート。

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 クリーム。

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 どちらもちょっと味が薄め。

 歩いていると、屋台の嵐に遭遇。他にはカラオケや吹奏楽なんかもあってカオス。

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 お、藤キタ! さっきの序の口とは違いますな、規模が。

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 おや、入るのに並んでるの???

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 と思ったら、血圧測定とかのサービスでした。ここまで来て測る人が多いということに驚き。津島市民病院さんグッジョブですな。

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 さて、本懐を遂げましょう。お~、良いですねぇ。

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 ずっと続きそうな回廊。

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 中を歩いて行くと、こんな感じ。

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 白藤も。

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 丈の短めなのもあります。

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 いやぁ、いいもんです。

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 竹林もありますな。

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 タケノコ!小さくて可愛い。

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 残念ながら、取ってしまう人もいるようです。自分は撮りはしましたが取ってませんよ。

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 猫さんも出没する様子。ちょっと精神科的な対応ですよね、「その気持は分かります」という一文を入れるとは。

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 そんなのを見て回ってきました。藤は少し花びらが落ちてしまっており、1週間早ければもっと鮮やかだったでしょうね。お天気も当日は風が強くてちょっと曇りがちで。でも幻想的な感じで良かったです。

 帰りに津島神社にも寄りましたが、それは後日アップします。
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2014
05.08

ヴィパッサナー瞑想が効果的なことも

Category: ★精神科生活
 ある障害の患者さんで、仕事で集中できない・言い間違いをしてしまう、ということに苦しんでいる人がいました。

 ノルトリプチリン(ノリトレン®)を飲むとやる気は出るけどフラフラする…とのことで飲めず。

 外来の中で「●●選手の本を読んで、瞑想みたいのがあったんですよ」と語りだしました。

 曰く、自分の輪郭を辿っていくようなもので、それをしていると集中力が増す気がする、と。

自分「瞑想とか抵抗はないんですか?」
患者さん「大丈夫ッスよ。先生なんか良いの知ってます?」
自分「おー。何か宗教じみてるから言うのを控えてたんですけど、実は…」

 ということで、患者さんに”ヴィパッサナー瞑想”のことをお話ししました。テーラワーダ仏教で行われているものでして、動作の中にも取り入れることが出来るのがポイント。

 自分はACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)も好きでして、ちょっと仏教とか禅とか、そんな考え方をしてます。アメリカには”禅センター”なんてものがありましてね。

 ただ、日本では”禅=宗教”という理解なので、患者さんにそういうことを話すと「この先生宗教じみてるわー」と思われるんじゃないかと思ってあんまりお話はしてません。あと、自分は無宗教です。1つの宗教を信仰していると言うことはありません。

 この患者さんは瞑想に親和性がありそうだったので「ヴィパッサナー瞑想をやってみてくださいな。ちょっとアヤシゲですけど」とお話ししてアルボムッレ・スマナサーラ先生の『心を清らかにする気づきの瞑想法』をオススメしました。

 その次の外来で「いやぁー最初の部分がアヤシイっすねぇ。でもやってると自分を遠くからキャッチできるみたいで、人と話してても自然な感じになりました」と。

 なかなか好感触。その瞑想をどんどん続けてもらい、また「スマナサーラ先生の本もたくさん出てるからちょっと読んでみんさい(言ってることはどれも結構似てます)」と後押し。

 で、調子は随分と良くなって「薬よりも●●選手とこのヴィパッサナー瞑想の方が効きますね」とのことでした。

 瞑想って言うと「この医者大丈夫か…」と思われることもありますが、これは自分の体験からも勧めることが出来ます。不安や抑うつに限らず、症状にとらわれている患者さんは多くいます。そういう患者さんに、自ら、そして”今この瞬間”への気づきを得てもらい、症状をなくすことではなく症状との関係性を見つめなおすような、そんな方法だと思ってます。もちろん一朝一夕には行きませんが。

 ということで、アヤシイでしょうけど騙されたと思ってトライをしてみてはいかがでしょうか。外来でも”瞑想外来”なんてつくると面白いんじゃないかしら。でも誰も近寄らないかも…。

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2014
05.02

だるくて熱が出て…?

Category: ★精神科生活
 外来にこんな患者さんがやってまいりました。



数ヶ月前から仕事の残業がずっと続いて、身体がだるくなってしまった。ちょっと熱っぽくて体温を測ったら37.0℃をいつも越えている状態。仕事には何とか行けているけどだるい。某総合病院の色んな科で診てもらったけど、原因が分からない。ということで精神科を紹介された



 というような感じ。たまにいますよね、そういう患者さん。数か月の間、やや高い体温と倦怠感が遷延しております。色んな科で詳しめに検査をされたにもかかわらず、全て空振り。そういう患者さんは精神科に流れ着く運命なのでしょうか。

 こんな状態は、内科の先生だと”慢性疲労症候群(CFS)”と名づけるかもしれません。この疾患はうつ病とかなりオーバーラップしている部分が大きいように自分は思っています。「いやいや、熱もあるしリンパ節も腫れることがあるし違うでしょ。感染が原因だって言われるし」というかたもいらっしゃいますが、炎症という眼で見ると、うつ病の中でもサイトカインがメインを占めているような状態の患者さんでは免疫機能も障害されていることがありますから、熱が出ていてもリンパ節が腫れていても「そうかそうか」とあまり違和感を感じません(もちろん身体疾患を除外した後での話です)。感染後にサイトカインがうまく終息しなければ、それはIFN-αによるC型肝炎治療の副作用である抑うつと同じメカニズムなのかもしれませんし。ただ、注意していただきたいんですが、慢性疲労症候群は全てうつ病だと言っているわけではありません。慢性疲労症候群は”症候群”ですし、うつ病も”症候群”です。うつ病の一部は見る人が見たら慢性疲労症候群でしょうし、慢性疲労症候群の一部は見る人が見たらうつ病なのだと思っています。今の医学ではなかなか白黒はっきりしない。今のところはこんなイメージ?

うつとCFS

 自分は漢方を使うので、漢方的にみるとこの熱はいわゆる”虚熱”ではないかと思います。慢性副鼻腔炎や慢性中耳炎なんかの慢性炎症というのは虚熱でだいぶ説明がつくんじゃないかと考えていまして。虚熱と反対なのは”実熱”というのでして、これは身体の外からの攻撃で身体が強く反応して急性炎症真っ盛りという状態。お互いの戦力が十分にあるので激しい戦いが起きます。虚熱は気虚があったり陰虚があったりで、ほんのちょっとの外からの攻撃でも炎症がじりっと起きてしまって治りにくい状態。

 虚熱の治療はどうするのか? 気虚がメインであれば、補気薬に清熱薬を合わせることが多いです。気を補って、かつ熱を冷ますというスタイル。陰虚がメインで気虚が無いようなタイプだと、補陰薬を使って陰を補充してあげます。上述の患者さんはだるくてお布団があったら入っていたいというような症状があり、気虚がうかがえます。となるとスタンダードなのは補中益気湯。温める生薬も入っていますが、柴胡という冷まして乾かす生薬も入っており、どちらかというと冷ます系でしょうか。口の渇きとか手足の火照りなどが気になるようなら、少し潤してもうちょっと熱を冷ますような方剤(陰虚用の漢方になります)を合わせると良いでしょうね、たぶん。

 その患者さんは気虚が本態と思われ、補中益気湯のみでまず行こうと考えました。少し多めの4包/dayにて開始。2週間後にはだいぶ元気になって、1ヶ月後には元通り。良かった良かった。熱があまり下がらなかったら静熱剤を合わせようと思っていたんですが、その必要はなく。

 陰虚が被っていたら六味丸を合わせるとか清心蓮子飲を使うとかでも良いかもしれませんね。清心蓮子飲の中には四君子湯という補気薬のベースとなる方剤が入っており、また陰虚も補う生薬が入ってます。車前子という生薬も入っていて、これは尿路の問題を解決してくれます。対して、元気だけど少し熱があったり歯槽膿漏とかの慢性炎症が治らなかったりというよう陰虚ばりばりなら、陰を補うもの、例えば滋陰降火湯とか温清飲とか六味丸とか、そういうのを状態を見ながら選ぶということになるかと。

 ちなみに”うつ病”は漢方的に考えると”気うつ”タイプと”気虚”タイプがあるように思います。ガソリンはあるけどエンジンが回らないようなら気うつと表現できますし、ガソリン自体がもうないのなら気虚です。がんばろう!と思えるけど身体が付いていかないのかがんばろうとすら思えなくなっているのかという表現でも良いかもしれません。それによって理気薬をメインで使うか補気薬をメインで使うかが変わってくるでしょう。
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