2010
05.19

腎臓内科の研修医

Category: ★本のお話
 2つのソラマメに苦戦中ですが、ハンドブックをちらちら見ながら何とか日々を過ごし中。

 研修医が良く手にしている腎臓内科のハンドブックと言えば

☆腎臓内科レジデントマニュアル
☆レジデントのための腎疾患診療マニュアル

でしょうか。

 前者は我らが名大病院の今井圓裕先生が監修している本(電解質の章は柴垣先生がまとめています)。

 後者は深川先生が代表。

 どっちが良いか?と言われると、、、

前者の方が小さくて白衣のポケットにきちんと入る。後者はちょっと大きめ。
前者の方が各疾患の治療などに詳しく、病棟業務に向く。
前者の方が新しい(最新版は2010年)。後者はやや古い(2005年)ので、AKIに関する記述がない。

 前者の優位点は以上(自分が名大病院の研修医だからそっちに肩入れしているわけではありません)。

 では後者の優位点は?

 それは何より…

症候学!

 各症候へのアプローチが詳しく書かれていて、問診事項もきちんと取り上げてくれています。電解質も前者より説明が入っていて、テキストとしても耐えうる内容(中途半端なテキストを凌ぎます)。

 前者はまさに内容をギュッと濃縮させたマニュアル。後者は読み物としての立ち位置にもある印象。

 診断が決まっているのなら前者、これから詰めていくなら後者。という切り方も。

 ということで

両方持っておく

 というのが自分のスタンス。

 結局最初の問いへの答えになっていないですが。。。

 そして、2冊とも"レジデント"という枕詞が付いていますが、レベルとしてはbeyond residentです。内科医のための、と考えても一向に差し支えありません。研修が終わっても放り投げてはいけません。

 ちなみに、CKD患者さんのマネジメントを任されたら

保存期腎不全の診かた -慢性腎臓病(CKD)のマネジメント

という渋いテキストがお勧めです。柴垣先生お一人で書かれた素晴らしい本で、読み応え抜群!


追加:2012年2月の段階で”レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版”が出ました(「腎疾患→腎臓病」に変更されています)。より新しい知見も入り、読み物として更にグレードアップ。買わない手はないと思ってます。

レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版レジデントのための腎臓病診療マニュアル 第2版
(2012/01/13)
深川 雅史

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腎臓内科レジデントマニュアル腎臓内科レジデントマニュアル
(2010/04)
今井 圓裕

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保存期腎不全の診かた -慢性腎臓病(CKD)のマネジメント保存期腎不全の診かた -慢性腎臓病(CKD)のマネジメント
(2006/06)
柴垣 有吾

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