2018
02.19

学生時代をどう過ごしてきたか

Category: ★学生生活
 国試関連の記事を挙げたついでということで、学生時代はどうやって生きていたんだろうかと思い出してみました。

 再三再四お話ししているように、自分には友人と呼べるほど親しい人がいなかったので、社交的とは程遠い生活でございました。他者と遊びに行くということもなく、だってその相手がいないんだから…。京都には一人で旅行をしていた記憶がありますよ。でも仮に友人がいても、一人で行動するのが良いですね。だって誰にも気兼ねしなくて良いし、歩く速度も他人に合わせる必要ないし、興味のある所だけ行けるし。これは今でもそうなんですけれども。

 なのでどう勉強していたか、ということになろうかと思います、自分の学生時代は。これも反面教師として扱っていただきたいのですが、自分はかなり好き嫌いが強くてですね、興味のあるものはマニアックに勉強するのですが、やる気の湧かないものは合格スレスレでもまぁ別に良いやろというスタンスでした。頭の良い学生さんは違いますね、優等生というか何というか。なぜこんな教科に力を注げるのだ…!と思ってしまうほど、すべてをきちんと勉強します。これはホントに脱帽。飽き性の自分には真似できないのです。そんなんだから成績は安定しませんでした。

 自分の大学は成績を

・不可:59点以下 (追試になる)
・可:60-69点
・良:70-79点
・優:80-89点
・秀:90-100点

 という分け方にしており、これは多くの大学がそうだと思います。自分は2年生の時に発生学という試験で不可をとりましてね…。疫学では61点という冷や汗の通過で、他もギリギリのものと優と秀とが入り混じる、なんだかものすごい乱気流に巻き込まれた飛行機のような成績だったと記憶しています。

 そのマニアックな勉強が功を奏したのが神経解剖という科目。脊髄視床路などの走行をすべてイラストで描けるくらい暗記しており、教科書もバッチリと読み込んで、試験でも用紙いっぱいにびしっと走行を描きました。それで高得点を取ったのです! 確か98点! すごい!(自画自賛) 他には組織学かな? 前期と後期とで分かれていて、前期は点数がそうでもなかったのですが、後期の点数が何だか良かったように覚えています。合わせ技で合格!みたいな。

 マニアックがボテボテの内野ヒットみたいになったのが神経生理でした。制限時間いっぱいまで解答用紙を埋め尽くすくらいに勉強で得た知識を書いて「これは神経解剖の再来ではないか」と自分では満足していたのですが、フタを開けてみると確か点数が75点くらいだったかなぁ。70点台というのは覚えています。これはですね、回答がマニアック過ぎて基本的な知識(加点式で加点対象となる部分)が非常に乏しかったというのが後に判明いたしました。こういうこともある、というかこんなのが多かった…。免疫学も自分の好きな科目で結構勉強したんですが、あんまり点数には響かなかったような。記憶が薄いということは凡庸だったんだと思います。

 そういえば、ウイルス学では担当教官が2人でして、1人の配分が少し大きかったのでそこばかり勉強してもう1人の方はほとんどスルー。当然解答用紙は真っ白になって時間も余るので、せっかくだからと思い、ある球技の大会決勝においてこのタイプの戦い方をする人が別のタイプの人に勝ったのはなぜかということをいろいろと考察しながら書きました(バカ)。教官の教授からは「面白かったよ。点数にはならなかったけど」と言われ、そりゃそうだわなと。

 臨床科目はどうだったか覚えていないんですよね…。落ちなかったから受かってはいたんですが。眼科とか皮膚科とか整形外科とか麻酔科とか放射線科とか、あんまりやる気がないものが多くてその部分は点数が悪かったんでしょうね、性格から言って。放射線科では「とにかく分からなかったら "1回2Gy計60Gyを照射" と書きなさい」と教官の先生から言われ、その通りにして白紙を避けたらヒヤヒヤの合格でした、そういえば。麻酔科なんて試験あったっけ? 全く覚えていない。

 基本的に自分は講義を聞かずに、買った教科書で勉強するタイプ。これはよろしくありません。多くの場合は講義ベースで問題が出てくるので、持っている教科書で触れられていなかったり記載の弱いところが試験に顔を出すことも。そうなると手も足も出ない。「こんなん知らんなぁ」と愚痴を言っても「え、これ講義で話してたよ。出すって言ってた」とか「先輩の講義プリントに書いてあった」とか言われてしまうわけです。他人の講義プリント(試験対策プリント:略称シケタイ)はとっても貴重で、自分も回ってくる分はゲットして興味のない科目はそれだけ目を通しておしまいにすることもありましたが、友人のネットワークを持っている人は違った! 種々のものをどこからともなく手に入れて、効率よく勉強していたのであります。あっぱれ。

 そんなこんなで、あんまり凸凹のある勉強をしていると落とすこともあるので要注意、ということでした。そして、持つべきものは友である、ということです。試験対策のための表向きの友人でも構いません(おい)。みんながやる勉強をその通りにやれば、平均なのです。そうすれば大きなミスは少なくなるはず。中には過半数が落ちる試験もありますが、それはそれで仕方がない。受かる方がマイノリティなのだ! こういう平々凡々とした取り組みが、国試の合格につながるでしょう。みんなと同じことを同じようにやれば偏差値50となるはず。そうであれば国試で落ちることはありません。

 でも、医者になったら何かに特化してそれをトコトンやってみるのも大事。学生と医者とでは姿勢が若干異なってくるような気もします。自分が精神科で何とかやってこられているのも、勉強することが絞られたからなのかもしれません。
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2018
02.17

国試後はどんな生活でしたか?

Category: ★学生生活
 国試の記事をこの前アップしたため、せっかくということで国試後から研修開始までの期間どう過ごしたか? ということについて。昔々に記事にしていたような気もしますが。

 国試が終わったら卒業旅行と称して海外に行く人が多かったように思います。しかし、前回の記事の通り自分には友人がいなかったので、卒業旅行なんてシャレたものに行くこともなく…。金銭的な面からも旅行はちょっと大変だと思っていたので、経済的にひとりで過ごしていたのです。

 でもねぇ、やっぱり根が真面目なんですな (自分で言うか)、国試が終わってからは「研修に備えて勉強をしよう!」と、感染症と輸液の勉強をしていたんですよ!!!! すごいでしょう。今の自分なら絶対に寝てるか喫茶店でぼーっとしてます。

 抗菌薬と輸液の知識は学生の時になかなか身に付きません。臨床の講義で微々たる回数の感染症学を勉強してもあまりイメージが湧かないというか (今の学生さんは違うかも)。そもそも自分の大学で感染症のみを扱った講義ってあったっけ? 覚えていないなぁ (あっても覚えていないようなものだった?)。輸液もほとんど講義なんてなかったように記憶しています。なので、最低でもこの2つはきっちりと勉強しておいて損はない、と考えておりますよ。でも4月になったらものすごく大変なので、この期間は勉強せずに遊んだ方が良いと思います、はい。

 自分は感染症の勉強をLANGEの『Infectious Diseases: A Clinical Short Course』でした記憶があります。もう試験からは解放されていたので、英語でも追われず自分のペースでゆっくり読めました。ゆっくりじっくりでも30日あれば通読できまるようにつくられています。ただ、Amazonで調べてみたら2013年版が最新のようで、ちょっと古くなってきたかな? 日本語で入門だと矢野晴美先生の『絶対わかる抗菌薬はじめの一歩』が良いでしょう。「あれ、2010年の本じゃないか!」と思うかもしれませんが、増刷時にきちんとアップデートしてくれているという親切さ! もうね、1-2日ですぐ読めてしまいます。1冊目に最適。できるだけ新しい増刷分を買いましょう。確認できる限りでは、2018年2月の段階で第14刷が最新かな? すごい売れてるなぁ、ロングセラーだ (羨望)。

 輸液は電解質から理解せねばなりませんが、自分はなんだったっけ、確か柴垣有吾先生の『より理解を深める! 体液電解質異常と輸液』を読んだような記憶。張度という考え方をしっかりと紹介してくれている本です。今でこそ張度はメジャーですけど、当時は日本で柴垣先生の本以外はきちんと記載されていなかったように思います (自分が読んだ本の中だけですが)。ただし、輸液関連はスターリングの法則が実は成立しない (glycocalyxの存在) というのがもう定説になっており、そこはこの本でカバーできていない部分。輸液に必要な部分のみを知りたいのであれば、同じく柴垣有吾先生の『輸液のキホン』という超薄い本でしょうか。ここでもスターリングの法則で説明されていますが、すでにこの法則は古くなっているというのは先述の通り。でも今は須藤博先生の『Dr.須藤の酸塩基平衡と水・電解質』など、電解質や輸液で読みやすい本も増えましたね。良いことです。

 結局は本の紹介になってしまったフシもありますが、自分は研修が始まる前にこういった領域の勉強をしていたのでございます。でもたくさん遊べるのも国試と研修のあいだだけかもしれないので、楽しい思い出をつくるのも欠かせないのでしょう。ということで、勉強はちょっと置いておいて、たくさん遊びましょう! 国試お疲れさまでした。
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2018
02.15

国試勉強は大変だ

Category: ★学生生活
 学生の皆さんは医師国家試験が終わってひと息付いたでしょうか。今回はいつもよりも1日短い2日間で行わたんですね。でも自分は3日間やったという記憶がありません…。今更ではありますが、昔の国試勉強中のことを思い出したので、少し記事に。

 国試は合格率が約90%なので、王道の勉強をすることが大事でございます。クエスチョンバンクとイヤーノートというやつですね。中には「そんな詰め込むようなの要らないわ」と言って独自の勉強をする学生さんもいます。もちろん力のある人はそれで受かるので「すごいなぁ」と思うのですが、中には「ハリソンとカレント読んでるし」という学生さんが国試に落ちることもあって、それはそれで何だか悲しい出来事。奇をてらわずに行きましょう!

 90%が合格するとは言いましたが、何もしてなければもちろん落ちます。言い方を変えると、みんな超勉強して90%の合格率に乗せる、となるでしょうか。だからこそ外れたことはせずにしっかり標準的なことをしましょう。上述したクエスチョンバンクとイヤーノートですが、 "クエスチョンバンクは3周しろ" と言われております。あんなのを3周だなんて大変だなぁと思いますし、これを達成するには "一人で勉強せずに友人と複数人で取り組むこと" が重要とも言われます。あとは、国試浪人は合格率が50%くらいとも言われますね。やはり1年を通じてモチベーションを保つのは大変なのでしょう。

 裏を返せば、不合格の明らかなリスクファクターは、 "クエスチョンバンクとイヤーノートをやらない" "一人で勉強する" "国試浪人" となります。

 自分は国試に合格してこうやって医者稼業を行なっておりますが、合格偏差値は50台前半 (53くらいだったかな?) でして、実にその他大勢的でした。特に抜きん出ていることもなく…。頭のいい人はさすがで、60超えは当たり前という感じ。合格した後になって色々と知ったのですが、やはり自分は結構危ない勉強方法だったようです。

 まず、クエスチョンバンクは平均して1周弱だった。特に麻酔科とか精神科とかはあまり手を付けなかった…。メジャーでも1周くらい。つまりは飽き性なのですが、これはいけません! でもイヤーノートには鬼のように書き込んでいました (弁解)。当時のイヤーノートは保管してあるなぁ、思い出として。

 そして、これが痛いのですが、一人で勉強していた、ということです。残念ながら自分には友人と呼べるような人がおらず、他のみんながグループで勉強している中、一人で…。お誘いもなく、かと言って自分から仲間に入れてと言うようなコミュニケーション能力もなく…。学生6年間何をして生きてきたのかと。。。そんな輩が今は精神科医で患者さんとコミュニケーションを行なったり講演会で喋ったりでございますよ…。人って変わりますね。

 自分一人で勉強すると、どうしても苦手な分野は手薄になり、クエスチョンバンクも濃淡ができてしまいます。かつ生来の飽き性から同じものを何周もだなんて強制されない限りやらない。合格したから良いものの、もし不合格なら笑えなかったですね…。

 ということで、友だちをつくるのは大事、というメッセージでした。そんな簡単につくれていたら苦労しねーよ、というツッコミが昔の自分から聞こえてきそうだ。今でもねぇ、一人が好きなんですよ…。
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2017
01.17

ひとつの文字から

Category: ★学生生活
 学生の時、たぶん生化学の時だったでしょうか、ずっとずっと、in vitroin vivoがどっちがどっちなのかが分からなくなる事態が発生しており、何回覚えてもその度に忘れて困るということがありました。

 色んな覚え方を考えたのですが、自分なりにしっくり来て今まで染み付いてるのがひとつあります。in vivoin vitroを見比べると、やはり”t”の文字が際立つなぁと感じておりまして、そこで



in vitro→ t →tube→試験管!



 という覚え方を突如として発明(?)。それ以来なんとか、vitroはvivoよりもワンランク細かい物を見ていると忘れずに今日まで来ています。ちなみに、頭のいい人が「あ? vitroはビードロだろ? だからガラスで試験管だろ」と涼しげな顔で言っていたなぁ、そういえば。超スマートな覚え方だわー、語源なんて。

 でもここ2年くらいはもの忘れが目立つようになりまして。家族に最も心配されたのが、白菜1/4個が安かったので買ったら、すでにこの1週間でそれを2つ買っていたという事実…。あと1/4個買ったらまるまる1個になりますな。エアコンや空気清浄機の消し忘れとか、自分でも「これはもう限界かね…」と感じたのは、前に買って読んだ本をもう一度買ってしまったこと。本でこれをやらかしちゃあオシマイよ。しかも最近は読むスピードが遅くなってしまって、完全に買うスピードに追いつけなくなりました(たまるいっぽう)。だんだん衰えてきたなぁと実感するとともに、でも年齢からするとまだちょっとねぇとも考えております。

 こりゃ早くボケますな。まぁこれも運命か。。。
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2016
10.30

授業を受けてみる

Category: ★学生生活
 満期退学予定とは言え大学院にいるため、上の先生がたが学生さん相手に講義をする際のお手伝いをしてきました。と言っても1日だけで、かつ午前中ですが。TA(ティーチングアシスタント)というそうです。おっさんが1人、若い子に紛れるのは何とも居心地が。。。

 仕事は、講義のプリントと出席票を配るというもの(これを”雑用”と言います)。思い出してみると、自分が学生の頃もそういうことをしていた人がいましたが、彼らは大学院生だったんですねぇ。

 大学の講義で最重要事項になっているのが”出席”でございまして、これは自分が学生だった頃も今も変わらないようです。もちろん出席票を以て出席を確認しますが、欠席が多いとテストすら受けられないなんてのも。何だか小学校中学校みたいだなぁ、と若かりし頃の自分も思っておりました。「講義はこの紙切れ1枚のために出席するものだ」と割り切っている人たちも多いはず。

 学生さんが何が何でも手に入れたい”出席票”は、講義開始とともに配られるものではなく、しばらく経った後(1時間くらい)が目安です。さっさと配ると、学生さんの中には「コレで本懐を遂げた!」との思いからさっさと名前を書いて、後は最後まで出席する学生さんに「ちょっとコレ出しといて」と言って講義をサヨナラする人たちがいるのです。だからちょっと時間が経過してから配ることになっております。恥ずかしいことに、自分は学生の頃、講義を熱心に聞いた記憶がほとんどなくてですね…。出席票のこともあり欠席はあまりしませんでしたが、先生の話を聞かずに本ばっかり読んでいました(途中で抜け出して同期と卓球して遊んでいたことも…。スミマセン)。ひどい時は、生理学の講義の時に話を聞かず生理学の本を読んでいたなんてのも。

 でもって、お手伝いをしたその日は発達障害の講義。人生で初めて一番前に座ることとなり(たぶん)、寝るわけにもいかず講義を粛々と聞いておりました。勉強になることが多く、「ふむふむ」と、ひょっとしたら一番真面目に聞いていたかも???

 そして1時間ほど経ったところで例の紙切れを配りに席を廻るのですが、もちろんその時に席を外している学生さんもいるため、その時は隣の子が「あ、ここもいますんで」と。面白かったのが、席を外した学生さんが机の上に小さなゴリラの置物を置いていたこと。

お隣さん「あ、すいません。ここも1人いるんで」
自分「はいはい。ん? これ、身代わり?」
お隣さん「そうですね(笑)」

 おぉ、最近の若い子は身代わりまで用意するのか。いやぁ、しかし90分×2の講義は聞いていて意外と疲れますね…(講義する先生もお疲れ様です)。その積み重ねが国試合格への路となるのだ。学生諸君、がんばってくださいまし。
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